
サキュバス&ヒットマン
1巻ネタバレ感想
サキュバス&ヒットマンのネタバレ最新話エログロ画像、漫画最新話と最終回、最終話、最新刊、感想、あらすじ、結末、無料で読む方法を紹介。
魔法少女特殊戦のタッグ再び。
自分も含めて家族を殺された男は、赤の他人の男子高校生の身体に魂を移し、新たな人生を得た。
目的はもちろん、家族の仇を討つことだった。
サキュバス&ヒットマン1巻
蒲生莉理は最近、兄の翔矢を訝しんでいた。
原因不明の昏睡状態で3週間も入院したかと思えば、前触れなく意識を取り戻し、今まで通りに日常生活に戻れるようになった。
医師の話では記憶障害で以前と変わっていることもあるらしいが、食べれなかった納豆を当たり前のように食べ、オタクレベルだったプロレスに無関心になり、殺人事件などの物騒なニュースを射抜くような目つきで観ている雰囲気は、以前の兄と比べて異質だった。

著者名:刻夜セイゴ 引用元:サキュバス&ヒットマン1巻
その通り、人格は別人になっている今の翔矢は、蒲生翔矢としての生活はまだ手探り状態で、プロレス同好会の仲間らしい辺見勇魚に激しく心配とスキンシップを図られても、どう接していいか分からなかった。
意識不明、入院、記憶喪失の連鎖に同級生たちもどう接していいか測りかねていた。

著者名:刻夜セイゴ 引用元:サキュバス&ヒットマン1巻
ともあれ、翔矢にとってプロレスラーを夢見ていたらしいこの身体は、しっかり鍛えてあってありがたかった。
生憎、冷酷に自分たちを殺した謎の4人組に復讐するため、プロレスに時間を割くことはできない。
そんなことを考えていると、契約したアルメリナが堕天聖書がなくなったとか言い出した。

著者名:刻夜セイゴ 引用元:サキュバス&ヒットマン1巻
それは兄に違和感を感じてしょうがない莉理が持ち出し、密かに調べようとしていただけだけで、留め具が外せずまごついているうちに翔矢は気づいて取り返した。
しかし、妹との思い出の記憶などない翔矢は、無自覚な言葉で莉理を傷つけてしまい、本当の兄なのか疑念を抱かれてしまう。

著者名:刻夜セイゴ 引用元:サキュバス&ヒットマン1巻
悲しくて怖くなった莉理は勢いで外に飛び出し、さて今夜はどうしようかとひと気のない道を当てもなく歩いていく。
すると急に街灯も届かない暗い路地から伸びてきた手に引きずり込まれてしまう。
振り上げられた金づちが近づいて来るのをスローモーションのように感じた莉理は瞬時に、最近騒がれている殺人犯だと思い至った。
直後、強かに頭を殴りつけられ、死を覚悟した。

著者名:刻夜セイゴ 引用元:サキュバス&ヒットマン1巻
それとほぼ同時に、黒衣を纏った兄が鋭い目つきで立っているのが見えた。
翔矢に同じ臭いを感じ取った殺人犯は嬉々として襲いかかった。
不敵な笑みで迎え撃った翔矢は、乱雑に振り回される金づちを紙一重で躱しまくり、アクロバティックに殺人犯を巻き込んで一回転をキメ、容赦なく硬い地面に叩きつけてやったのだった。
そして聖書を取り出し、アルメリナが留め具を外す。
細工本になっている中身は、銃が二挺しまえるようになっていた。
翔矢は鬼畜外道な殺人犯に銃口を向けながら、つらつらと何かを引用して言葉をかけると、意外と博識なのか、殺人犯はそれを言い当てた。
直後、額を撃ち抜かれて絶命すると魂が抜け出て、アルメリナがそれを喰った。

著者名:刻夜セイゴ 引用元:サキュバス&ヒットマン1巻
悪魔アルメリナと蒲生翔矢は、ウィンウィンな相互関係にあった。
病室で目を覚ました莉理は、殴られたショックで前後の記憶が曖昧になっていた。
それでも殺されたらしい殺人犯をやったのが兄なのだろうと感じるが、以前のように否定せず守ってくれる優しさを向けられると、別人みたいでもホッと安心するのだった。

著者名:刻夜セイゴ 引用元:サキュバス&ヒットマン1巻