
大巨蟲列島29話30話
ネタバレ感想
大巨蟲列島のネタバレエログロ画像、漫画最新話、感想、あらすじ、結末、無料で読む方法を紹介。
シャワーで睦美とジュリアがくんずほぐれつしている頃、メディカルセンターは紙も人の皮脂も食らう巨大な紙魚がうじゃうじゃ湧いていた。
葵を助けるため、どうにかスプリンクラーを作動させて紙魚を撃退するが、また巨蟲パニックの始まりだった…
大巨蟲列島29話
ほんの一週間前にこの島にやって来たジュリアは、まさに南国な気候と景色にテンション爆上がり、エロ水着でどんな撮影をしようかと思い巡らせていた。
しかし田舎は嫌いだとこき下ろす迫田はローテンションで、潮風も蟲も嫌いだと同調しないタイプだが、ジュリアは気にせず虫も自然も大好きとはしゃいでいた。
それが今、病院で巨蟲の餌食になって素肌をこそぎ取られて死んでいるスタッフの惨い遺体を目の前にして、恐怖で震えて巨蟲の恐ろしさを思い知っていた。
助かった看護師は仲が良かったのだろう同僚の変わり果てた姿に膝をつき、非情な別れに泣いた。
こうなったらこの島も紙魚だけが巨大化していると考える訳にはいかず、やっと睦美たちの訴えを信じたジュリアはリーダーに現状を報告することに。
その頃、まんぷく計画が問題なく順調に進んでいると思い込んでいるリーダーは、マスコミやらを招いてパーティーを開いており、いい記事を書いてもらえるように振舞っていた。
そんな時にジュリアからの電話で巨蟲がウヨウヨ出たと言われても、こいつもかという程度にしか取り合わずに見間違いだと決めつけ、ジュリアは社会人としての上下関係であっさり引き下がってしまう。
紙魚の大群を見て目の前でおぞましい遺体が転がっているのに簡単に押しに負けるジュリアの情けなさではどうしようもなく、こうなったら直接報告しに行くことになった。
ちょっと強く否定されたらすぐ日和るジュリアだが、都会では走り屋だったらしく、ドリフトなんてしたら横転しそうなワンボックスでもガンガン山道を攻め出した。
これこそ生きた心地がしない独りよがりのオナニー運転だが、何かデカい影にぶつかりそうになったジュリアは急ブレーキをかけた。
しかし何かにぶつかった衝撃もなければ、道路に岩も野生動物もない。
それでもジュリアが確かに何かを見たというので看護師が不用意に外に出て辺りを見回した直後、車よりもデカい巨蟲がどこからか屋根に飛び乗り凹ませた。
恐ろしく巨大化したカマドウマに看護師が堪らず失禁すると、水溜まりに反応して触覚を伸ばした。
直後、また大ジャンプして闇の中に消え、車体がぐわんぐわんと揺れた。
車内のメンバーは何がいて何が起きてるのかさっぱり分からないが、飛翔したものが降りてくる音をキャッチした睦美は、看護師に早く車内に戻れと叫んだ。
しかし看護師も夜空から何かが降ってくる音に気を取られてバカみたいに見上げ、その場に止まってしまう。
もちろん大ジャンプしたカマドウマが降りてきただけの風切り音で、踏み潰された看護師は呆気なく血反吐を撒き散らしたのだった。
便所コオロギの異名を持っているだけあって彼女の尿に反応したのだろうカマドウマは、夥しい血液にも反応すると止めとばかりに頭部を噛み千切り、せんべいみたいに音を立てて食べ出した。
バッタの仲間で雑食性のカマドウマの人喰シーンにジュリアは絶叫しかけるが、睦美が冷静に口を塞いで大きな音はダメだと伝え、どうやってこの場を脱するか考えを巡らせていく。
しかし悠長に考えている時間はないようで、カマドウマは長い触覚を車内に伸ばしてきたのだった。