
はぐれアイドル地獄変12巻
ネタバレ感想
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ここまで不気味な強さで軽々突破してきたシャオミンだが、アレフティナの巨大な圧力に屈し、敗北を喫した。
マオマオは最新AI搭載のジークルーネと熱戦を繰り広げる。
そして日本人同士、海空とミカはどちらの空手が強いのか、壮絶な打ち合いを演じた…
はぐれアイドル地獄変12巻
準決勝一試合目の海空VSミカは、激しい打ち合いの末に南国爆乳アイドルが勝利した。
地球最強女子まであと一歩、満身創痍で傷だらけになっても頂上に手をかけた海空は、高々と拳を上げて決勝の相手がどちらになるのか待つだけだった。
そしてアレフティナに勝てば海空と戦うと分かったマオマオは闘志を滾らせるより、世界で数百万もいる柔道人口のトップとこれから戦うかと思うと、鳥肌と震えがこみ上げていた。
しかし、ここで友情を培ったユニの叱咤激励を受ければ、自分の人生の修羅場より恐ろしいものはないと思えた。
そして一試合目の興奮冷めやらぬ中、巨躯の乙女柔道家と褐色のワイルドガールが対峙した。
マオマオは奇策か秘策か、開始前から言葉で揺さぶりをかけ、宣言通りに柔道家に対して組み合う姿勢を見せた。
単なる挑発とは思えない狙いがあるのは明らかだが、アレフティナは遠慮なく腕を掴んで引き込み大外で宙を舞わせようとした。
するとマオマオはそれを利用し、投げられかけた勢いでカウンターパンチを無防備な頬に打ち込み、回し蹴り、アッパー、頭突きと連続打撃を完璧にヒットさせた。
全て頭部にぶち込まれた柔道女王はついに崩れ落ちて尻もちをついた。
ここまでの戦いでも殴られはしたがそれほどダメージを受けなかったアレフティナだが、ずっとほぼ素手での格闘を繰り返してきたマオマオだからこそ、薄いグローブでも相手の芯を揺らす打撃を自然と打ち込めたのだ。
この連撃で確かに大ダメージを受けたアレフティナだが、お返しに自分も打撃で戦うと宣言すると、その巨体から半端ない圧を放ち、圧倒的体格差のあるマオマオを寄せ付けない豪快で軽やかな打撃を繰り出した。
打撃格闘家顔負けの打撃を繰り出せるのは、柔道の傍ら、ムエタイジムにも通ってキャリアを築いていたからだった。
打・蹴・投のどこにも死角がなかったアレフティナ。
相手が飛び込んでくればどれかで返せるアレフティナは待ちの姿勢を決め込むが、これはテレビ興行の試合なんだと言い返すマオマオは、無防備に突っこむように見せかけてリズムでカウンターを躱し、アクロバティックさとスピードで数を打ち込むが、分厚さを思い知りながらキツい一発を返されてしまう。
魔弾、体落とし、寝技、頭突き。
どちらも譲らない一進一退の攻防が続くかに思われたが、顔面に入ったアレフティナの蹴りは、マオマオの身体を軽々と吹き飛ばした。
天井の煌々と光るライトを見上げながら、マオマオはやはり勝てないのかと弱気になったその時、人生最悪の不幸を体験した時の記憶が蘇った。
肉片にされた父親、お腹の子供ごと殺された母親。
命だけ助けられてゲスの慰み者に落とされたマオマオは、ただそこで生まれて生きていただけの少数民族だった。
そして何かに頼るのを止めたマオマオは地獄から逃げ出し、死にかけていたところを師匠と呼ぶ人に助けられ、喧嘩を仕込まれたのだ。