
サタノファニ143話144話145話
ネタバレ感想
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チームに分かれて九龍城に潜入した羽黒メデューサたち。
千歌と小夜子は裏切り者の友坂を愛している元力士とかち合い、カチュアはその友坂に純情を利用されようとしていた。
そしてあやは憎き龍野と再会して誘いに乗っていた。
143話
あえて堂々と誘いに乗ったあやは龍野の後ろを歩きながら、どうしてこんなにタイミング良く迎えに来れたのか訊ねた。
呼び捨てにされたことに寂しさを感じた龍野は駄々っ子を見るような目で溜息を吐きつつ、顔認証システムの監視カメラで最初から侵入は分かっていたとあっさり教えてやった。
しかし龍野は教団にあやの存在は報告せず、またあやもバレた理由には見当をつけていた。
一方、千歌と小夜子の戦いの邪魔をさせぬよう、カレンはモブ信者たちの相手をしていた。
武器はその人外じみた怪力のみだが、頭部を挟んで押し潰し、目玉を食べる姿を見せつけてやれば恐怖を刷り込むに十分な演出だった。

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2020年41号
それでも信者たちは赤信号みんなで渡れば怖くない精神で一斉に躍りかかり、杖を強かに打ち付ける。
まともにボコボコ殴られるカレンだが、持ち前のドM体質はその痛みで愛液がじゅわっと分泌されて逆に気持ち良くなり、恍惚の表情を垣間見せる。
六角棒さえ握り潰せる怪力は、ちょっと常人から逸脱し過ぎていた。

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2020年41号
ぶっ飛ばした千歌がコレクションルームから出てくるのを待ち構えている奈津子が隙だらけなのを見た小夜子は、しれッと猛毒の液体をぶっかけてやった。
まともに致死量を食らった奈津子は瞬く間に血の涙を流し始めるが、そのダメージ程度で済んだのか、強力な張り手で小夜子をぶっ飛ばした。
そこでどうにか立ち上がった千歌は、盗撮だらけのストーカー女と一緒にするなと皮肉ってやった。
すると奈津子はそれの何が悪いんだとばかりに、愛の名言を叫び返した。

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2020年41号
そして千歌が開けた穴を更に拡張しながら体当たりで突っ込むと、小夜子と同じように千歌のパンツも食い込ませながら持ち上げ、仏壇返しに持ち込んだ。
そう何度もまともに技を喰らっていられない千歌は華麗に片手で受け身を取ると、もう片方のナイフで喉笛をかき切った。

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2020年41号
身軽さとアクロバティックな動きで見事に捉えた急所だったが、肉の分厚さのせいで太い血管まで届かない。
しかし毒、ナイフと確実にダメージを受けた奈津子は少し日和ったのか、友坂への愛が利用されているだけの一方通行だと自覚しているが、それこそ愛だろうと捲し立てた。
そんな健気な女性への愛を語る奈津子は、7人の男を殺したアイリーン・ウォーノスを宿していた。
珍しい女性の連続殺人犯であるアイリーンは、クソみたいな親の元に生まれて捨てられ、クソみたいな祖父母に育てられた不憫な女の子だった。
あらかたの虐待をされ、児童の年齢で売春を覚えて家族とも関係を持ち、やがて14歳の母になったが子供を愛すする機会も奪われて果てしなく堕ちていった。
売春婦としてしか生きられなくなったアイリーンはやがて男を憎むようになり、そんな中で優しく包み込んでくれる一人の女性と出会い、溺れ、彼女を養うために殺人を犯してしまった。
そして裁判になると彼女にも裏切られるのだが、アイリーンはあえて彼女を庇って死刑を望んだ。
友坂に愛されていない奈津子はまさに、現代に蘇ったアイリーンだった。

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2020年41号
そしてカチュアの純情を食い物にしてやろうと企んでいる友坂の元に、復讐に燃えている楊が合流した。