
終末のハーレムアフターワールド35話36話
ネタバレ感想
終末のハーレムアフターワールドのネタバレエロ画像、漫画最新話、感想、あらすじ、結末、無料で読む方法を紹介。
男絶滅計画のため、遺伝子操作で生まれたクロエは男への憎しみを植えつけられ、初恋も人生もめちゃくちゃにされてしまっていた。
その黒幕であるUWの三賢者に復讐を果たしたのだが、それで何がどうなるものでもなかった…
終末のハーレムアフターワールド35話
クロエがハゲたちを始末した後、カレンが悠々と施設内に踏み入り、女性だけの単性生殖を可能とするカプセルが並ぶ景色をキラキラした目で見上げた。
脳みそと種子を合わせたような摂理に反する計画を後一歩のところまで進めた三人の死体を見下ろし、敵ながら天晴れと感心するが、手を下したクロエが取り戻せたものなどなかった。
そんなことはどうでもいいカレンは、この施設をありがたく使わせてもらうつもりだったので、大量にクローンを作っていく予定だった。
一方その頃、普通に外に出れるようになった美来が公園のベンチで本を読んでいると、なんだかんだ超美人な麗亜が声をかけた。
美来が呼んでいるのは怜人の影響を受けた海外の小説だというので、麗亜は彼の研究が成功するまで待つつもりかと驚くが、美来はそれしかできないという。
それがもどかしい麗亜は、老化を遅らせる処置で若さを保っていることをぶっちゃけると、同じように美しい時間を長く維持した方がいいと促した。
それは一人の女として美しさのピークは短く、子供を産める期限もあるからだと自覚しているからだが、絵理沙の犠牲の上で普通の生活ができている美来は、既に十分な幸せを感じていた。
だからこそ自然に任せて老いを受け入れ、男女の性愛で求め合う時期が過ぎ去ったとしても、彼の隣で仲の良い爺ちゃん婆ちゃんになれているのなら素敵だと思えていた。
まさに普通の人間らしいシンプルな願いを明かされたら、麗亜も微笑ましく引き下がるしかなかった。
その夜、怜人が夕食を作っている所に朱音がお邪魔した。
彼が料理している姿を初めて見たのか、自炊していることに感心すると、彼は気分転換も兼ねていると答えつつ、そのまま夕食に誘い、彼女も快く招かれることに。
ともあれまず一杯やり始めた朱音は、先日、久しぶりに本意気の雰囲気で誘惑したことを謝り、今はムラムラを発散できる方法を見つけたから大丈夫だとそこまで言うのに、何でスッキリしているのかは秘密で、また彼はいやらしくモヤっとさせられる。
そこでスッと話題を変えた朱音は、矯正したように真っすぐなネギを不思議がるので、彼は次世代を生き抜くのに優秀な遺伝子のネギをコピー栽培しているのだと教えてあげた。
言い得て妙な、その一本も有能ネギのクローン。
そう言っても生物は環境に適応して進化していくものだし、MKウイルスもワクチンにより回復できる病になった。
そして精力消滅の問題も、いずれ研究で解決できると彼は信じていた。
その話題はそこまで、彼がアナ姫のことを訊ねて違う空気になった。
王族として政略結婚するしかないアナ姫は可哀想だが、それよりも側近のオリガがUWのスパイだったこと、その結末が相当にショックだろうことは、想像に難くなかった。
家族を人質に取られていたとは言え、ワクチンにノーセック〇を混入させたのがオリガで、事故か自殺か謀殺か、大破した車の中でこの世を去ってしまったのだ。
アナ姫の淡い思いを知っている朱音の心配がまた募っている頃、噂のアナ姫はまた世界を混乱に陥れそうな危険人物、カレンと一緒にいた。
一国の王であると同時に一人の女性として、貫きたい遂げたい思いを叶えるため、取れる手段は取ることにしたアナ姫。
大量クローン製造計画は怜人のハーレムを作るために過ぎないのか、果たしてカレンの最終目的とは…