
インフェクション
201話202話203話ネタバレ感想
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小鳥がもたらしてくれた希望のおかげで生気を取り戻した晴輝。
らぎ姉も復活できてたっぷりいちゃつきたいところだが、香里が託した情報エネルギーを確認したところ、大きなおはぎのようなそれは弾け飛び、彼の体内に吸収された。
201話
弾け飛んだ何十もの粒は彼の体内に吸い込まれ、おぞましい絶叫をあげて苦しみ出した。
まさか香里に託されたもので彼に害が出るなんて思いもしなかった小鳥は焦るが、らぎ姉は冷静に、情報エネルギーなら特効薬の機器で吸い出せるかもしれないと思い至った。
それを使おうとしたその時、脳内に直接語り掛けてくる声がストップをかけた。
そんな芸当ができるのは犯人の渚以外にいないはずだが、声の主は香里だった。
一方的に話すことしかできないという香里は、彼はやがて気を失うが問題なく、放置しておいても大丈夫だという。
彼はこれから、この世界のキーに変わろうとしているのだという。
一方その頃、きららは珍しくちゃんとジャージを穿いて山中を歩いていた。
パンツ丸出しやショートパンツではあり得ない、木の枝で肌を切ることもない快適性は素晴らしいが、テンションはだだ下がり。
かつて同級生たちがスカートの下にジャージを穿いている姿を蔑んだものだったが、スカートこそないもののブレザーとジャージの組み合わせは、きららにとって受け入れ難いクソファッションだった。
Tバック丸出しにプライドを持っていただけに悔しさも一塩だが、今は更に姉と喧嘩中なので気分の上がり様がなかった。
姉妹は山中に拠点を作ったので、きららは姉と甥を残して探索に出かけようとしたのだが、麗は探索なんてせずに隔離地域から一人で脱出し、晴輝と合流して守ってもらいなさいと言い募った。
しかし、もう姉と甥を守るのは自分だと決意しているきららは譲らず、しかし彼に会いたい気持ちも否定できず、口論したまま勢いで飛び出したのだった。
麗は用心棒の存在を割と信用していたが、きららは全く信用していなかったので姉を託すわけにはいかなかった。
そして山から住宅街に出たきららは、鉈を握りしめて警戒を強めた。
この地域は比較的安全だと把握していたきららは、赤ちゃん連れで山形への危険な道の踏破は無理だと判断し、しばらく生活できる物資を調達するつもりだった。
彼に会いたい気持ちを指摘されても素直に認められずに、責任感で動き頼れる妹だとアピールしたいきららは気を張るが、やはりこんな先行きが怪しい一人の状況にこそ、傍に彼がいて欲しいと自然に考えてしまう。
直後、保菌者が何かに集まっているのに気づいた。
慌てて物陰に隠れて覗き見てみると、地面に倒れているそれは消防服を着ている人間だった。
他に消防服の心当たりもないきららは彼かも知れないと思うと見過ごせず、気合の咆哮を上げながら保菌者に襲いかかった。
激しく息を乱しながらもなんとか倒し切ったきららが消防服の誰かに駆け寄ると、幸か不幸かそれは、轟と激戦を繰り広げていた神城だった。