
撲殺ピンク6巻
ネタバレ感想
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学童保育の皮を被って日常に潜んでいた極悪人を追い詰め、組織が生ませた双子の一人、龍という男の子を奪還することに成功したが、代わりに隆三が逝ってしまう。
仲間たちは深い悲しみに襲われるが、どこにでも潜むピンクを放っておく訳にもいかなかった…
撲殺ピンク6巻
極悪な組織であろうと、生まれた子供を思う気持ちに深い愛がある道鐘男の鴉や郭公。
生まれは歪でも天使のように可愛い龍を守り切るため、知春が用意したのはどこにでもある住宅街の昔ながらの平屋で、リスタートを謳って匿うことにした。
この家は、隆三と馴染みのある信頼のおける人物の持ち物だった。
公安とズブズブなのか、公安が元々そういう仕事を担っていたのか、ともあれ鴉は税金で飯を食う奴らを使って龍の行方を捜させた。
知春たちは引き続きピンクをピックアップし、次なる犯行を防ぎつつ制裁を食らわせ、そして道鐘男や公安の動向を知るために動いた。
そして次に直接接触する役目を、今回はオードリーが担うことになった。
人形偏愛症。
単純に人形が好きなピグマリオンコンプレックスではなく、そこに性的な興奮が加わるアガルマトフィリアの性癖を持つピンクが今回のターゲットで、それをこじらせ複数の強姦事件を起こしている男だった。
その被害者たちは明らかに似通ったタイプで、皮肉にもオードリーはピンクの好みにドストライクであり、合理的にオードリーが接触する役目を買って出たのだ。
だがオードリーが任されたのにはもう一つ理由があり、それがかなり厄介なものだった。
懲役12年を課された極悪犯なのに、減刑が認められてたったの4年で娑婆に出てきたこの男、解離性同一性障害といういわゆる二重人格のせいで、被害者の感情など無視で大幅の減刑を認められていた。
マッチングアプリを使い、本気で婚活中の女性を装ってピンクに近づいたのはいいが、ラブは自分も付き添うと譲らず、妹のフリで初対面の場に出張った。
その席でラブがお茶を零してピンクにかかってしまい、オードリーがすかさず妹をフォローする姉として拭きにかかると、ピンクは確かにさっきまでの穏やかな雰囲気とは一線を画す、嫌な気配を漂わせた。
果たしてそれは一瞬でも別人格が現れたのか、オリジナルが何らかの理由で強い緊張を感じたのか。
まだ確定はでいないが、解離性同一性障害というのは、幼少期の虐待や死別などの強いストレスに晒された際の防衛機能で別人格が生まれるとされていた。
このピンクもそういった例に当てはまるのか、本当に好みドストライクのオードリーと会って浮足立っていたその夜、酔っ払いに絡まれた彼は穏やかさのかけらもない暴力性と変態性を露わにしていた。
調べたところによれば、ピンクは親の遺産で悠々自適の生活をしながら心療内科に定期通院し、マッチングアプリでのデートを楽しみに生きているようだった。
傍目には望まぬ別人格の犯行に苦しんでいる弱い人間に見え、オードリーもその考えで二つの人格と会うつもりでいた。
この時はまだ、大きな勘違い、先入観に囚われているなど思いもしていなかった。
感想
撲殺ピンク6巻でした。
面白度☆8 無関係度☆9
心神耗弱、責任能力、情状酌量、未成年等々、全く無関係の他人からしたらふざけているとしか思えない屁理屈で加害者の罪が軽くなる辺り、本当に日本の司法は異常に思えます。
それはそれとして、オードリーは逆に危なっかしいですけど活躍して欲しくもあり、そして龍が可愛すぎて最高です。
ここまでで6巻の半分辺り、いずれ更新したいと思います。