
夏目アラタの結婚8巻
ネタバレ感想
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真珠に促されて見つけたトランクには、本当の真珠と思われる殺人鬼の姉が入っていた。
嬰児の死体の発見により、アラタは共犯を疑われ、そして真珠には未成年の可能性が浮上した。
本当に母親に愛されていたのか怪しい女性は果たして、一気に死刑を免れる可能性が高くなったのだが…
夏目アラタの結婚8巻
遺族の家を訪問し、仏壇に手を合わせたアラタ。
兄の骨がようやく揃ったもののまだ納骨せずにしばらくは共にいると決めた女だけ残された家に訪問したのは、ポストにイタズラされた件がどうなったか心配でもあったから。
実は6、7年前も同じような嫌がらせがあったらしいが、果たして過去と最近のそれは同一犯の仕業なのか。
被害者がまだ真珠と出会っているとは思えない頃の謎を解き明かすのは難しいだろうが、妹の沙菜と兄の実はな関係性とブラコンだと認める彼女の性格を思えば、自ずと答えが辿り着きそうなもの。

著者名:乃木坂太郎 引用元:夏目アラタの結婚8巻
強引にアラタを送ることにした彼女は、そのまま兄との思い出もある海へと足を伸ばさせた。
ブラコンで子供はたくさん欲しいと夢見る沙菜と、子育ての人生も悪くないが死にたいときに死ねなくなるのが嫌だと優先順位がはっきりしているアラタ。
真珠はおそらく死刑にならないと聞かされた沙菜は果たして、次はどうやって気を引こうとするのか。

著者名:乃木坂太郎 引用元:夏目アラタの結婚8巻
共犯を疑われて面会が叶わなくなったアラタは今までの皺寄せも鑑みて残業を代わってあげるようになった。
その変化に目敏く気づいた所長は、児相を辞めるかもと心配になるが、本人は否定するもののなくはなかった。
所長だけじゃなく真珠が出てくる可能性もなくはない以上、アラタママも息子の未来が心配で話をしに来ていたという。
結婚する気なんてなかったが殺人犯と籍を入れ、子供なんてあり得ないと言っているがそれもどうなるか分からない。
頭では善悪を判別できても、生き物として本能で身体が動いてしまうのは、子供を守る児相職員とて例外ではないことを思い知っている所長は、アラタが品川真珠と夫婦になったのも生物学的に惹かれ合うものがあったからだろうと考えていた。

著者名:乃木坂太郎 引用元:夏目アラタの結婚8巻
チンピラ悪ガキだった頃からアラタを知っている所長はだから、いざとなれば親父と思って頼れとアドバイスしたかった。
検察が真珠の生年月日を調べ回っている頃、宮前と面会していた本人はアラタがバイクに乗っていると知ると自分も後ろに乗せてもらっている光景を思い浮かべ、次の法廷で自分用のヘルメットを持って来てほしい旨を伝えるよう頼んだ。
そのおねだりも心理的に必要だったのか否か、真珠の本当の狙いは次のことだった。

著者名:乃木坂太郎 引用元:夏目アラタの結婚8巻
上告放棄書の提出、それをアラタに頼んで欲しいと言われた宮前は、法に触れない行為だからこそ驚きを隠せなかったのかも知れない。
当日、アラタは言われた通りにライダースジャケットでキメてバイクで裁判所に赴き、真珠用のメットも持ってきた。
どういう意味があるのか聞かされてないアラタが戸惑いの中、傍聴抽選に向かおうとしている時、到着した真珠もその時の為に、ぴっちりライダースーツでキメていた。

著者名:乃木坂太郎 引用元:夏目アラタの結婚8巻
結果、アラタは抽選に漏れてしまったが、ライダースーツ姿の真珠は傍聴員を色めき立たせるのに十分なインパクトがあった。
そして公判が開始されてまず、検察が起訴時に真珠の年齢が二十歳を越えていることを証明できなかったことを認めたことから、起訴に違法性があったとして原判決の破棄と本件控訴が棄却されたのだった。
真珠の罪は明白だと確信している裁判長は何かを諭すように質問するが、彼女はのらりくらりか本心か、母憎しか愛していたからか涙を流し、せっせと文字を書き連ねている記者に対し、総毛立つような敵意を露わにした。

著者名:乃木坂太郎 引用元:夏目アラタの結婚8巻