
2.5次元の誘惑8巻
ネタバレ感想
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美花莉の参戦も決まり、アリアは自分で衣装を作る中、奥村たちの神でありアリアの父親の存命と正体を突き止め、コミケ参戦への熱が高まっていく。
炎天下のハードさを思い知りながら、奥村の機転で4人の人気度も急上昇していく。
2.5次元の誘惑8巻
アシスタントの情報網のおかげでコミケ会場に着いたキサキ先生は、もの凄い囲みの数に驚きながら、リリエルへの声援がかけられた方へ分け入っていく。
いつも自分の描いているキャラの名前が呼ばれまくっている不思議な感覚を知りながら、ついに4人の姿をその視界に捉えた瞬間、言葉にできない感情がこみ上げた。
まさにアリエル、素晴らしい再現度。
それもそうだが、我が子が大きく成長している姿に感動を覚えつつ、肌の露出が父として気になって仕方ない。
思い出すのは自分も漫画も嫌いと言われた泣きじゃくった顔。
だからアリエルは自分が尊敬できる、そうありたいと思える人格を投影して描いてきた。
その秘めた思いが娘に届いているかも知れないと思うと、より一層アリアのアリエルが輝いて見えた。
しかし自分とリリエル外伝をまさか繋いではいないだろうと思ったキサキ先生は、名乗り出ないまま会場を後にしようとした。
だがアリアは後ろ姿だけで父親だと気づくと、リリサはとっておきの衣装に着替えて追いつくまでの時間稼ぎを奥村に頼んだ。
インクで汚れてペンだこだらけの手の持ち主を追いかけた奥村は開口一番、その正体を言い当てて足を止めさせると、リリエルオタクなんですサインお願いしますと、思いつく限りにその場に留まらせていく。
絵まで描いてもらったら足止めも厳しく、世間では浸透していない作品についての愛もアピールして会話を繋げていくが、その作品は先生にとって耐えがたい黒歴史らしく、みるみる顔色を悪くし、奥村の熱い思いまで秘密にし続けるよう頼むほど。
アリアに最高の再会をさせるためのミッションで悪手を選んでしまった奥村はもう開き直り、世に出した作品を作者が貶していい理由なんかないと言い返し始めた。
作品は作者のものでも読者のものでもなく、一つの作品でしかないのだから、自分の中に起きた事実まで否定される筋合いはないと怒気を放った。
自分の作品が一人の少年に深く突き刺さっていたことを思い出した先生。
直後、10年ぶりに娘の声を聞いた。
大好きな漫画を世間の誹謗中傷で描けなくなり、主人公の顔を見るのも嫌になってしまった地獄。
しかし今、主人公メリアがどれだけ大切な存在だったか改めて思い知った先生は、娘がその姿で現れて二重の衝撃を受けた。
反抗期を母親との間に済ませ、素直に言葉を紡げるようになったアリアは10年越しに仲直りを切り出し、娘としてメリアとして、この世に生んでくれた感謝を伝えた。
だから先生も二人に向けて、生まれてきてくれたことに感謝し返したのだった。
4人が私服に着替えて改めて合流すると、父と娘がそうペラペラと喋ることもないので代わりとばかりに、リリサが怒涛のオタクマシンガントークを先生と楽しんだ。
イラスト入りサインをそれぞれに。
連載終了を考えていた衝撃の事実。
ママとパパが大好きな娘の思い出のヘアピン、そして離婚したママからの伝言。
これにて、感動の再会は収まるところに収まった。