
人食いダンジョンへようこそ2巻
ネタバレ感想
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魔族の血を引くエリオットは故郷の村のダンジョンマスターとなった。
犯して女性を魔族に堕として屈服させられる力があり、村人の肉便器にされていたダリア、義賊、女盗賊を支配下に置けたのも、淫魔アスタルテが訪ねてきたことがきっかけだった…
人食いダンジョンへようこそ2巻
夏の間だけ村に遊びに来ていて、偏見なく接してくれた少女だけが、唯一友達と呼べる相手だった。
水門都市エブラムへ情報収集しに来ていたエリオットは、そんな懐かしい思い出を夢に見た夜、無視できないことを知ることになった。
村が人食いダンジョンとして有名になってから半年、村を離れなければならないことを見越してギュスターヴに頼らずに自分で外部からの情報を手に入れる必要があると考え、アスタルテを伴って酒場に足を向けるとさっそく、教会の命令で領主の姪が騎士団を率い、討伐しに来るらしいことが分かった。
いよいよ本当に村から離れる必要が出てきたことになる。
今夜は吟遊詩人に扮しているアスタルテは小難しい話を理解することができないタイプだが、請われて即興で披露したその歌声は、店の売り上げに大貢献するほどのレベルだった。
眷属はシロとサラ以降は無闇に増やしていなかったが、イイ感じに酔っ払ったアスタルテは二人きりの旅だというのに、エリオットが色々な意味で何もしないから欲求不満になっていることをぶちまけた。
だからエリオットは、たまには主導権を握ってみたくなった。
眷属を増やすべき、それでも独占欲は強い。
ジレンマと欲求不満に陥るアスタルテは、久しぶりにできるなら彼の駆け引きに乗って開脚オナニーすることくらいお安い御用だった。
二日酔いになるほど飲んでから激しい夜になった翌朝、二人は自分たちを討伐しようとする軍隊を目の当たりにした。
今すぐ出陣する感じではないが、住民からの声援は凄く、隊長の人望の大きさ、仕事の成果を期待されているのがひしひしと伝わってきた。
改めて自分の村の名前が何だったか他人の口から聞いたエリオットは、ずっと疎まれ蔑まれてきた生活の中で、母があっけなく死んだとき、自分の出自に思いを馳せたのを思い出した。
母の愛、魔力を秘めた身体。
ギュスターブを始め傭兵たちとの触れ合い。
夏の思い出の少女。
それらのおかげで生きてこられたのだと改めて感じた直後、討伐隊を率いる聖騎士の名前がオリヴィアだと聞こえた。
そして彼女が演説で村に少なからず縁があることを話し始めてすぐ、エリオットは夏の思い出の少女と一致させずにはいられなかった。
単純な魔物討伐ではなく、多分に政治的側面を含んだ今回の作戦。
とにかく騎士団が人食いダンジョンに攻めてくること、それを率いるのが唯一の友達だったオリヴィアだと確定したのだった。
エリオットはすぐエブラムを発って半日ほどの街道で骸骨戦士部隊を準備し、討伐隊の戦力や戦略を仕入れることにした。
しかし討伐隊が通りかかる前に、他にも潜んでいる者がいることに気づいた。
果たして物見遊山か、密かな討伐隊の護衛か、オリヴィアを暗殺せんと企む貴族同士の争いか…