
インゴシマ208話209話210話211話212話213話
ネタバレ感想
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脱出のためにはマオモの協力が不可欠で、ややこしくも人質価値は絶対のチオモをうまく利用する必要がある。
そこで啓太はまた大胆な策を思いついたようだった。
208話209話
マオモとマイルも拘束し、チオモと同じ場所に押し込めた啓太たち。
チオモは妹家族が敵に寝返ったとして血走るが、二人はそうじゃなく自分たちも被害者だと言い出し、手に負える相手じゃないと感じている恐怖を伝えていく。
もちろんこれは啓太が仕組んだ作戦トークであり、高崎達が盗聴して成り行きを見守っていた。
マオモ領を奪い取るというのはあくまでチオモにそう信じ込ませるための方便、啓太は女王の現実を書き換えるというワードを使うが、せっかちで飲み込みが遅い勢にはまどろっこしてくイラつく喋り出しだった。
それもそうだが、マオモは端から協力的に思われているのがイラつき、ごまかされないようにきっぱり見返りを求めた。
啓太が提示したのはガモウたちの武力に怯えないで済む確固たる自治の確立。
揺るぎなき安心安全が見返りだというとマイルはバカにして笑い、全てに協力してガモウを出し抜けば皆殺しにされてもおかしくないと言い返した。
それだけ危険な橋を渡らせるつもりなのに完全な自治なんて寝言は寝てから言えとばかりに捲し立てるマイルだが、最後まで話を聞かない娘をマオモは黙らせ、改めてそうできる策はなんだと啓太に訊ねた。
そこで啓太が見せたのはドローンで調査して書き上げた地図で、これが十分に使えるクオリティなのを証明するため、文明の利器、スマホを披露したのだ。
透明な板に映し出されるこの島の様々な光景を目にし、未開の蛮族二人はビビるしかない。
島のあらゆる場所、火山から生贄を捧げる鳥居の磯、難破船、集落、そこにはくっきり人も映っている。
しかも視点が空から見下ろすまさに鳥が見ているかのような光景で、そこに啓太の声と姿まで写ったら、二人は過去のことが映し出されていると理解し、面白いほどに恐怖したのだった。
それで啓太は人外の何か的に思いこんで荒ぶるが、これが最新文明を全く知らない孤島の蛮族のリアクションか。
だが二人にはちゃんと種も仕掛けもある機械のおかげだと理解してもらう必要があり、自分は神ではなく、カラクリを使っただけだと、ドローンセットも披露した。
訳が分からない人間にはただの使い道がない玩具だが、これがデバイスだと伝えるとマオモはハッと察してくれるので、情報や地政学、防衛力といった概念でマオモ領の強化を図ると説明した。