
十億のアレ。1話2話3話4話
ネタバレ感想
十億のアレ。吉原いちの花魁のネタバレエロ画像、漫画最新話と最終回、最終話、最新刊、感想、あらすじ、結末、無料で読む方法を紹介。
何も知らない穢れなき美少女が、育ての親に頼まれるまま行き着いたのは、能力と身体を使って成り上がる現代の吉原だった。
1話
清川明日風。
19歳の処女。
彼女が無表情でマジックミラーボックスに突っ立って居られるのは、自分の全裸を下卑た吉原の楼主たちに品定めされているなど思いもしていないからだ。
そして彼女のとてつもなく整った美しい顔はどよめきを生み、儲けさせてくれる逸材に認定された。
明日風がこんなことをしているのは、施設から引き取ってくれた育ての両親に借金を肩代わりして欲しいと頼み込まれたからだった。
芸能界みたいなものだと言われた明日風はだから、恩を返すために書類にサインした。
裸になった後、連れてこられたのはショッピングモールのような場所で、流行りの店や日本初進出の店などが揃っている最先端のテナントが揃っていた。
その辺りはショッピング街区画で、江戸吉原が流行の発信源だったことを踏襲してそうなっていた。
コーディネーターがそう説明しながら新人の女性たちを案内する中、明日風はまだなぜ裸で鏡の箱に入れられたのか理解できないまま、いよいよ現吉原の中心地に足を踏み入れた。
それでもまだ芸能界だと思っている明日風の前に、花魁道中が近づいてきた。
遊女の憧れ、新人女性たちも目を輝かせる中心にいるのは、まさに売れに売れている美人芸能人の美琴だった。
ただコーディネーター曰く、花魁道中ができるのは大店でもトップクラスに人気がある遊女だけで、新人の中では花扇という大見世に買われた明日風だけだという。
そんな本人の意思が関係ない事実でも、明日風はさっそく他の新人たちの嫉妬の的になってしまったが、まだ吉原が身体を売る風俗だと理解してない態度が、周りをイラつかせてもいた。
だから新人たちは共通の敵を作って仲間意識を芽生えさせ、醜い陰口を吐き散らすものだから、明日風は男たちに裸を品定めされていたのがようやく分かった。
トイレに行ってちょっと離れた隙に陰口を叩かれ、この場所の真実を聞いてしまった明日風は驚愕し、恐怖しているうちに、自分を探す声が聞こえて来たので思わず隠れてしまった。
すると適当に入った部屋の奥から苦しそうな声が聞こえてきたので、覗き込んだ。
そして、初めて男女の営みを間近に見たのだった。
あまりの衝撃的光景に部屋を飛び出した明日風はやっと本番アリの風俗だと理解し、芸能界なんかじゃないことも理解し、とにかく走った。
すると曲がり角で人にぶつかってしまったのだが、相手は現吉原の客に似つかわしくない自己中心極まるクズだった。
壁際に追い詰められて両手を塞がれ、為すすべなく下卑た手に露わにされていく穢れを知らぬ白い柔肌。
男への嫌悪感と恐怖がこみ上げる明日風は、このまま犯されてしまうのか…