
カクレガミ2巻
ネタバレ感想
カクレガミのネタバレエログロ画像、漫画最新話と最終回、最終話、最新刊、感想、あらすじ、結末、無料で読む方法を紹介。
5人の少年少女たちは夏祭りに出かけ、禁足地に足を踏み入れてしまった。
ご神体の巨大な割れた石玉、彼らにそっくりなのはドッペルゲンガーか、集団幻覚か。
世界から認識されなくなった彼らに、自然災害が襲いかかった…
カクレガミ2巻
土砂崩れが起きて道が塞がれはしたが、不幸中の幸いで誰かが通報し、レスキューや救急車が駆けつけていた。
ツカサはヒロを背負い、傍にサキがついて埋もれたばかりの道なき道の最短ルートで突っ切っていこうとして、不意の落石から二人を庇った彼女は、痛々しい血を頭から流した。
それでも麓まで辿り着き、隊員たちに必死に訴えかけるが、やはり誰の耳に目にも彼らの存在は届かない。
例え病院に着いても、認識されないヒロを治療してくれる者はいない。
血と泥にまみれたサキも絶望しかけたその時、土砂崩れに流されたらしいご神体がすぐ近くにあった。
深淵に続くような漆黒の亀裂。
それを見ていると、サキはヒロやツカサが言っていた可能性の話が一気に駆け巡った。
レスキュー隊もいなくなった境内で下を向いていたツカサは、いつサキがいなくなったのか分からなかった。
ヒロが目を覚ますと、そこは病室のベッドだった。
目が覚めてすぐ病室に入ってきた母は息子の意識が戻ってきたことに涙して抱きしめ、三日も眠っていたのだと伝えた。
認識されていることに驚いたヒロはまず、他のみんなが無事なのかを訊ねた。
母曰く、ヒロは路上で倒れているのを発見され、ツカサはヒロを病院に連れて行こうとしていた途中だったらしいが少し後で発見され、マツリとユノは民家のガレージにいたのを発見されたという。
そしてサキは遺体で発見され、殺人か事故か捜査されている最中だった。
この現象はサキの死で治まったのか、誰にも分らないまま7年もの時間が過ぎた。
ヒロはイケメンで精悍な青年に成長し、空手の型を披露する姿は後輩女子たちが見惚れるに十分だった。
子供の頃は年上相手に堂々と勝てる強さを誇っていたヒロはしかし、組手をすれば年下にボロ負けしていた。
女子にモテまくるのを嫉妬され、顔も性格も悪い年下男子に目の敵にされ、下らない嫌がらせをされても怒りもせず、自分を誰も守れない弱い人間だと卑下するばかりの男になっていた。
そんな腑抜けが発揮されたその日、届いたメールに衝撃を受けた。
あの夜のことを示唆する不気味な内容を送ってきた主の名前が、仁科咲希になっていたのだから。
サキを名乗る人物は、一体誰なのか。
苛立ちと焦燥を抱えながら電車に飛び乗ったヒロは、最寄りの駅ですぐタクシーを拾い、懐かしく悲しい思い出がある神社を行き先に告げた。
そこで運転手から、あの夜の災害から復興されずに残されているのは、亡くなった少女の霊が工事を邪魔するからだと噂されているらしいと聞くが、サキの亡骸を確かに見送ったヒロは、幽霊でも会えるものなら会いたかった。
果たしてサキを名乗るのは、あの夜を知っている内の3人の誰かなのか。
ヒロは構わず立ち入り禁止の中に踏み込み、あの絶望的な夜を思い出しながら境内の奥へ進んでいく。
明らかに封鎖のロープに刃物で切られた痕があるが、メールへいくら返信しても反応がない。
ご神体は隣町に移されたらしく、ここに呼び出す意味は何なのか考えたその時、木陰に潜んでいた何者かに襲われた。