新世界よりネタバレ感想2巻

取り決めを破り、立入禁止区域に足を踏み入れた5人。

そこでバケネズミに関わってしまったことから、生死をかけた戦いに巻き込まれていく。

一先ず危機を脱し、塩屋虻コロニーに避難できたが、このまま外来種が黙って引き下がる訳が無かった。

 

 

第5話 残された時間

ゆっくり休む間もなく、コロニー内が騒がしくなってきた。様子を見に行ったバケネズミが戻ってくると、体を痙攣させながら事切れた。そして、異臭が立ち込め始める。外来種は敵のテリトリーに無闇に飛び込んでこずに毒ガスで攻撃してきていた。

 

 

5人はガスが溜まらない周囲より高い場所に移動するが、そこに充満するのも時間の問題だった。最後の手段は天井を呪力でぶち破るしかないが、一気に崩落して生き埋めになる可能性を考えると、簡単には踏み切れない。

 

皆が絶望する中、瞬は一人で呪力を使おうと距離を取る。それを見た早希は好きな人に一人でやらせる訳にはいかないと、立ち上がる。真理亜は怯えている守を鼓舞し、覚も輪に加わる。
5人は力を合わせ、天井に向けて呪力を解き放っていく。

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著者名:及川徹 引用元:新世界より2巻

 

 

少しずつ土砂が5人に迫ってきて、もう呪力が間に合いそうにないと思われた時、瞬の中で何かが千切れる感覚を感じた。直後、今まで以上の力を発揮した瞬はあっという間に地上までの道を切り開いた。

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著者名:及川徹 引用元:新世界より2巻

 

 

しかし、地上の光が届いた時、瞬は苦しみだして倒れてしまう。

 

 

第6話 醜き生き物

高熱で意識も朦朧としている瞬を、すぐに町まで運ばなければならない。外では外来種との戦いが続いていたが、味方のバケネズミがなぜか圧倒的に強かった。それもそのはず、戦っていたバケネズミは塩屋虻ではなく、関東最強の大雀蜂コロニーだった。そこの司令官は同じバケネズミとは思えないほどの巨体でもあった。

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著者名:及川徹 引用元:新世界より2巻

 

 

奇狼丸に船までの護衛を頼むと、一緒に外来種退治に同行してくれるのが、最善策だと言われてしまう。二度と人間の脅威にならぬようここで駆逐するためには、軍を分断するのは得策ではない。仕方なくバケネズミ同士の戦いに同行すると、圧倒的な強さで大雀蜂が勝利を治めた。彼らは外来種の女王を殺し、復活の道を途絶えさせた。そして戦利品だといい、まだ赤ん坊の外来種を略取し始めた

 

敵の子を育て奴隷にして死ぬまで働かせる。彼らにとって最大級の戦利品だった。

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著者名:及川徹 引用元:新世界より2巻

 

 

おぞましい見た目通りの醜い考えに、早希は嫌悪感を隠しきれない。

 

その時、瞬が意識を取り戻し、息も絶え絶えに呟いた。「思い出したんだ」と。

 

その頃町では、一つの決定が下された。青沼瞬を業魔になる前に処分すると。

 

瞬は町に戻れば殺されると言い出した。麗子のように大人に殺されるから、戻ってはいけないと。そんなことを言われても、麗子がどこの誰かも分からない4人。しかし、なぜか涙が止まらなかった。記憶は消えていても麗子という名前を聞いたことで、心に刻まれた思い出が感情に訴えかけたのかも知れない。

 

 

第7話 

瞬が嘘をついているとは思えないが、大人が子供を殺すなんて考えられないし、今は瞬の治療を優先すべきだと思い、町に戻ることにする。

 

だが、既に町の権力者からバケネズミに瞬の暗殺命令が下されていた。死角から放たれた矢。
だがそれが瞬に届くことはなかった。スクィーラが確認しに行くと、弓を射ろうとしたバケネズミは、不気味に形を変えた木々に絡め取られていた。

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著者名:及川徹 引用元:新世界より2巻

 

 

子供達は、業魔についてこう教えられていた。
業魔の周りでは植物は奇怪に姿を変え、食べ物は毒に変じ、生き物は恐れ死んでいくと。

 

やっと船が置いてある河原に辿り着くと、そこには先生と清浄寺の無瞋上人がいた。上人によれば瞬はたいしたことないようで、すぐに治ると告げられる。それを聞いた4人は飛び上がって喜んだ。

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著者名:及川徹 引用元:新世界より2巻

 

 

それでも、辛そうにしている瞬を見て早希は治療について行ってもいいですかと先生に頼んでみた。先生は怒ると怖いが、それは優しさや子供達のためで、普段は明るくて楽しい大人だ。しかし、そのお願いをたしなめた時の表情は、瞬が言っていたことが真実だと証明するほど、恐ろしく見えた。

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著者名:及川徹 引用元:新世界より2巻

 

 

 

船に揺られているうちに寝てしまっていた4人。誰かに呼ばれた気がした早希は一人目を覚ました。船のどこからか先生が誰かと話している声が聞こえてきて声の方に行くと、信じられない一言を最初に聞いてしまう。「無瞋上人が青沼瞬の業魔化を確認しました」と。

 

 

その一言を聞いた瞬間、早希を呼ぶ声と共に激しい頭痛が早希を襲い始めた。早希に気付かず、次々と真実を話していく先生。

天野麗子の時のように、他の子供が処分の現場に居合わせる心配はなくなりました。前回と同様、青沼瞬の記憶を児童全員から消す準備をお願いします。不浄猫とバケネズミを配置して万全の状態です。

 

早希は全てを思い出した。麗子という幼馴染みがいたこと。大人が放ったネコダマシに殺される瞬間を見ていたこと。

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著者名:及川徹 引用元:新世界より2巻

 

 

師弟愛も親子の愛も信じられなくなった早希は、一人船を抜け出した。大人に殺されようとしている瞬を救う為に。

 

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