
ドメスティックな彼女7巻ネタバレ感想61話~64話
母に怪しまれた陽菜は、一人で抱えこもうとする。
どこか様子がおかしいことに気付いた夏生は、彼女を元気付けようと逃避行に誘い出す。
第61話
新幹線が走り出しても、夏生は行き先を言おうとしない。覚悟を決めたかけおちに違いないと思い、陽菜はどこまでもついていくよと目を潤ませる。
そして着いた先は栃木県は日光だった。かけおちでも何でもなく、ちょっとした旅行だった。それもこれも疲れたと言っていた陽菜を元気付けようとした夏生のサプライズだった。
日光観光を満喫し、旅館で豪華な夕食を食べ終え落ち着いた頃、何に悩んでるのか陽菜に訊き出そうとしたけど、まだ下手な笑顔でごまかそうとする。それで頭に血が上った夏生は、足音を響かせながら露天風呂に行ってしまう。
温泉で気持ちを落ち着けていると、隣の女風呂から陽菜の声が聞こえてきた。そこでようやく素直になれた二人はお互いに謝り、陽菜は母に釘を刺されたことを打ち明けた。
それを聞いて、夏生は卒業と同時に話そうと言い、陽菜も笑顔で賛成する。
部屋に戻った二人。布団が並べて敷かれているのを見て気持ちが昂ぶっていく。浴衣は半脱ぎのまま、火照った身体の熱を更に高め合った。
第62話
目を覚ますと同時に愛する彼女の笑顔と白い肌が目に飛び込んだ。
朝から始めたかった夏生だったが、陽菜は帰る前に寄りたいところがあるといっておあずけを食らわされる。
寄りたい所とはアクセサリーショップだった。どうしても旅行中に渡したかったというそれは、二人のイニシャルが刻まれた指輪だった。沖縄で買ってもらった指輪のお礼だと言うが、夏生にとってはその気持ちが何よりも嬉しかった。
12月に入り、年の瀬が迫ってきた頃、夏生は8作目の短編を文芸賞に出してもらえることになった。
瑠衣の受賞祝いを文芸部でやり、瑠衣と陽菜の仲も以前のように戻り、マキも再就職が決まり居候から脱出できることになり、夏生を含め運気は上昇気流に乗っていた。
そんな時、陽菜は学年主任に呼び出された。何かやらかした記憶もないので戸惑ったが、用件は最も恐れていたことだった。
沖縄旅行中に陽菜の部屋で夏生と会っていた時の様子が、写真に写っていたのだった。
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第63話
後ろ姿しか写っていないが、相手が夏生だということもバレていた。花火観覧の引率を仮病で辞退したこともあり、何の言い訳もできない状態だった。
この事実を知るのが主任とアルバム担当の柳瀬先生だけと聞かされた陽菜は、すぐに地面に手をついて頭を下げた。とにかく自分が全ての責任を取る。そのことしか考えられなくなってしまっていた。
学校に知られてしまった後の週末。陽菜は夏生を遊園地デートに誘った。アトラクションを乗り回し、キャラの帽子を被り、これでもかとデートを楽しんだ。もし同級生として出会ってたら、またこうして付き合ったり普通にデートできたのかな?ともしもの想像をする陽菜。
夏生は、もちろんどう出会っても好きになってたよと明るく答える。
陽が落ちて帰路を辿る二人。デートの終わりにキスをせがむ陽菜。顔を離すと、彼女は涙を流していた。
健気な言葉で喜びを表してくれる彼女に、夏生は愛おしさが募っていく。いつもと違う別れの言葉にさえ何も思わないほど、気分は浮かれていた。
やがてテスト期間に入り、陽菜と学校以外で会うこともなくなり、そのまま冬休み前の終業式を迎える。そこで、今学期いっぱいで異動になる先生がいると校長が話し出した。
直後、舞台に出て来たのは陽菜だった。
第64話
全校生徒にとって青天の霹靂だった。夏生は訳が分からず戸惑いを隠せない。
瑠衣も何も聞いておらず、電話をかけても出ない。職員室に行っても、今はいないと言われて門前払いをされてしまう。
その頃陽菜は、一人で夏生との思い出の場所である屋上にいた。そこに桐谷が姿を見せ、二人の関係に薄々気付いていたことを打ち明ける。
かつて、彼も萩原から陽菜への気持ちを相談されていたことを、懐かしそうに話し出す。その相手だった陽菜が同じ状況になるなんてと、どこか辛そうな表情を見せる。
でも陽菜は、自分が自分でいられた時間に後悔はしていなかった。
夏生は息せき切って陽菜の部屋に駆け込んだ。だが、中はもぬけの殻だった。誰にも何も言わずどこかへ行ってしまっていた。
混乱する夏生。その時、彼宛の手紙が残されているのを見つける。
感想
ドメスティックな彼女7巻後半でした。
温泉観光旅行で仲が深まった矢先の、教師と生徒の情事発覚。セクハラ淫行性犯罪者クソ教師が珍しくない現代日本では、一発アウトなので仕方ないですね。
義姉弟なのは書類上だけの問題だとは思いますが、両親は気に病むんでしょうね。高校生に性欲を抑え込めって言うのは健康に悪いのにね。
さようなら陽菜・・・
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