ドクザクラ21話22話23話
ネタバレ感想
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殺人事件の犯人に仕立て上げられ、逃亡生活に追い込まれてしまったアツシ。
サクラの助けがなくなった後、るるなが社会的に殺されたのを知って都内に舞い戻り、ユメノの実家の力を使って一発逆転を図ろうとするが…
21話
車に詰め込まれたアツシは嵐の中、ひと気のない埠頭のコンテナ倉庫群に連れていかれた。
ユメノに唾をつけた男を前にストレスを感じてしょうがない組長は、娘に禁止されているタバコに火を点けて平静を装いながら、取りあえずボコった彼を見下ろした。
組長にとって彼が話題の真犯人なのかどうかより、娘にどんな害をもたらすのかだけが重要だった。
著者名:山本やみー 引用元:ドクザクラ21話
しつこくユメノに会いたいと頼まれた組長は大道に酒を取って来させると、何でもないように飲んで海水浴して来いと指示した。
さすがに殺される覚悟までしていなかった彼は焦り、沈めても何のメリットもないし、完全に無駄な殺しになると説得した。
しかし怒りがこみ上げている今の組長にとって、娘の彼氏なだけで殺す価値は十分にあった。
そして金を盗ってトンズラここうとした組員に声をかけたのと同じく、3億手に入れたのなら笑えよと促した。
著者名:山本やみー 引用元:ドクザクラ21話
直後、彼は無理やりに酒を流し込まれた。
ただここにきて、自分のせいでこれ以上、楽園を形成してくれた女を不幸にしてはいけないと感じ、酒を吐き出すと、3億を管理させているユメノが危険だと伝えた。
もちろんこの重大な情報提供も起死回生の一手。
自分の言葉でしかどこに金を隠しているのか喋らないユメノを動かせるのは自分だけだと明かし、裏の仕事も厭わないヤクザに駆け引きを仕掛けた。
著者名:山本やみー 引用元:ドクザクラ21話
彼の死に物狂いの駆け引きに組長も聞く耳を持ったが、お嬢を利用されたとあって大道がブチ切れて殴りつけ始め、ユメノに直接訊けばいいと進言した。
しかし、組長はその安易な方法がうまくいかないことを知っていた。
彼もユメノの組長に対する感情をマインド＝アイで見て知っていたから、直接訊くことはできないと踏んでの駆け引きだった。
シングルファーザーになってから人殺しも躊躇いなくなった父を、ユメノは嫌悪していたのだ。
著者名:山本やみー 引用元:ドクザクラ21話
そんな感情につけ込んだだけでは足りないことも分かっている彼は、ユメノと会って無罪を証明した後に殺し、3億円を自由にしたらいいと後押ししたのだった。
この命懸けのやり取りにより、彼は久しぶりにユメノの顔を見ることができ、ユメノも変わらず高い愛情値を示してくれた。
著者名:山本やみー 引用元:ドクザクラ21話
彼が父親に殺されることを付き合った当初から危惧していたユメノは、傷だらけになった彼でも愛らしく思い、久しぶりにヤリたい気持ちを抑えて手当てしてあげた。
そして彼は、無関係の世間から悪意の標的にされているるるなを早く助けなければならなかった。
著者名:山本やみー 引用元:ドクザクラ21話
