著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

インフェクション85話
ネタバレ感想

インフェクション85話のネタバレと感想、漫画を無料で読める方法を紹介。

 

小鳥はデータを盗難しようとしているところで漆原と遭遇し、さらに感染者が侵入してきた。

命からがら逃げ出し、ちひろの亡霊に扮した意識が自分を責め立てるが、生きたいという思いが上回り、銃を手に取り勝利の雄叫びをあげた。

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85話 欺く方法

初めて銃を撃った体験が、感染者を撃ち殺す結果になった。

興奮と疲労で呼吸が乱れ、崩れるようにその場に腰を下ろしたが、まだ安心できはしなかった。

 

緊急の命の危機から脱したものの、今から人間相手の戦いが始まる。

 

まず銃声を聞きつけた自衛隊が現れ、感染者の死体を確認してから、それが小鳥の仕業なのを状況から把握し、そっと優しい声をかける。

 

今は被害者で勇敢な少女にしか見られていないが、事情聴取によりデータ盗難まで知られてしまってはここでの生活はさらに過酷になる。

 

小鳥は他人を欺かなければならないと決意を強くした。

 

 

その時、屈強な自衛隊の間から、榎並がひょっこり顔を覗かせた。

感染者と小鳥を見比べ、咄嗟には言葉が出ずに声を詰まらせた。

 

それも一瞬のことで、さっと膝をついて小鳥に近寄ってくると、彼女は手に入れたデータ端末を気丈な表情のまま密かに手渡した。

 

榎並は自分が指示したせいで危険な目に遭わせてしまったことを知り、フルフルと体を震わせるので、小鳥は少し面食らって戸惑った。

さらに無事だったことを喜ばれ、ギュッと抱きしめてきたので、思わず抱きしめ返しそうになるほど、意外な優しさに心が温かくなった。

 

 

その後で天宮教授も駆けつけ、少し遅れて鮫島教授もやって来た

しかしこの騒動に慌てた様子もなく、冷たい表情のままその豊かな胸の谷間をさらけ出していた。

 

隊長は駆けつけた大人の二人に、他の研究者へ部屋から出ないよう連絡を頼み、他の隊員にも的確に指示を出してから小鳥に向き直り、事情聴取を開始した。

小鳥はうまく切り抜ける考えが浮かばないまま、とにかく不安と恐怖に怯える少女を演じつつ、余計なことは言わないように話し出した。

 

まず漆原が感染者に殺されたことを話すと、それに真っ先に反応したのは鮫島で、いきなり胸倉を掴んで珍しく興奮して声を荒げてきた

 

 

言われるまま感染者と遭遇した部屋に案内すると、侵入路であるダクトの中が調べられ始めた。

鮫島は漆原の無残な姿を見て、彼の名を呟いた。

 

その時、ダクトの中を調べていた隊員が懐中電灯を発見し、しかもそれは一つではないようだった。

 

それが示す答えは一つ、偶然どこからか侵入してきたのではなく、人間が感染者の侵入を手引きして誘い込み、この地下研究所を地獄に変えようとし、運悪く漆原が最初の犠牲になったのだ。

 

犯人を探し出す必要が出てきたことにより、鮫島は一つのルールを提案した。

 

ここに警察のような調査能力はなく、自分たちで本当の犯人を見つけ出すのは期待できない。

研究を長期間に渡ってストップさせては本末転倒。そこで明日全体会議を開いて犯人探しをし、もし特定できない場合は疑わしき5名を拘束して一先ずの解決とし、それで犯行が重ねられないようならそれで問題ない、という案を出した。

 

天宮が特に反論することなく、すぐそれを受け入れると、鮫島は手際よく、口裏合わせをされないように、今この場にいる者は今夜は同じ部屋で夜を明かし、他との連絡を絶とうと言った。

尤もな提案に、天宮はそれも受け入れた。

 

 

教授二人と榎並に小鳥、そして自衛隊の隊長を含めた5人は一室に布団を並べ、目を閉じた。

しかし小鳥は、鮫島が横にならずに何か考え込んでいるのが気になって、すぐには寝付けなかった。

 

 

朝になって目を覚ました時になっても、鮫島は寝る前と同じ体勢で壁に背中を預けていた。

 

それはそれとして、小鳥は不安な気持ちが続いていたものの、体調は悪くなく頭はスッキリしていた。

 

急なトラブルで栄太郎一人に食事の準備を任せることになってしまったのを心配した時、今朝はシャワーを使える順番だったのを思い出し、お互い監視し合う役目で鮫島がそれについてきた。

しかし部屋を出た途端、真剣な様子で話すべきことがあると言ってきた。

 

 

シャワーから戻ると、一晩ぶりに話す榎並はやはり相変わらず掴めないいつもの状態に戻っていたので、部屋のドアを蹴り破った感染者の注意を逸らせて助けたことを蒸し返し、感謝の言葉を要求したが、まるで恩を感じていない様子に、小鳥はすぐさま助けたことを後悔した。

 

その後で自衛隊から事情聴取を受け、全体会議に向かった。

 

そこでようやく、これほど長い時間ちひろの亡霊を見ないのは初めてだと気がついた。

 

 

感想

インフェクション85話でした。

大きな動きはなく、大きく動く前の準備期間という一話でした。

鮫島のルール提案と小鳥にシャワー中に何を話したのかが鍵ですが、間違いなく天宮派を陥れるためのルールなんでしょうね。

もしかしたら、そのために感染者を侵入させた可能性も否めません。