
終末のハーレムファンタジア29話
ネタバレ感想
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帝国を倒す宣言をガールズに聞かせたアルクは、フェラリスとラティを引き合わせ、マハトを最大級に高められる3Pを敢行し、イスティシア領に乗り込む準備を万端に整えた。
29話
不穏な空気を孕んで出迎えられたアルクだったが、親戚筋とあって穏やかなまま夕食の席をアルゲス、ガビアルの二人とともに囲んだ。
いけ好かない感じ、蔑んでいる感じをぷんぷん匂わせてくるガビアルはアウレリアが政略結婚で旅立って以来だと切り出し、我が成人式の参加に感謝を示すので、アルクも心にもなく彼の成長を祝った。
そうしつつ、打倒帝国同盟の話を切り出したかったが、アルゲスがだんまりなせいでかなり空気が重い。
取りあえずティアの姿が見えないので、一体どこにいるのか訊ねてみたその時、悪食のカイメイアが猿轡をさせたままの彼女を引き連れて現れた。
丁重にもてなしておいたと嘯くカイメイアはティアを突き飛ばしてアルクに返すと、愛しの恩人に会えた眼鏡秘書は気丈に大丈夫だと答える。
そんな再会に興味ないカイメイアは突然走り出すと、身軽さを見せつけるようにふわりとジャンプしてテーブルに着地、そこでようやく自己紹介。
また果物を齧りながら、一般的にそう会う機会のなさそうな関係性も説明した。
ティアをボロ布みたいに扱われたアルクはその憤慨をアルゲスにぶつけるが、ジジイは喋りかけられても無視し、時計を見つめ続ける。
全く悪びれもしないカイメイアは、罪人みたいな扱いをしたのも街中でこそこそ何かを嗅ぎ回っていたからスパイだと思ったんだと、抗議し辛いまともな理由で反論。
アルクは仕方なく引き下がってもう帰ろうとしたが、カイメイアは逆に立ちはだかると、アルクからも不穏な匂いを嗅ぎ取った。
その時、懐中時計の蓋を閉めてやっと言葉を発したアルゲスは立ち上がり、時間だと答えた。
一体何が始まるのか、貴族たちがずらりと並び、アルクも戸惑いながらその時を待った。
程なく、ラティが現れる時と同じような闇が現れた。
そこから飛び出してきたのは馬車で、恭しく出てきたのは愛しのアウレリアだった。
それに続き、もう一人が出てくると、アルゲスたち貴族は即座に膝をついて敬意を表した。
呆気に取られてあんぐりしているアルクに、アルゲスはしてやったりとばかりに誰かを教えてやった。
マディリス帝国皇太子・ドゥティアス殿下であらせられると。
正体が分かったアルクも素早く膝をつきながら、まさか皇太子とアウレリアがこんな遠方までわざわざ来ると考えていなかった迂闊さを反省。
転移魔法のひとっ飛びなら想定しておくべき事態だった。
ガビアルはさっそく帝国の嫁になった姉に久しぶりと声をかけるが、彼女が朗らかに微笑んだ相手は、今は下を向いている愛しのアルクへだった。
こうして皇太子夫妻も馳せ参じたところで、ガビアルの成人式が執り行われ始めた。