
ドメスティックな彼女2巻ネタバレ感想11話~15話
不毛な恋愛に終止符を打った陽菜。
長い恋愛に終わりを告げた彼女だが、夏生にとっては始まりに過ぎなかった。
11話
ギクシャクしていた姉妹も元通りになり、清々しい気持ちで登校していた瑠衣。そんな再開の朝に、下駄箱でゴテゴテに鞄をデコったゆるふわ同級生に会った。
柏原ももは瑠衣とは正反対の性格で、ゆるーくキモ可愛いものを餌に友好を築こうとしてきた。
その人形を瑠衣が持っているのを見た他の女子が、躊躇なくゴミ箱に投げ捨てた。モモはとにかくビッチだとの噂で女子からの評判は最悪だった。
余りの言われように若干引くものの、友達付き合いをするかどうかは自分で判断を下すといって、瑠衣はゴミ箱から人形を取り出した。
帰るときも下駄箱で会い、うさぎを貰ってくれたからと瑠衣を模した人形をプレゼントしてくれた。
本人曰く、都合のいい女にされやすいタイプで、経験人数だけで言えば30人ほどらしい。二股こそないものの、そうやってふらふらしているから同姓から嫌われているのだった。
その日から瑠衣を慕って一緒に行動することが多くなり、偶然夏生とも一緒に帰ることになった。本屋に寄り、夏生が難しそうな文芸誌を読んでいるのに興味を惹かれ、歩道を歩いているときに、後ろからきた自転車から庇われ、モモはあっさりと恋に落ちてしまう。
12話
モモは、瑠衣の友達だしもし好きな人なら悪いかなと思って訊いてみたが、瑠衣は好きにすればと応援者の立場に収まった。
でも、家に帰って二人が付き合っている姿を想像すると、妙にモヤモヤするのだった。
翌日、熱っぽくて体調が悪くなった瑠衣は早退することに。夏生は心配して声をかけるが、彼女はふらふらと一人で帰って行った。
その後も心配しているところに、いきなりモモが腕にしがみついてきた。ラインのIDを書いた紙を握らせてきて、そそくさとパンチラして駆けていった。紙には可愛らしく好意を悟らせるメッセージが添えられていた。
瑠衣が目を覚ますとベッドに寝かされていて、目の前に夏生がいた。玄関で倒れていたらしく、部屋まで運んでもらったらしかった。
夏雄はラインもやっていないし瑠衣をほっといて遊びに行く気にもならなかったのだ。
瑠衣は汗で気持ち悪い身体を拭いて欲しくて、また恥ずかしげもなく服を脱ぎ出した。目の前の女の子は義妹だと言い聞かせて、背中に手を伸ばす夏生。
瑠衣は昨日「好きな人いるの?」と訊こうとしたことを今訊いてみた。モモが夏生を好きになったみたいで応援を頼まれたけど、二人が付き合っているのを想像すると、モヤモヤしてしまうというのだ。
それは自分に恋をしているんじゃないのか?そう思っても、言葉にはできない。
その直後、瑠衣がもどしてしまった。熱は40度近くあり、解熱剤の場所を電話で訊くと、冷蔵庫に座薬があるのみだった。
満足に動けない瑠衣は、夏生に座薬を入れてくれるように頼んだ。義妹であり初体験の相手の尻の穴に突っ込まなければいけなくなった夏生はどうするのか。
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13話
女性陣が帰ってくるまで、苦しみ続けさせる訳にはいかない。覚悟を決めてパジャマと下着を脱がせていく。
脳内シュミレーションをして手を伸ばすと、柔らかな膨らみに触れてドキリとする。
手探っていると違う方の穴に触れてしまい、思わず謝る。なんとか探り当て、全てがしっかり埋まるように奥深くに突っ込んだ。
しばらくして、ようやく苦しげな表情が和らぐ瑠衣だった。
翌朝、モモがさっそく話しかけてきて、昨日の代わりにお昼を一緒に食べる約束を交わされてしまう。それを見ていた男友達が、あいつはヤリマンで俺も一回ヤッたことあるから、穴兄弟になるのは微妙だなーと顔をしかめる。
手の込んだ弁当をおすそ分けられ、誰にでもこういうことするの?と訊くと、好きな人だけだよとはっきり言われて、単純に照れる。
できることもせずに後悔するのは嫌だというモモ。その言葉にハッとさせられてしまう。
家に帰ると、先に陽菜が帰っていた。不倫のことを両親に黙っていてくれてありがとうと言われるが、わざわざ伝えて悲しませる必要がなかっただけだと正直に返す。
すると、陽菜が仲直りも兼ねたデートに誘ってきた。
第14話
陽菜が運転する車に乗って、鎌倉の景色を眺めていた。知る人ぞ知る甘味処やお馴染みの大仏、鶴岡八幡宮を観光して、真っ青な空とどこまでも続く浜辺に行った。
流木に腰を下ろすと、夏生は気になっていたことを訊いた。「父親が浮気して離婚したっていうのに、どうして不倫なんかできたんですか?」
陽菜が高校二年の頃、萩原は三年に生物を教える教師だった。ほんのささいなことから陽菜は仲が良かったグループからハブられるようになった。人目につかないような教室で一人でお昼を過ごしている時に出会ったのが萩原だった。
それからは彼との時間だけが、学校の中で唯一心が安らいだ。やがて萩原は離任してしまったが、大学で再会してからは気持ちが抑えきれなくなってしまった。不倫なんて最低の行為だ。そう思っていたのに、どうしようもなかった。
夏生は正論をまくし立てただけの自分の行動を振り返った。本当に相手を思ってのことだったのか?
二人の出会いを聞かされ、自分も前に進む決意をする。今まで書き進めてきてようやく完成した小説を見せ、ヒロインのモデルは先生ですと言って彼女に手渡した。
そして、全てを話して家族を選んだくれた先生に、自分の思いを打ち明けた。
すると彼女は、誰にも内緒で付き合おうか?と言った。
第15話
そう言った彼女は、夏生の手を引いてどんどん海の中へ入って行く。
自分達が付き合うってことは、家も家族も立場も捨てることになる。それは心中と同じでしょ?その覚悟がある?
そう訊かれ、何も言い返せなくなる夏生。なら、せめて最初で最後のお願いを聞いてほしい。そう言って、夏生は大好きだった人を精一杯抱きしめた。
そして、先生も腕に力を込めてくれた。
翌朝、机の上に小説が返されていた。「ありがとう」と一言添えられて。
それから、なかなか元気が取り戻せなかった夏生。モモと弁当を食べている時も、どこか上の空だった。その様子を見て、モモは少しでも元気になってもらおうとしたのか、夏生と初めてのキスをした。
感想
ドメスティックな彼女2巻後半でした。
ゆるふわビッチの名は伊達ではなかったです。中身も見た目もスペックは高そうですが、如何せんいくつかゆるいところがあるようです。
夏生の恋も意外と早く終わりを告げたので、これからはツンデレ瑠衣かゆるふわ巨乳との争奪戦を期待します。
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