
インフェクション207話208話209話
ネタバレ感想
インフェクションのネタバレエログロ画像、漫画最新話と最終回、最終話、最新刊、感想、あらすじ、結末、無料で読む方法を紹介。
轟との死闘でも生きていた神城は、保菌者を食って回復し、自身を強化する人間を越えた生物になっていた。
磯波姉妹はお互いの真意を伝え合い、神城に安全圏に連れて行ってもらうことで意見をまとめた。
207話
朝早くから甲板にいた螢は、検査キットを積んだヘリが今、山形に向けて出発したと報告していた。
電話の相手はビッグで、試験管型の検査キットを説明したくてたまらない彼は、先端には天宮教授が開発した特殊フィルターが装着され、その中に自分たちが開発した液体が充填されているという。
それを注射器のように肌に押し当てると、情報エネルギーを操作する素質のある者なら液体が変化する仕組みになっていた。
つまりそれで晴輝を見つけ次第、検査して彼が大きな希望になるか否かを確かめるという段取りだった。

著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット
ビッグとの話を一旦切り上げた螢は、呼び出した総理が来たので、改まった感じでさっそく話し始めた。
聞かれたくない話と言いながら、三つの作戦が上手くいった、被害を最小限に人々を保菌者から守り、情報エネルギーを操って犯人の科学力を上回り、そして打倒した未来の話だと切り出した。
その未来では日本の再建が次なる仕事になるが、その時は紗月がリーダーになり独裁的な指示系統が必要だと言い切るが、紗月は最早世界公認の救世主という信頼とカリスマ性を得ていて、言葉ほど突飛な話でもない。

著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット
もちろんそれに反対しようとするのが、各地方の民主主義を標榜する政治家になるが、彼らを抑える役目こそ総理や螢が担い、紗月をサポートするのが未来の仕事になる。
それならと総理がヤル気を漲らせると、螢は自分のある力があれば問題ないと太鼓判を捺した。
そこで螢は神妙な顔になると、誰にも話したことがないと前置いてから、誰かに明かした時点でこれは効果を発揮しなくなるものだと念を押した。
それでも今明かすのは、自分も何かを犠牲にして未来に貢献するためだと自分に言い聞かせるように零すと、自分の目について白状した。

著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット
それはまるで共感覚のような、人の顔色から様々な感情を読み取り、本人以上に把握し、マインドコントロールのように言葉巧みに行動さえ誘導することができるのだと明かした。
そんなことを言われたら、総理は自分も操られて乗せられて、螢の計算通りに今ここにいるのかと思うしかなかった。
そんな総理の疑問に対し、螢は総理どころか出会った人の心を全て読み例外なく操ってきたと答え、その結果で現在の人間関係が構築されているという。

著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット
もちろんあくまで誘導で、各々の意思で決定して螢と関わっている。
しかし精神的なチート能力を聞かされた総理は打ち震え、責めるどころか私利私欲のために使わずに国家に捧げてきたことに感動し、号泣し始めた。
顔も頭も良く、他人を操れるのならいくらでも好き放題生きれたはずなのに、それをしなかった素晴らしさ、そして最初に明かしてくれたことの光栄さに総理は涙を流した。

著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット
そんな反応が返ってくるとは思っていなかったのか、螢も一筋の涙を流すと、話を戻してなぜ能力を明かしたのかの理由に移った。
保菌者騒動、犯人が母親、ビッグの仮説。
つまりこの能力は母親に植え付けられたものだとしたら、香里と同じく情報エネルギーを操れるはずだという結論に至り、そして検査キットを試した。

著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット
結果、液体が変化したのだった。