
インフェクション60話ネタバレ感想
麗を探して辿り着いた河川敷には、置き去りにされた信一人。
母は自分の子供を見捨ててしまったのか?
60話 ママの気持ち
信じたくない光景だったが、泣き叫ぶ赤ちゃんの他には誰もいなかった。紗月は自分の母の恐ろしい形相と麗の切なそうな表情が、どうしようもなく思い出された。
紗月に気付いた信は泣き止んでくれた。震えてぎこちない笑顔で抱き上げ、その場を離れようとした時、メットが茂みから姿を現した。
その直後、奴にポリタンクが降ってきて、中に入っていた液体でびしょ濡れになった。鼻に突き刺さるその臭いはガソリンのものだった。
さらに間髪入れず、そこから離れてと麗の声が聞こえてきた直後、火種がメットに投げ込まれて炎に包まれていく。
追い討ちのポリタンクがもう一つ落とされ、空高く炎が舞い上がった。そこでお互いの存在に気付き、紗月は疑問を投げかけた。
麗はこれ以上信を守るために誰も死んで欲しくない。命を賭けるのは自分たち親子だけで十分だと思い、姿を消したのだった。
しかし、覚悟を決めた紗月を今度こそ受け入れてくれた。
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感動の再開も束の間、黒煙が薄くなっていくとメットが原型を留めない肉塊に変わり果てた姿が見えてきた。しかも焦げた表面の間から、生きた白い肉がうねうねと這い出してきた。
炎で包んでも倒せなかった。ここは一旦引くことにして、晴輝たちの合流を待つ事に決めた。麗が車で逃げながらメットを引きつけ、紗月は晴輝に連絡を取って信と一緒に身を隠すことに。
そう決めた直後、メットは焦げた表面を脱ぎ捨てて白い塊になり、機敏な動きで車に狙いを定めた。
紗月が合流地点近くの民家の電話を使おうと自転車を降りた時、遠くから爆発音が聞こえ黒煙が上がっているのが見えた。
麗は無事に違いない。そんな淡い希望とと共に最悪の事態も考えると、自分の身の安全を優先することが頭をもたげた。追い詰められた状況と信の泣き声。ここに至って紗月は、あの時の母の気持ちが理解できた気がした。
綺麗でもない。逃げ出したい。辛くて苦しい。それでも、負けてたまるか!という気持ちが。
晴輝に電話をかけた紗月は銃を片手に覚悟を決めた。子育てが楽しいだけじゃないことが分かった今、どんなに可愛く思っていても、邪魔に思う時もある。どうしようもないそんな気持ちも乗り越えていくのが、母の愛だと思い、紗月はそれを引き継いだ。
感想
インフェクション60話でした。
なるほどこういうことが起きてたんですね。メットのチートっぷりはずるい程で花田が撃ってもダメージがなかったので、晴輝たちでも厳しそうです。
麗ときららに感動の再会をさせてあげて欲しいと思います。