
タマロワ30話31話32話
ネタバレ感想
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セレブである五十嵐も嘘に塗れていることが分かり、一時はリタイアも考えた優奈だったが、彼を手伝って潔白の花嫁と結婚させた際の報酬を交換条件に、犯罪者二人を暴き出してやることにした。
ガリ勉で培った知識と観察眼で、果たしてたった一人のまともな女を見つけることができるのか…
30話
菜月がリタイアしてからの翌朝、いつものセレブの顔を取り戻した五十嵐はさっそく、終盤戦に差しかかった今、素の顔を見るためにあることをしようと言い出した。
その課題は課題と言っていいのか分からない、シンプルな飲み会で、ご多分に漏れず無礼講で本音をさらけ出そうという。
彼女たちからすれば拍子抜けの課題だが、慰労も兼ねていると言われれば、変に身構える必要を失った。
もちろん飲み会は、優奈が提案したものだった。
酒に酔わせて判断を鈍らせるというシンプルかつ安直な方法を取ったのも、ただ飲んで騒いで楽しむだけに済ませるつもりがないからで、然るべきルールを加えた上での飲み会を考えていた。
五十嵐は優奈の作戦通り、何食わぬ顔で自身の発案であるかのように説明し始めた。
無礼講と言うからには、女性陣の中だけで設定しているルールは無効にしてもらう。
つまり、詩織は料理担当でなくなり、深夜の外出もOK、サキへの質問も解禁され、暴力は振るわないことを願うばかり、そして嘘を吐くのもアリになる。
その嘘に関してもある程度の牽制をかました五十嵐は、質問をされた場合は嘘だろうと真実だろうと何かしら返答しなければならず、ノーコメントは許されないことを注意した。
この飲み会を辞退すればそれは後ろ暗い過去があるからだと先んじられた彼女たちの誰も異論を挟まず、平和的に全員の参加が表明された。
ということで銘々にグラスを持って飲み会が始まると、優奈はさっそくサキを崩しにかかった。
目下、最も謎多き人物のサキに話しかけ、そこに五十嵐も加わりつつ酒のペースを早めさせていく。
相手の意図を察してかどうか、促されるままグイッと呷ったサキはすぐに赤らみながら、酔えば性格が変わるタイプだと自らパーソナリティーを明かしていく。
それが真実か嘘か今は判断しようもないが、そうして自分のことを話させていくうち、嘘を織り交ぜて行けばやがてどこかに矛盾が生じる、だから優奈は嘘はあえてOKだと盛り込み、どちらにしろ嘘を禁止にしても吐く奴は吐くはずだった。
予定通りにサキが良い飲みっぷりを見せてくれるものだから、優奈はなんの仕事をしているのかと斬り込んだ。
するとサキはルール通り、きっぱり探偵だと答えた。
しかもとある依頼で犯罪者を探すため、タマロワに参加したという。
まさかの答えに優奈は逸る気持ちを抑え切れず、犯罪者が誰かもう分かっているのか訊ねると、サキは自信たっぷりにもちろんだと返した。
その犯罪者は弓月だという。