最新おすすめコミック
袋とじ付「ドメスティックな彼女」ネタバレ感想4巻後半。義姉弟の禁断の恋が始まる

ドメスティックな彼女4巻ネタバレ感想31話~35話

トラブルはあったものの、キャンプは楽しい思い出になった。

でも、帰ってきてからの陽菜はそっけなく、瑠衣は距離を詰めてくる。

そして一番見られたくない相手に、義兄妹同士のキスを見られてしまう。

 

 

第31話

本を返しに来ただけだった陽菜。思いも寄らぬ光景を見せられ部屋に帰ろうとするが、必死で言い訳をしようとする夏生が引きとめる。でも、彼の言葉は何も届かなかった。

打ちひしがれる夏生。代わりに瑠衣が姉の部屋に入り、多分、彼のことを好きになった。だから私から迫ったと打ち明ける。

 

家族なのに。その言葉で説得しようとするが、血の繋がりはない事実を武器に瑠衣は引き下がろうとしなかった。

 

 

一夜明け、気まずさからアルの誘いに出かけていく。彼の裏表がなさそうな性格に、訥々と家族仲がうまくいっていないと遠まわしに相談すると、言葉にしなきゃ伝わらないことがあると当たり前の事を言われて、鬱々としていた気持ちが少し晴れていく。

でも、彼は奥手だった。

 

 

ドア越しに話す二人。昨日は瑠衣から迫ったけど、あの子のこと好きなの?その質問には、先生と海に行った時から気持ちは変わってない。それが本心だった。

そうなら何故妹に期待を持たせるようなことをしたの?当然の返しに立ち尽くす夏生。このままではいけないと思った陽菜は、これを契機に家を出ることを決めた。

 

 

第32話

さっそく翌日には両親にそれらしい理由を告げて、一人暮らしすることを伝えた。瑠衣は自分のせいだと責任を感じ、5人での暮らしが続くと思っていた父はこの家での思い出に、近所のお祭りに5人で出かけることを提案する。

しかし、陽菜は気まずくて断ろうとする。それを金魚掬い狂いの陽菜がおかしくなったと母が騒ぎ出し、仕方なく出かけることに。

 

提灯の明かりに集まった人々の間を抜けて、瑠衣は自分達の仲が原因だと思うから、キスは控えた方がいいよね?と夏生に訊いてくる。それに同意せざるを得ないが、しょんぼりした瑠衣の顔を見ると、愛しさと罪悪感が芽生える。

 

祭りにはラマンのマスターと従業員の綾乃が子供連れで来ていた。ふんどし姿で猛々しく太鼓を叩く光景は、とてもゲイには見えなかった。

陽菜はお目当ての金魚掬いに夢中になっていた。大量に掬い上げリリースした時に、袂から携帯を水中に落としてしまう。

家族と合流できないかも知れないと思ったとき、密かにずっと見ていた夏生が声をかける。これ以上はぐれないように手を差し出すと、陽菜も素直に手を取った

 

でも、行き先は家族が待っている場所ではなかった。祭りの明かりも届かない神社の裏手。そこで、二人で静かに話したかったのだ。

 

 

第33話

家を出る本当の理由を訊きたかった。でも、両親にしたのと同じ理由でごまかそうとする。嘘をつくときの癖が出てるから、嫌でも分かってしまう。

すると、夏生君と私の為にも必要だから家を出るのだと言う。それに思い当たったのは萩原とヨリを戻す可能性だった。
キャンプで聞いてしまったことを伝えると、怒ってどこかに行こうとしてしまう。訳が分からず引き止めようとするが、狂犬のように噛み付いて逃げていく。

 

人ゴミをすり抜けて行く陽菜。途中でごついおっさんいぶつかったと思ったら、ラマンのマスターだった。夏生がすぐに捕獲をお願いすると、あっさりと羽交い絞めにしてくれた。

 

