
サタノファニ209話210話211話
ネタバレ感想
サタノファニのネタバレエロ画像、漫画最新話、感想、あらすじ、結末、無料で読む方法を紹介。
桐生正臣の目的。
生まれながらの天才美少女に心酔した、強欲のなれの果て。
そしてメデューサたちは、傲慢な極悪企業を潰すために動き出す…
209話
冬雪と書いてふゆと読む妖艶な涙ほくろのその人はノースリーブの腕が艶めかしく、果たして中性的な見た目で美しい男性ともまさに美女とも捉えられる見た目をしていた。
殺人鬼刷り込みプログラムを受けてスッキリした笑顔を医師に見せ、切れかかっているからと新たな眠剤を渡されたが、それも怪しいもの。
そして去年からこの診察室に足を運んでいる冬雪は、また今年も窓から見える真っ赤な椿にも微笑みを零した。

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2022年33号
一方、東犀病院に名乗りを上げたメデューサたちは、変装した格好で東京の地にいた。
それぞれ眼鏡をかけたり髪型や体型をごまかしたり、パッと見の印象を変える程度に抑え、指示されたアパートを探していた。
この辺りはやはり美依那に少しばかり土地勘があるようだが、その表情は沈んでいる。

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2022年33号
程なく目的のアパートを見つけたが、哀愁漂う二階建て外階段の昭和風味漂うボロアパートだった。
真希の身体の瀬里がそう遠慮なく評価を下した直後、見上げると首が痛くなりそうなほどデカいババアが現れ、管理人の安藤だと名乗った。
十分に武闘派幹部としてやれそうな体格と雰囲気を持つババア相手でも瀬里は発言を撤回せず、むしろその意気の良さを安藤は気に入って二階の部屋を案内した。

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2022年33号
六畳一間を三部屋で風呂は近所の銭湯へ、男連れ込み禁止ということでカレンが不参加なのは幸いだとなったところで、美依那だけ一人部屋で四人は当然のカップリングで別れた。
千歌は部屋に入るなり畳に大の字になり、山梨からの鈍行電車旅の疲れを少しでも癒しつつ、まだ全国を回る生活の始まりに過ぎないので気を引き締め、できるだけ医者は殺さずに済ませることを誓い、銭湯デビューに心浮き立てた。
まずは身体を洗い、湯船につかり、泡や電気でほぐされたり、サウナで整うに挑戦したり。

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2022年33号
湯上りはコーヒーかフルーツの牛乳に分かれ、失った水分を補給していく。
貸し切り状態で豪快に疲れを取ったところで、これからの作戦会議を始めることにした。
今回のターゲットは東犀しげお、院長の息子のポジションで好き放題している救いようのないボンボンクソ野郎。
とはいえ情報が正しいかをまずは確かめるため、患者として接触、周辺地域でのきな臭い事件にメデューサの関りがあるかを調べていくことに。
そして美依那がこの辺りに土地勘があるのは、少しだけ住んでいたことがあるからと、事件を起こしたのがこの街だからだった。
しかし全国行脚する旅一座の娘の美依那は、東犀しげおに仕組まれたかどうかは確信がなく、今は可能性が高いという段階だった。

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2022年33号
その辺りで他に客が入って来たので出ることにすると、美依那は暖簾を潜った先にいた人物に、釘付けになってしまうのだった。