
インフェクション219話220話221話
ネタバレ感想
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張り切っていた碇が真っ先に敵に取り込まれて変異体になってしまい、紗月たちの敵になった。
しかし紗月は考えを巡らせてエリックの思惑を察し、ここは撤退を指示。
ならばとエリックは逃げ道を塞ぎ、人間たちの進化情報を得ようと画策する。
219話
通ってきた道が真っ黒な泥にぐるりと取り囲まれていき隊員たちは逃げ道を塞がれ、また得体の知れない何かを相手に恐怖がこみ上げていく。
それでも建設的に炎を焼き払えばいいと意見が出るが、壁のように盛り上がる黒泥を焼き尽くすのは現実的とは思えない。
そうしてどうすればいいかまごついているうちに、泥の壁から新たなハートレスが次々と生まれ、撤退がどんどん難しくなっていく。
その状況でも関の指示は切り札到着まで前線を維持しろというのみ。
その間に、エリックが新しい変異体を作り出して投入しようとしていた。
新たな脅威、それは晴輝たちを散々手こずらせたメットだった。
しかし今や人間を越えた山田は全く怯まずに余裕綽々で、筋肉タイプは敵じゃないと言い放って矢も放つと、一発でメットの頭部がボディからちぎれ飛び、簡単に倒せた。
矢が通じる相手なら時間は稼げるが、それよりも碇マンがぴくりともしないのが不気味だった。
考える力は十分にある様子の碇マンは、これ以上矢で壊されないようにジッとしているだけで、何か対抗策を考えていると思われ、だから起き上がった時は人間側がピンチに陥る可能性が高い。
とは言え、エリックもちょっと焦り始めた。
まさかメットが一発KOされるとは思わず、こうなったら自分で蹴散らしてやりたくもなるが、それでは隊員がすぐに絶望して戦意を失い、戦う意思で培われる進化情報が得られず、実験が失敗に終わってしまう。
山田の矢に耐えられ、それなりに隊員たちといい戦いをする程良く強い変異体。
そんなちょうどいい奴がいないかと記憶を掘り返した結果、エリックは該当する変異体を思い出した。
それは秋保を生き延びた稀有な一人が姿を変えた、一見、ひ弱に思える飛翔型の変異体。
エリックの黒い繭から飛び出したそれは、変わり果てた明石だった。
まさかの元親友に青ざめた関はそれでも、山田に無駄に戦わずに他を警戒しろと指示し、明石には銃が効くので自分たちで撃墜しろと隊員たちに伝えた。
隊員たちは了解して頭上に向けて撃とうとするが、それを素人には危ないと自衛隊員が制し、対空射撃は我々がやると言い出したその時、明石が隊員たちのど真ん中に舞い降り、脳天から踏まれた自衛隊員は一瞬で人の形を失った。
コウモリ明石は続け様にトラックを引っ掴み、そのまま空に舞い上がった。
隊員たちがパニックになりながら迎撃しようとすると、山田は苛立ちを抑えられずに切り札はまだかと関に対して怒鳴り散らした。
関も怒鳴るなと言い返すが、今は早く来てと祈ることしかできない。
そうして明石に振り回されている陰で、欲望を見透かされている一人の隊員が敵になろうとしていた。