
タマロワ15話16話17話
ネタバレ感想
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瑠華の策略にハメられ、一気に最下位まで転落させられた優奈。
忌々しい姿がかつて自分をイジメてきた陽キャパリピと重なると、勉強一筋で生きてきた優奈は自身の頭脳をフル活用し、反撃の手立てを考えると、一般の男たちを誘惑し始めた…
15話
父の教えを守り、友情も培わずに勉強一筋だった優奈はどうしようもなくイジメられるようになった。
しかし、優奈は自分の手でイジメを解決してきた。
勉強で蓄えた知識により、加害者を目の前から消していったのだ。

著者名:まりお 引用元:タマロワ15話
優奈が弓月を使ってチン〇を狩りに来たと思わされている五十嵐は、ビーチに繰り出して美女を侍らしても、明らかに不機嫌でムスッとしており、彼女たちもご機嫌を取りに行こうとしなかった。
瑠華は変わらずポロリしそうなマイクロビキニを着て、啖呵を切った優奈が何を仕掛けてくるかと警戒していたが、特に心配はしていなかった。
何をしてこようが、腕力で返り討ちにする自信があったからだ。
運営の少年も、監視カメラがない状況でガチンコにやり合えば腕力に秀でた不良が勝つのが定石だろうと思っていたが、がり勉のキレた時の怖さこそ警戒すべきだと感じていた。
しかし結局この日、夕暮れになっても優奈は姿を現さなかった。
瑠華は肩透かしを食らったが、その時、弓月が使者となり言伝のメモを持ってきた。

著者名:まりお 引用元:タマロワ15話
それを読んだ瑠華はニヤリと笑い、呼び出しの場所へ向かった。
秘密を握っていると書かれており、少なからず放置するのは嫌な感じがした瑠華は甘んじて明らかな罠に乗り、ビーチから離れた林の中に踏み入った。
自信満々でノコノコやって来た瑠華を待ち構えていた優奈は、繁みから飛び出すと躊躇せずに木の棒を振り上げて不意打ちを食らわせようとした。
しかし、女同士とは言え身体能力が違い過ぎてあっさり躱されてしまう。
ただ、優奈が狙っていたのは落とし穴で体勢を崩した瞬間だった。

著者名:まりお 引用元:タマロワ15話
しかしこの程度の小さい穴ならどうということはない瑠華は、巧みに踏ん張りを利かせ、逆に優奈の足を払って無様に転ばせて宣言通りに返り討ちにした。
空を仰ぎ、見上げる形になった優奈を見下ろした瑠華は、夕方までせっせと穴を掘ってた努力が無駄になったことを嘲笑った。
もはや勝ち目がなくなっても優奈は強気な態度を崩さず、暴力で弓月に嘘の証言をさせたことを罵った。
そんな風に責められても屁でもない瑠華は馬乗りになり、暴力はお互い様だとばかりにニヤつき返す。
更に優奈が言葉の端を捉えてもっと強く追究すると、瑠華は悪びれもせず弓月を暴力で従わせたんだと白状した。

著者名:まりお 引用元:タマロワ15話
そして弓月にしたのと同じように、優奈の腹部を強く押し込み、ツボを刺激し、どうやって従わせたのか身を以て教えてやり、五十嵐を騙した作戦を明かした。
こうしてペラペラ白状したのも、この島にはカメラが無く、ましてや辺りが誰もいない林の中だったからこそ。

著者名:まりお 引用元:タマロワ15話
瑠華はべろりと舌を出し、がり勉の負けを宣告した。
だから優奈も教えてやった。
腕力に頼るバカないじめっ子は、自分が上だと証明したい単細胞で安全圏にいると思い込み、真実をペラペラ喋るバカだと。
そして、撮影してくれている外部の男メンバーを紹介した。
ちゃんと頭の中で計算して作戦を考えた優奈が、しょぼい落とし穴のためだけにこの場所に誘導したわけがなかった。
この場所に呼び出したのは、ここがタマロワに使っている敷地ギリギリで、外部の人間も触れるほど近寄れるからだった。
がり勉だとバカにされれば、正真正銘のバカだと言い返してやるのが優奈の仕返しの仕上げだった。

著者名:まりお 引用元:タマロワ15話