パラレルパラダイス149話150話151話
ネタバレ感想
パラレルパラダイスのネタバレエログロ画像、漫画最新話と最終回、最終話、最新刊、感想、あらすじ、結末、無料で読む方法を紹介。
悪逆非道なミミを今度こそボコボコにし、魔女の供物にすることが決定した。
そしていざ再び魔女を訪れ、仁科の記憶を取り戻す作業に入った…
149話
魔女サーニャが仁科の頭に手を置くと、雷が落ちたようにパキンとなり、仁科の頭のシナプスが活性化したようになった。
魔女の手が離れると仁科は貧血でも起こしたように、頭の重さのままテーブルに頭を打ち付けた。
不気味な沈黙、徐々に頭を上げていく仁科。
仁科がゆらりと前を向こうとしたその時、耐えきれなくなったユーマが先手必勝とばかりに脳天から真っ二つに切り裂いたのだった。
あまりに急いた暴挙に驚いた彼はユーマの胸倉を掴むが、何よりもこの世界の平和を願っている彼女は、異世界人一人の命でそれが守れるなら殺すし、その手を放さなければ真っ二つにするぞと脅しつけた。
その挑発にあっさり乗った彼も刀に手をかけるので、サーニャはもう家を汚さないでと宥めた。
そうして穏やかでいられるのも、さっき言った通りに斬ったくらいで嫉妬深い神は殺せないからであり、仁科はエグイぐらいにグロくジュビジュビ再生を完了しようとしていた。
だから殺せないって言っただろと非難されても、ユーマはまた剣を構え、いざという時の時間稼ぎ要員になる覚悟に切り替える辺り、相当な意固地で頑固者らしい。
さて、何もしてないのにいきなり真っ二つにされた仁科は開口一番、どうして自分の服が破けているのかと疑問をぶつけた。
さすがに背後から真っ二つにされたとは気づけなかったらしいが、肝心の記憶は戻っているのか。
そう彼に急かされた仁科は、嫉妬深い神らしさ皆無の可愛い幼馴染みキャラを取り戻し、彼に久しぶりと返すと、彼が学校からダイブした時のことを振り返った。
これはしっかり思い出している。
それがどんな事態を巻き起こすのか分からないが嬉しくてニヤけた彼がさらに促すと、彼と一緒に病院からダイブした時のことも振り返った。
死んでもおかしくない経験をしたのに、可愛い笑顔で答え合わせをする仁科。
更に彼はダイブした後に、この世界で何をして何があって、どうやって嫉妬深い神になったのかを訊いてみた。
そこでちょっと驚いた仁科はまず一言謝り、その辺りのことは覚えていないという。
仁科の記憶の繋がりは、病院からのダイブに始まりあの地下施設で全裸で目覚めたところからだという。
全く想定外の中途半端さにも驚いた彼は、サーニャを問い詰めた。
魔女曰く、記憶を取り戻せるのは人間状態の時だけらしく、神状態の時の記憶には干渉できないという。
脳みそを手に入れた後で後出し詐欺みたいな事実を明かす魔女は、現代医学みたいに何かのきっかけで全部の記憶が戻るかもと運任せな励ましを付け足した。
勝手に失望された仁科を責めるわけにもいかず、彼はサーニャ自身の記憶から嫉妬深い神のことを訊ねるが、三千歳以上の魔女でも、神がどうやって呪いをかけたのか、またその理由も知らないらしい。
ただ、それはもう恐ろしい女だったと語ろうとし始めるが、仁科の漆黒の瞳に見つめられると、神時の記憶が無くても怖くて口を噤んだ。
ヤンキーの先輩後輩みたいに恐れる魔女はしかし、呪いを解くだけならここから北方にある剣でなら、嫉妬深い神を殺せるのだと新情報を教えてくれた。
