
ドメスティックな彼女5巻ネタバレ感想41話~45話
文化祭が始まり、好調な売れ行きを達成した文芸部発行の部誌。
二日目の早朝、部室はめちゃくちゃに荒らされ、桐谷を中傷する言葉が書かれていた。
そして、犯人は桐谷の元教え子だった。
第41話
今から6年前。
楠本沙希は高校に行けずに家で引きこもっていた。当時の担任だった桐谷は毎日のように家に通い、励まし続けてくれた。
ある日、沙希も小説を書くことを知り、少しでも学校に行く意欲が出ればと、桐谷は二人でリレー小説を書くことを提案する。
一人毎日1ページずつ。一冊のノートを使い切ったら一度登校してみる。行ってダメならダメでいいからやってみないかと言われ、沙希は挑戦することにした。
順調にノートは埋まっていき、やがて沙希は桐谷に恋をしていった。
そろそろノートが終わろうという頃、沙希は桐谷を誘惑した。学校に行く代わりに彼女にして欲しい。そう言って服を脱ぎ胸を露にして、彼の手を導いた。
でも桐谷にその気は全くなく、あくまで教師として彼女を気にかけていただけだった。今日のことは忘れるといって帰った桐谷。
部屋に残されたのは、自ら半裸になった惨めな女の子だけだった。
翌日、桐谷は家に上がらずにノートだけを置いていった。
さらに翌日、沙希は久しぶりに学校へ行き、真っ先に職員室に入った。歓迎してくれる先生たち。だが、彼女は桐谷に犯されたと嘘を言ったのだった。
文化祭自体は無事に終了したが、桐谷は沙希を犯人だとは言わず1週間の謹慎処分になった。納得のいかない夏生たちは桐谷と話すために、家を訪ねた。すると玄関で出迎えてくれたのは知的な眼鏡美人だった。
第42話
桐谷を先生と呼ぶその女性は、何やら封筒を受け取ると、そそくさと帰って行った。
それは置いておいて、犯人を警察に突き出さなかったことを問い詰める夏生たち。しかし、桐谷は自分にも責任の一端があると思っていたし、今大学3年になる沙希の将来も心配して大事にはしたくなかったのだ。
それに、公衆の面前で恨み続けた相手から平手打ちを食らっただけで、もう十分な罰になったと考えていた。
それにもう一つ抱えている仕事があるので謹慎は好都合だったらしい。桐谷は小説家の顔も持っていて、さっきの女性は担当編集者だった。
ペンネームは蓮川要。夏生が敬愛する小説家だった。
そのプロ小説家が、部誌で書いた作品の新人賞への応募を提案してくれた。夢への一歩を憧れの作家が導こうとしてくれている。断る理由はどこにもなく、夏生は快諾した。
翌日、あの女性が桐谷の彼女じゃなくて良かったねと美雨をからかうと、渾身の肘を食らわされ、階段から転げ落ちた。
右足の骨にひびが入った夏生。陽菜との逢瀬は当分おあずけになり、日常生活にも支障が出るようになってしまった。
ベッドの上で夕食を摂るようになると、瑠衣がここぞとばかりに居座り始める。看病できるのが堪らなく嬉しいようで、さば味噌味でもキスをしてくるのだった。
第43話
教室でさっそく見事な土下座を見せる美雨。逆に被害者が申し訳なくなるほどの、見事な土下座だった。
家でも苦労の連続だった。階段の上り下りも一苦労で、服の着替えも難しい。風呂に入ろうとズボンを脱ごうとしたがすっ転んでしまう。仕方なく瑠衣の手を借りるが、躊躇なくパンツにも手をかけるので、ムラムラする暇もない。
そしてそのまま風呂の中にも入る瑠衣。せめてもの対策に電気を消すが、浮かび上がる白い肌が余計にエロチックであっという間に大きくなっていく。
湯船から出る時も支えてくれるが、無自覚に胸を押し付けてくるので、静めようがなかった。
背中も流してくれるが、スポンジと手の感触が際立って感じられて、いつまでも治まらない。
すると、ボディソープを取ろうとした瑠衣の手が夏生のそそり立った部分を誤って掴んでしまい、絶頂に導かれる。
そんなドキドキな笑い話をラマンで話していた瑠衣。そのついでに、フミヤに夏生は怪我で当分遊びに行けないと伝えるが、最近は全然来ていないと返される。
[ad#co-2]
第44話
夏生に何故嘘をついていたのか問い詰めていくと、実はモモの家でご飯を食べていたと打ち明けられる。あんなに嬉しそうにしてくれたことを思うと断る理由はなかった。でも、瑠衣は不機嫌になるから正直に言えなかったと謝った。
理由には納得したが、嘘をつかれたことが悲しかった。だって、その日は瑠衣が一人ぼっちになるのだから。
陽菜とはなかなか会えずにいたせいで、彼女からの写メが目に毒だった。だから、またフミヤの家に行くと瑠衣に伝え彼女に会いに行った。フミヤには事情を話していたので、気兼ねする必要はなかった。
夕食の途中で我慢できなくなった夏生は陽菜の唇を求めた。これでもかといちゃいちゃしながら食べ進める、レトルト度90%のおいしい料理。
瑠衣とは違う豊満な胸の感触に直に触れたくて、お風呂入っていこうかなと甘えてみる。怪我をしている年下男子の甘えに抗えず、押し切られていく陽菜。
風呂の前にしたい。そう思ったとき、不意にチャイムが鳴った。絶妙なタイミングでも無視はできず出てみると、そこに立っていたのは瑠衣だった。
第45話
無言で入って来た瑠衣を前に、夏生はベストな言い訳をしようと頭をフル回転させていく。だが、先に瑠衣が涙を流し始め、外へ駆け出していった。
外はいつの間にか雨振り出していて、玄関には傘が二つ投げ出されていた。
仕方なく家に帰ったが、瑠衣はまだ帰ってきていないようだった。
近所の公園にびしょ濡れで佇んでいる瑠衣を見つけごめんと声をかけると、いきなり平手打ちの連打をお見舞いされる。
その後で嘘つきと一言だけ責められ、瑠衣は崩れ落ちていく。
最初は夏生の言葉を信じてフミヤの家に行った。もう帰ったと言われたけど、まだ家には誰もいなかった。だから何かあったんじゃないかと心配になって、少しでも手がかりを探そうと夏生の部屋に入った。そこで、先生をヒロインのモデルにした小説を読んで、全てを察したのだった。
感想
ドメスティックな彼女5巻後半でした。
不登校になるほど積極的になれない沙希なのに、色恋沙汰は誘惑してでも手に入れようとするなんて可愛いんだか捻くれてるんだか。
美雨の想い人が判明しても可愛さは翳らないし、編集のちょっと残念そうなところも可愛いし、髪を縛って料理する陽菜も可愛いです。
でも、瑠衣の恥じらいの無さ加減が熟年夫婦みたいでちょっとなーって感じです。
さあ、修羅場だ。
[ad#co-3]