
サタノファニ203話204話205話
ネタバレ感想
サタノファニのネタバレエログロ画像、漫画最新話、感想、あらすじ、結末、無料で読む方法を紹介。
用済みになった極悪囚の遺体を回収しに行った天童組の仁奈と神崎。
そこで千歌が殺されたと聞かされた神崎はブチ切れて信じようとせずに暴れ、新メデューサたちと一戦を交えることになった…
サタノファニ203話
マウントポジションを取った神崎は恨み辛みが募っている後輩吉竹の顔面を容赦なく叩き潰していく。
脇腹にも肘をぶち込んで顔面をひしゃげさせてやった直後、手に血がまとわりついた。
しかしそれは、食いちぎられた神崎の小指の出血だった。
指を食いちぎった吉竹の表情は猫が獲物を捕らえて人間に見せびらかす時のようなドヤ顔で、血反吐と一緒に指を吐き飛ばした。
圧倒的劣勢で逆に強くなった吉竹は今、もう一人の殺人鬼が発言した状態で、第二発火のおかげでもう一段階戦闘力を上げていた。
それを感じ取った神崎は、千歌に感じた悪寒と興奮がこみ上げた。
極悪レスラーと噛みつき魔が宿った吉竹は、蛇のように神崎に絡みついた。
五菱が作り出した第二発火のシステムは顧客にも発表されていた。
先日の殺人実験でかなりの実力者とかち合った吉竹は当初、発火していても劣勢を強いられたのだが、そこに二人目の噛みつき魔が加わった途端、一気に相手を圧倒して仕留めることに成功していた。
人を改造して殺人鬼に変えるおぞましき兵器開発の発展は、真に葬られるべき鬼畜外道共を歓喜させた。
新メデューサの成功例である吉竹に絡みつかれた神崎はしかし、小賢しいテクニックを上回るパワーで持ち上げ、鉄格子が嵌った窓に叩きつけた。
パイプの痕がくっきりついた吉竹はさすがにKOされ、硬い床にも叩きつけられて元先輩に敗北した。
興奮してしょうがない神崎は相当なダメージを負っているだろうが、残り二人にいっぺんでもいいぞと煽った。
すると戦う気のなかったベスティアが急にヤル気を出すと、どこに隠し持っていたのか銃で仕掛けてきた。
反射的に厚いドアで防いだ神崎だが、ベスティアの銃の腕は伊達じゃなく、同じ場所を狂いなく当ててついには分厚いドアをぶち破った。
直後、仁奈が女医を引き連れて終わりを告げた。
なんだかんだ打たれ強いのか、女医は腫れた頬を冷やしながら話はついたから全員戻れと促し、新メデューサたちは大人しく房に戻っていった。
神崎も興奮を治めて何事もなかったようにぶん殴った女医に指の治療を頼み、面の皮の厚さと左腕も折られていることをしれっと明かした。
ともあれ女医が手打ちにした条件は、千歌たちメデューサの遺体の回収だった。
非情に手を下しておきながら龍野にやるのは悔しいという玩具感覚だが、霧子の存命を信じたい仁奈は、教団に向かう大義名分ができたので文句はなく、本当に霧子が死んでれば女医を殺すつもりだった。
一方、五菱を潰すと決めたメデューサたちだが、日々の生活費を稼ぐために働かなければならず、霧子は飯屋バイトの休憩中、薄暗い路地裏で煙草を吹かしていた。