
パラレルパラダイス
116話117話118話ネタバレ感想
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首チョンパされてもじゅわじゅわと繋がり、ついに目覚めた仁科。
しかし記憶喪失でヨータのことも覚えていなかった。
それでも、ナクタの情報源に記憶を司る魔女がいると分かったのだが…
116話
ヨータの願いも空しく、仁科は記憶を取り戻したくないという。
思い出すのが怖い記憶があると感じている仁科は、これから楽しい思い出を新たに作っていって欲しいとおねだりした。
彼は思い出した。
病室から飛び降りる時、引き止めようとした仁科に告白されたこと、仁科が後追いのように落下してきたあの衝撃の光景を。
でも仁科の願いを突っぱね、ダメだと言い返した。

著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2020年20号
記憶のない仁科に対し、キレるのを何とか我慢しているような鬼気迫る勢いと表情で、世界の呪いを解くため、言いたかったことを伝えるためにも一緒に来いと強引さをこれでもかと露わにした。
すると仁科は反発するでもなく、困った彼氏を優しく包み込むように受け入れ、微笑んだ。
その笑顔こそ、彼が大好きな幼馴染みのそれだった。

著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2020年20号
愛情が溢れた彼は思わず抱きしめ、必ず守るとイケメンに囁いた。
仁科は急な熱い抱擁に戸惑いながら、記憶を無くす前の自分に何を言うつもりだったのか訊ねた。
彼は仁科も自分が好きだったのをちゃっかり含みを持たせ、俺もお前が好きだって、と答えた。
まさか、散々抱きまくったルーミが盗み聞いているとも知らず。
仁科を説得した後、彼がパイコーンに飯を食わせていると、カヅチがやって来て明日出発するんだなと確かめた。
振り向きもせず彼が答えると、カヅチは眉を歪ませながらもそれには何も言わず、今夜は宴をすると伝え、そそくさと踵を返した。
宴ときいていつもの乱痴気パーティーを思い出した彼はげんなりするも、それより姿が見えないルーミを知らないか訊ねた。
カヅチは目だけで振り返り、知らないと答えた。

著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2020年20号
果たしてそれは友情の気遣いだったのか、本当に知らなかったのか。
廃墟の隅っこに隠れていたルーミは溢れる涙を拭いながら、嗚咽を漏らしていた。
嫉妬深い神が幼馴染みだと聞いた時から覚悟はしていたが、自分が一度も言ってもらえていない言葉を誰かがもらえている光景は、相当なショックだった。

著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2020年20号
空に星が散りばめられ始めた頃、彼はあるビルの屋上に案内され、度肝を抜かれていた。
カウンターにテーブル席もあり、一番上にはソファ席が用意されている屋上レストランの名残が綺麗に残っていたのだ。
彼がソファに腰を下ろし、料理が運ばれるのを待っていると、泣き腫らしたルーミもやって来た。
ルーミは気丈に振舞い笑顔を心がけるが、さしもの彼も目が赤いのに気づき、指摘すると、彼女は頑張って耐えていた糸が切れ、涙を止められずにまた号泣し始めてしまう。

著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2020年20号
そして思いっきり泣いちゃった勢いに任せ、仁科と抱き合っているところを見てしまったんだと白状した。
すると彼はまたげんなりし、顔を曇らせた。
直後、アホくさという声がルーミの耳を突き刺したのだった。