
少年のアビス2巻
ネタバレ感想
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黒瀬令児は家族に囚われ、幼馴染みに囚われ、この町に囚われていた。
夢も希望もない未来しかないのが分かっているから、親友の女の子が教えてくれたアイドルに偶然出会うと、妙に気持ちが盛り上がって童貞を奪ってもらった。
そして勢いに乗り、一緒に心中伝説のある川に身を投げようとした…
少年のアビス2巻
柴ちゃん先生は国体卓球選手という輝かしい経歴があるが、今は三十路前で生徒からの馴れ馴れしさも受け入れている処女だった。
台風明けの教室に、絆創膏を貼った顔で現れた柴ちゃん先生は雨で滑って転んだというが、確かに嘘ではなかった。
前夜、生徒が出歩いていないか車で見回っていると、土手道に学校の鞄を見つけた。
そして川べりにいる令児と見知らぬ女を見つけ、駆けつけようとした時に滑って斜面を転がり落ち、逆に青江ナギに助けられたのだった。
明らかに死のうとしていた令児を放っておけず、一時我が家に招いた。

著者名:峰浪りょう 引用元:少年のアビス2巻
遊んでいそうな女生徒にそこそこ経験がある風に振舞いつつ、黒瀬令児も男女の甘い青春と縁遠い自分と同じタイプだと思っていた。
担任教師としての責任感、教え子の自殺を防いだ高揚感。
まだ子供の体つきとは言え、自分の部屋に男がいる現実、浴室にいる裸の男と脱ぎ落とされた男物の下着。
今までになかった事態に柴ちゃん先生は変な感じになっているのを自覚しながら、手早く着替えた。

著者名:峰浪りょう 引用元:少年のアビス2巻
シャワーを浴び終わった令児の斜めに座り、いきなり高校を辞めると切り出されるも、何とか悩みを訊き出そうとすると、死ぬしか解決方法がないと言われ、助けたのが邪魔だったと詰られた。
かつてない令児の剣幕に恐怖を感じながらも、柴ちゃんはよくある言葉で未来に希望を抱かせようとするが、今の彼にそんな安い言葉は全く響かない。
その時、令児の携帯が鳴ると彼は吐き気を催してリバースしてしまい、やっと先生に助けを求めた。
教師にやり甲斐を見出せていなかった、若くして子供を作った友達はやたらとマウントを取ってくる。
やっと教師生活に刺激を感じられた柴ちゃんは、頼れる先生として令児を守ると言ってあげた。

著者名:峰浪りょう 引用元:少年のアビス2巻
初めて泊めることになった男が、弱り切った教え子。
守るために明日の学校は休ませ、家から出ないでと言い含め、降って湧いた二人の生活に胸躍る。
家に帰さず親からの連絡も無視させたことに彼女はとてつもなく興奮し、彼が寝ている寝室にバスタオル一枚で下着を取りに入るのも最高にドキドキした。

著者名:峰浪りょう 引用元:少年のアビス2巻
翌朝は、あり合わせと言いながらちゃんとした朝食を用意し、明日が休みなのを利用し、今夜も泊っていけばいいと寛容な先生を演じながら、その実、男が待つ家に帰れることにワクワクし、男のために夕食を考える同棲っぽさに早くも心が浮き立った。
そんな打算に気づかない令児は、真摯に助けようとしてくれることにありがたく甘えることにした。
まさか柴ちゃんが、自分をネタに友達にマウントを取り返そうとしているなど知りもせず。

著者名:峰浪りょう 引用元:少年のアビス2巻
およそ10年ぶりに早く家に帰りたいと思えた柴ちゃんは、しれっとメンズの衣類も買ってから、あえてチャイムを鳴らして令児に出迎えてもらい、悦に浸る。
しかし、一日ゆっくりして落ち着いた彼がやっぱり帰ると言い出すものだから、心配が尽きず熱意を持って引き止めようとした勢いを止められず、あの女に会いに行くと思うと嫉妬がこみ上げ、気づけばキスしていた。

著者名:峰浪りょう 引用元:少年のアビス2巻