
大巨蟲列島23話24話
ネタバレ感想
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ヤンマの群れを切り抜けた睦美たちだったが、あまりに自分勝手に逃げ出したクズ男たちは、一人が空中で八つ裂きにされるという結末を迎えた。
唯一の希望だった船も沈んでしまい、一行は絶望に下を向くが、睦美はまだまだ諦めていなかった。
23話
長靴を手に持ってヤンマを倒す方法があるという睦美は、脱出なら沈んでいる救命艇を使えばいいともいう。
沈んでいる船をどう使うのか説明された無雲は驚くが、作戦を聞いた仲宗根とアキはすぐにウェットスーツを着込み、言われた通りに救命艇に貼りついているフジツボを剥がす準備を整えた。
救命艇の周りにいるだろうガザミは夜行性なので、昼間にしかできない作戦だ。
逆に昼間はヤンマが活動しているから、それは睦美たちが相手をし、他のメンバーはすぐ燃料補給と物資の積み込みができるように備える役目になった。
そして避けて通れない、乗船定員がある救命艇に誰が乗るかだが、睦美は責任感強く島に残ると言い出すが、それは島人としては誰よりも正義漢な無雲が許さず、島民の自分が生存者を守る為に残るという。
それに促され、巫女の刻や片割れを失ったアキも残ると言い出し、島民やそれ以外という垣根を取っ払った。
そうなれば仲宗根たち残りの島民もまず脱出すべきは睦美たちだと賛成してくれたので、睦美は改めて乗船メンバーに自分も加えて挙げていった。
まず怪我をしている葵と涼子、それに自分たち島外の人間、そして今までドクズな行動ばかりしてきた京介と法嘩も加え、とんでもない慈悲深さを見せた。
そうして話し合いが終わった辺りで朝陽が上り始め、作戦を開始した。
仲宗根とアキがまず海に潜り、救命艇からフジツボを剥がしていく。
太陽光を嫌ってガザミが暗いところへ潜んでいる時間帯だが、時折二人を餌にしようと襲いかかってくる個体には、装備した電気銛で返り討ちにしていった。
特殊な塗料を塗っている救命艇からは割と簡単にフジツボを落とすことができ、順調に海面に顔を覗かせていく。
その辺りでヤンマたちが上空に現れ始めたので、睦美は長靴同士を結わえた物をグルグル回してヤンマの注意を引き、一気に近づいてきたところにぶつける勢いで投げつけた。
それをヤンマがキャッチすると、遠心力で重しになった片方がグルグルと絡みついて、あっさり墜落させることができたのだ。
このトンボ狩りは至って簡単なトンボ採集の方法であり、回転するものや光り物に反応する性質を利用した道具のサイズを大きくしただけだった。
普通にカウボーイの真似事ができれば誰にもできる簡単な方法で、そうこうしているうちに救命艇が完全に浮上したので、千歳たちが素早く物資の搬入を終わらせて怪我人を乗せ、他メンバーの乗船を促した。
更にヤンマの援軍がやって来ると、大仕事を終えた仲宗根とアキがトンボ狩りの役目を代わり、睦美にも急いで乗るように声をかけた。
そのトンボ狩りに無雲が加わろうとしたその時、墜落してきたヤンマを避けて足を捻ってしまい、立つこともままならなくなってしまった。
すると救いようのないドクズで今も睦美に甘えて船に乗ろうとしていた京介が、真っ先に無雲の介抱に走った。
クズから萎びた男になったかと思えば心を入れ替えて助け合い精神を芽生えさせた京介の変わり様に毒気を抜かれたのは、殺意さえ抱いた法嘩で、彼女も乗船は後回しにして無雲に肩を貸したのだった。