今度は3人で神社の裏手で話し合いをしようとするが、マスターと陽菜がやり合い出す。そこに綾乃親子がやって来て、息子の葉太が陽菜に飴を渡して、子供らしい純粋さで宥める。思いも寄らぬ子供の温かさに気が緩んだ陽菜は、涙を流して飴を舐めた。

 

 

二人きりに戻ると、陽菜は話し始めた。その場の空気を読んでしっかりしなきゃと気を使っている自分とは反対に、自分らしく振舞い続けている瑠衣が羨ましかった。そう思っていた時に二人のキスを見て、家族の崩壊を恐れる前に嫉妬心が勝ってしまったのだ。

一度フッたくせに。そう思って、自分の気持ちが大きくならないように抑え続けていた。でも、決意とは反対に気持ちはどんどん大きくなっていった。だから、どうしようもなくなる前に、距離を置きたかった。

 

まさかの両想いに嬉しさがこみ上げる夏生。やっと本当の先生を知れた。そんな最高の一夜の余韻を、もう少しだけ感じていたかった。

 

[ad#co-1]

第34話

気持ちを確かめ合えた後、家族と合流して家路を辿っていく。その僅かな時間でも、二人だけが知る秘密で繋がっていたかった。

 

でも引越しは予定通りするつもりだった。二人のキスがきっかけになったのは確かだが、一人暮らしに憧れがあるのも本心だった。それにこっそり二人で会える場所ができるし。

 

 

陽菜の本心を知る由もない瑠衣は、鬱々とした気持ちを変えようと本屋に出かけた。そこで偶然、桐谷と萩原に出会う。

以前のお詫びもかねてお茶に誘われ、ラマンに落ち着いた3人。萩原は離婚して陽菜とも連絡を取っていないのだと訊かされ、少し前まであった敵対心が和らいでいく。それで、姉が自分のせいで家を出ようとしていると打ち明けると、お姉さんはそんな当てつけをするような人じゃないでしょと言われ、自分が知っている姉を思い出していく。

 

陽菜の部屋を訪ねた瑠衣は、何を言うでもなく姉の膝の上に頭を乗せた。どうしたら引越しを止めてもらえるか分からない。夏生への気持ちを抑えればいいの?そう言って甘えて説得しようとするが、陽菜の決意は変わらなかった。

瑠衣はそのままでいればいい。その代わりに私にも自由にさせて。その言葉に、瑠衣は頷くしかなかった。

 

 

第35話

部屋のドアの内側に封筒に入った鍵を見つけた。夏生くんへ、と書かれた封筒。明らかに先生の新居の鍵だった。

 

家族総出で陽菜の引越しを手伝い、束の間の休憩を取っている時、不意に陽菜と目が合い目配せをして笑いかけてきた。その笑顔が、これからの二人の蜜月の時を表しているようで、思わず目を逸らしてしまう。

 

家に帰り、部屋で鍵を見つめていると、廊下から物音が聞こえてきた。ガランとした陽菜の部屋で立ち尽くしている瑠衣。ずっと一緒に暮らしてきた姉がいなくなった寂しさを夏生に埋めて欲しくて抱きついてきた。でも、もう陽菜と両想いになれた彼は、瑠衣に流されないように義兄妹としての立場を貫くつもりだった。

 

 

翌日、さっそく陽菜の部屋を訪ねた夏生。チャイムを鳴らしても出てこないので鍵を差し込むと、無事に回ってくれた。

ベッドの上で静かに眠っていた陽菜。暮れゆくオレンジ色の光に彩られた彼女は、誰よりもキレイだった。

程なくして目を覚ました彼女に、夏生はあの時の海で答えられなかった気持ちを伝えた。家族を悲しませることになったとしても、心中する覚悟はできた

 

もう子供じゃない一人の男としての覚悟を見せられた陽菜は、一人の女として夏生を受け入れた。

 

 

感想

ドメスティックな彼女4巻後半でした。

好きと言われたから夏生に情が移ったのか、初恋があまりに苦しいから逃げたのか、いまいちはっきりしないですね。

そんなことより美雨の好きな人が誰か気になって仕方ないです。

試し読みはこちら

 

[ad#co-4]