
サタノファニ161話162話163話
ネタバレ感想
サタノファニのネタバレエログロ画像、漫画最新話と最終回、最終話、最新刊、感想、あらすじ、結末、無料で読む方法を紹介。
あえて龍野について行き、助けたい桜川と再会できたあや。
友達として言葉をかけることで彼女の枷を外せそうだったが、セック〇マインドコントロールが思いのほか強く、殺人鬼へと変貌していくのだった。
161話
龍野の呪詛のような言葉で桜川は頭を抱え、苦しみ出した。
殺人鬼そのものに成り代わりゆく桜川は母親への恐怖と憎しみをたぎらせ、涙を流して怯え始める。
そして抗えず、エドモンド・エミール・ケンパーになってしまった。
別室で高みの見物を決め込もうとする龍野を追いかけようとするあやだが、桜川が素早くゆく手を阻み、躊躇なくハンマーを振り下ろした。
ノーモーションでもスピードはさっきまでと段違いで、あやはギリギリ躱すのが精一杯。
そしてスピードが上がればそれだけ威力も跳ね上がり、硬い床はクレーターのように凹んだ。
スピードとパワーは最早人とは思えないほどで、それにゆっくり慄く暇もなく、獣のように睨みつけてくる桜川に対峙するあやは、しっかり刀を構えた。
凹んで不安定になった足場で、桜川はじっくり身体を捻って思い切り振り抜いた。
その軌道をあやは見切れずに突っ立ったままになってしまい、気づいた時には刀を叩き折られ、先っぽが壁に突き刺さっていた。
母親への怒りを理由に10人も殺ったケンパーになることで、ただでさえ一流ボディビルダー並のパワーを持つ桜川の筋力は上昇し、理性も失って狂戦士状態になっている。
龍野に言わせればあやは最高傑作、桜川は最強。
教団に入って最初に作ったダーキニーはメデューサの方法と同じやり方を取ったので、あやとはある意味で姉妹関係だった。
あやと都井睦夫に共通点があれば、桜川とケンパーにも母親に愛されずに虐待のような扱いを受けて育てられた共通点があった。
早熟でJSの頃にオナニーを覚えた桜川はそれでまた母親に嫌われてしまい、大きな体に反して大人しくなり、母親に憎悪を募らせ化物じみたパワーの源に変えていった。
そしてまだ復讐していないところが、あやとの違いだった。
反撃する手立てもなく壁際に追いやられたあやを見た桜川は、まだ自分が破壊した場所から動いていなかった。
だから寸の間考えた後、届くはずのない距離でも構わずハンマーを振りかぶった。
あやは投げてくるかと身構えるが、桜川はゴルフスイングのように足元の瓦礫を全力で打ち、コンクリの弾丸を叩き飛ばしたのだった。
まさかのコンクリ散弾は避けられず、あやはまともに食らってしまった。