
首を斬らねば分かるまい2巻
ネタバレ感想
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華族に生まれて何不自由なく育った愛洲幸乃助の最大の悩みは、勃起できないことだった。
しかしある日、首斬り役人の洞門沙夜の処刑シーンを目の当たりにし、美しい彼女が血を纏う姿に見惚れ、初めての股間の疼きを覚えた。
そして、女郎を相手に童貞も捨てられたのだが…
首を斬らねば分かるまい2巻
身分が違い過ぎて結ばれようもない相手を愛してしまった幸乃助。
兄の計らいで再び人目を忍んで会うことができると、吸い寄せられるように唇を合わせたが、沙夜の目は死んだまま、あまりに人を殺し過ぎてその生活から抜け出す怖さを吐露した。

著者名:門馬司 引用元:首を斬らねば分かるまい2巻
結局、幸乃助の一方的な愛が心に響くことはなかった。
後日、幸乃助は現在の靖国神社に当たる招魂社へ兄と共に競馬見物に出かけ、沙夜が何を恐れているのかを話した。
その時、落馬が起こり、その馬がもう競争に耐えれそうになく食用にされそうになると、気前よくその場でその馬を買い上げる男が現れた。
その男こそ明治を作った傑物の大久保利通であり、幸乃助とは見知った仲だった。

著者名:門馬司 引用元:首を斬らねば分かるまい2巻
大久保との再会で自分の命を何に使うか問われた幸乃助は、答えられぬまま船着き場に連れていかれ、アメリカへの岩倉使節団に誘われ、日本を旅立つことになった。
明治四年、大久保、岩倉、伊藤など新政府の要人が乗り込む船の中、幸乃助はトイレの前で人糞とボタンが転がっているのを見つけ、慄くと共に合点がいった。
まさに、西洋式に慣れていない日本人の粗相だった。
その点、幸乃助は西洋式に慣れていて食事のマナーにも精通していたが、もう一人、五稜晴美も彼の後を追って乗り込んでいた。

著者名:門馬司 引用元:首を斬らねば分かるまい2巻
晴美に逆レイ〇されかけた幸乃助は、長い船旅がさっそく憂鬱になった。
そんな中、親が恋しいだろう小さな少女まで一人で乗り込み、干物用の魚を釣っているその子の器の大きさに圧倒された。
これから10年も留学するつもりだと嬉しそうに語るその子は、日本初の女子留学生の津田梅子だった。

著者名:門馬司 引用元:首を斬らねば分かるまい2巻
果たして何のためにアメリカに行くのか、沙夜と一緒になるために必要なことなのか。
強引な誘いに流されただけの幸乃助は、また心がささくれながら部屋に戻った。
すると待ち受けていた晴美がまたいやらしく蜜壺を見せつけ、夜這いを仕掛けてきた。

著者名:門馬司 引用元:首を斬らねば分かるまい2巻
そして、落とし物を届けに来てくれた梅子にこれからヤロうとしているのを見られてしまうのだが、晴美さえ恥じらうのに梅子は興味を抱き、男女の営みに興味を抱いて目を輝かせたのだ。
最早逃げ場はなくなったが、大久保が訪ねてきて晴美との既成事実を免れることができた。

著者名:門馬司 引用元:首を斬らねば分かるまい2巻
会議に顔を出すことを許された幸乃助はそこで、大久保の並々ならぬ条約改正への覚悟を見せられ、その年の十二月、アメリカの地を踏んだ。
石造りのホテル、上下に運んでくれるエレベーター、大陸を横断する鉄道。
圧倒的な文明力に驚きの連続で目を丸くするが、車中の景色から首吊り私刑にされている黒人を目撃してから、この国の闇の部分が徐々に見え始めた。
そして、条約改正の話し合いがすぐに頓挫させられてしまう。

著者名:門馬司 引用元:首を斬らねば分かるまい2巻