
マザーパラサイト1巻
ネタバレ感想
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スズキさんはただ静かに暮らしたいや、屍牙姫の作者の最新作。
母親とは何ぞやを問う、異色の話題作。
マザーパラサイト1巻
元々施設育ちなのか、小さな頃に預けられたのか、涼太は他の子供たちに混ざることなく、生命の神秘のテレビ番組を齧りつくように観ていた。
数年後、中学二年生になった涼太は母性溢れる女性と一緒に暮らしており、彼女をお母さんと呼んで慕い、彼女も育ての母になるべく献身的な愛を注いでいた。
しかし、今朝の朝食の魚の切り身に取り除かれ忘れた小骨が涼太の口から出てくると、彼女は異常なほどに取り乱し、母でいさせてと縋りつき始めた。
小骨一本でも最悪死ぬことがある。
まるで毒でも盛られたかのようなテンションで、そう暗に非難する涼太。
涼太が冗談だと笑顔を見せるまでへたり込んでしまう彼女は、なぜ彼に縋り付き、そこまで彼の母親というポジションに執着するのか。
そして涼太は、精神的に不安定な彼女を弄ぶように振舞い、減点方式なのか事あるごとに彼女の言動をメモしていた。
その頃、同じく登校する息子を見送るだけで甲斐甲斐しく世話をする母がいた。
まだ蝶々結びもスムーズにできない息子が心配でたまらず、アレコレ世話を焼こうとするのだが、思春期に突入している薫少年にしてみれば、ウザったくて仕方なかった。
それでも母は、薫があっけなく死んでしまうかもと常に不安を抱えていた。
そんなマザコンにも見えてしまう薫は案の定、クラスのイキリ野郎によく絡まれていた。
薫は母親とチン〇の皮を剥く練習をしている。
どうやら嘘ではないらしいことを本人から訊き出し、同級生たちを巻き込んで囃し立て、下卑た笑みを晒す少年の暴挙を止めるのは、委員長でもある涼太だった。
中二とは思えない落ち着いた態度、豊富な知識で図星を突かれたクズは風向きが悪くなると暴力に訴え出ようとする。
しかし、涼太が悪魔の如き内面を隠しているかも知れないことに気づくと、とても手など出せたものではなかった。
この一件で、三木涼太と笠井薫は仲良くなった。
そして二人は一緒に下校したのだが、もう家が見えるところまで来ると、薫の母が涙を滲ませながら息子の帰りを外に出て待っているのが見え、駆け寄ってきたので、涼太はそつなく挨拶しようとした。
しかし彼女は鬼子母神のような狂気で、涼太を突き飛ばした。
紐の結び方が下手で、転んで頭を打つか車に撥ねられるかと気が気じゃなかった母は一目散に紐をきつく結び、抱きしめ、涙さえ流した。
そんな異常な過保護を目の当たりにして暴力を加えられた涼太だが、天晴れとばかりに拍手を送ったのだった。
そこで彼女は突き飛ばした記憶など消し去り、ようやく涼太の存在を人として認識した。
そのふざけたような態度で、薫は涼太との関係が壊れたと思い、代わりに母を突き飛ばして暴言を吐いたのだった。
後日、涼太はさっそく笠井家を訪れた。