
終末のハーレムファンタジア38話
ネタバレ感想
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ジョアンナが召喚魔法をぶっ放し、セリーヌがずっと気に食わなかったゲス野郎を討ち、アルクがやっと忌々しい鰐ジジイを仕留めた。
アウレリアの死を背負い突き進むアルクは、どこまで魔道に堕ちるのか…
終末のハーレムファンタジア38話
アルゲスが討ち取られたら三家同盟は早くも脆く崩れ去り始めた。
カイメイアは苦々しい思いを戦場に残したまま逃走するしかなく、悔しさを大木にぶつけて逃走時間を稼ぐことが関の山。
ムカつく身内とは言え殺されたのだから、アルクへの怒りは復讐を誓わせるのに十分だった。
片や歪んだ愛を持っているボーアはあっさり捕虜になった。
もちろん盛大な裏切り者とあって慈悲のない処刑も覚悟していたが、アルクはまだ利用価値ありと見なし、城に閉じ込めることにしたものだから、ボーアの悦びはやはり常軌を逸してしまう。
まだ愛していると叫ぶド変態女を無視したアルクは、亀親子の行方を部下に訊ねるが、鈍重で泣き虫な二人はもうさっさと逃げたらしいので、捜索中のカイメイアには十分に気を付けろと注意した。
まだ味方にできる余地があるのは、損得勘定で動くはずのガースル家だけだと思われる。
一軍の将として一しきり現状を理解して指示した後は、休憩しているガールズたちの元へ。
銘々に休んでいる所に近づけば彼女たちの顔は一際明るくなり、そこに勝利の報告を届ければ安堵と喜びが爆発し、勝利の立役者のジョアンナは満身創痍もあって涙がポロリ。
キャッキャと勝利にはしゃぐ女の子たちの輪から少し離れたキャシアにも、格別の助太刀の礼を改めてすれば、彼女は借りを返しただけとイケメンな返答を一つ。
片やそのキャシアを転移魔法で連れてきたフェラリスはこれでもかとお疲れなのをアピールし、魔力回復アイスキャンディのトロトロ具合も見せつける。
アルクが頭ぽんぽんと労ってもまだまだ物足りず、すっかり好きモノドスケベエルフの一面を臆面もなくさらけ出し、疲れた後の一発をおねだり。
そんな淫乱ぷりに腹を立てるのは、未だ処女のジョアンナの役目だ。
こうして勝利の余韻がムラムラ気分に染まりかけた時、アルクは虹が架かっているのに気づいた。
まるで正義は我らにありと天も背中を押しているような光景に、ナーガラ軍の心も晴れ渡るのだった。
そんな綺麗な虹を眺めているアルクを覗き見ている一人の男がいたのだが、数キロ離れていそうな場所でも望遠鏡のような視力でアルクのドス黒いオーラを見透かしているだけじゃなく、巨鳥を従えるメインキャラ候補だ。
名実共に大物のアルゲスが討ち取られた報は、あっという間に大陸全土に広がり衝撃を伝えた。
ある貴族はトカゲがワニを噛み殺すなどあってはならないと、ジャイアントキリングを認めようとしない老害的固定観念で戦慄いた。
女遊びが大好きで美女を侍らせている豪商は、貴族同士の殺し合いを大爆笑で大歓迎し、大儲けの臭いを嗅ぎつけて悪い顔をした。
キャシアを派遣したゴーチェでは、文書で戦果を知らずともナーガラの勝利を水晶占いで知っていた。
ある王国ではイカツイ将軍が小国のまさかの大勝利に驚き、情報収集を急がせた。
法王庁では散っていったアルゲスたちの安らかな眠りを祈っていたが、いつぞやの目隠し聖職者は心ここにあらずな感じだった。
そして帝国では、惨い斬首刑がザシュザシュ行われており、穴が刎ね飛ばされた首でいっぱいになっていた。
ナーガラを知っているかと訊かれた皇太子ドゥティアスは、忘れたのか誤魔化したのか聞いたこともないと答え、首の横で顔色一つ変えない。
そして皇太子を名前で呼び自ら斬首するこの男は、ナーガラ討伐を素早く決定した。