インフェクション
著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

インフェクション
96話97話ネタバレ感想

インフェクションの漫画最新話、最新刊ネタバレと感想、あらすじ、画像、結末、漫画を無料で読める方法を紹介。

 

きららとだけ付き合うことにした晴輝だったが、思わせぶりな混浴デートで興奮が抑えきれずに彼女の意思を無視して襲おうとしたせいで怒らせてしまった。

でも、結局彼女もデートの最後にラブホテルを予約していたのでどうにかなった。

https://kuroneko0920.com/archives/42894

 

96話

晴輝がシャワーを浴び終わるのを待っている間、きららは物思いに耽っていた。

 

カーテンを閉めて薄暗くし、どこにでもあるホテルの一室のソファに座り、よく変わり者だと言われる自分の評価に異議を唱えていた。

 

その矢先、彼が浴室からタオルで股間だけを隠した格好で出て来た。

しかも、さっきまで号泣していたのが嘘のように晴れやかな笑顔だった。

 

 

その笑顔は無理からぬものだった。

 

別れるかも知れない危機で凹みまくったからこそ、好きな人に好きと言ってもらえた幸せを実感しているのだと語る彼の笑顔に、ぶっきらぼうな言葉しか返せないきららだったが、それはキュンとさせられた照れ隠しでしかなかった。

 

 

そしてきららもシャワー浴び始めながら、らぎ姉が好きになる気持ちも分かると改めて思いながら、しかしここでまた、この歪な恋愛関係に対する他人評を思い出していく。

 

 

何人かの女性たちが、きららが三股されていると噂を聞きつけた。

 

一般的には褒められた関係ではないが、この非常時の中で築いた納得済みのことだと説明すると、ほとんどの人は深く追求してくることはなかった。

しかし、一人の年配の女性だけ怒りさえ見せて咎めてきたのだった。

 

 

そんなつい先日のことを思い出しながらシャワーを浴び終わり、待ち侘びている彼の前に立った。

 

 

ホテルの部屋までこぎつけた彼はすっかりいい男を演じ、タオル一枚の彼女を迎えるや否や抱き寄せ、手始めにキスをする。

 

そうして何日かぶりのエッチが始まったが、きららの頭の中はまだ冷静に色々なことを考えていた。

 

 

安全地帯が崩壊してなんとか逃げ切った後、蓮華の生死が絶望的な状況でらぎ姉の生きる気力は明らかに擦り減っていた。だから、らぎ姉に死地を潜り抜けるだけの気力を与えるため、彼と恋人関係になるよう焚きつけた。

 

そのせいで彼は二股することになったので、他人がとやかく言えるものではなかった。

 

そんな彼への贖罪の気持ちを巡らせている間も、彼はきららを啄ばみながらタオルをたくし上げて尻を揉み始めていた

 

 

自慢でもあり性感帯でもある尻に触れられ、きららは思わず声が漏れた

 

すると彼がこれでもかと輝く笑顔を零すので、サービスのつもりで演技入りの大きめの声を漏らそうと思い、彼のソフトタッチと優しいキスに合わせていく。

 

 

気持ちよくさせようとしてくれているのが伝わってくるので、彼を喜ばせたいと思えた。

 

それが信頼にも繋がっていたし、信頼できるからこそ愛情が芽生えたのだった。

 

 

ついにタオルを取られ、素肌と素肌が密着しながら優しいキスで愛撫が続き、さっきよりも刺激と興奮が増していく。

 

だとしても、あの自分の考えを押し付けて怒りを露わにする女性のことが思い出される。

 

そんな相手にもそつなく対応して、自分は歪な関係でも辛くないんだときっぱり言い返した。

 

 

その気持ちは彼と二回目のエッチをしている最中でも変わらず、そろそろ主導権を奪って彼にも喘ぎ声を出させてやろうと思った。

 

 

しかし、心の中では彼にサービスして声を出しているつもりだったが、十分に気持ちよくさせられていて足に力が入らなくなっていた

 

そしてベッドに突っ伏してしまい、結局主導権を握り返せないまま、後ろから敏感になっているところに指を入れられ、さらに腰がガクガクと震え出す。

 

 

もはや演技など忘れてありのままに喘ぎ声が溢れ、きららが骨抜きになっている様子に彼はまたこれでもかと嬉しそうな顔をして責め立て、この時ばかりはSっ気を見せてくる。

 

完全に準備が整ったきららは、無造作に仰向けに寝転がった。

 

 

 

彼も間髪入れずにベッドに上がってきららに覆い被さり、足を開かせた。

 

そして朝から我慢させられ続けたモノを突き入れた

 

 

 

喘ぎ声だけでなく彼の名前も叫びながら、それでも頭の中はこの歪な関係に思いを馳せた。

 

紗月がメンヘラっぽく彼を独占しようとするのはいただけないが、二股だからこその気楽さがきららはありがたかった。

 

後ろから突かれながらも、それが世間的におかしなことだとは理解しているし、らぎ姉の本心もやはり納得していないかもしれないと思っていた。

 

 

ただきらら自身も、気楽だと思ってしまう原因に心当たりが無いわけではなかった。

 

 

姉を手篭めにして妊娠させ、磯波家を壊したクズ教師。

それが心の片隅にあるから、男に溺れないように深層心理が予防線を張って防衛しているのだろう

 

そんな自己評価をしている間も、彼は側臥位で必死に腰を動かしていた

 

 

その体勢できららはイキ、幸せを感じながらデートを締め括った。

 

と思ったが、日頃から訓練して鍛えている男子高校生の性欲が一発で解消されるわけもなく、おねだりが待ち構えていた。

 

 

もちろんきららも吝かではなく、また自慢のお尻が十分に堪能できるバックからピストンされ、枕に口を押し付けて激しすぎる喘ぎ声を聞かれないようにした。

 

 

 

事後、どうして自分とだけ付き合おうと思ったのかきららが訊くと、彼は普通の高校生として三股は駄目だろうと、当たり前のように答えた。

 

きららも彼に十分惚れているが、でもどこか、何も失いたくないと泣き崩れた彼は、紗月とらぎ姉なら振っても元の関係に戻れると思ったから、打算的に自分を選んだんじゃないかと思えてならなかった。

 

きっぱり二人には断りを入れられると宣言する彼だったが、きららは三股でも今のところは何も言うつもりはないし、彼が苦しまなければそれで良かった。

 

 

 

そして翌朝、次のデート相手は紗月だった。

 

嬉しそうに駆けてくる紗月には、このデートで断りを入れなければならない。

そう彼女の顔を見る直前まで思っていたが、不意に昨日の苦しみ抜いた時の自分が思い出された直後に、同じように泣き崩れている紗月の顔が浮かび、また同じ胸の苦しみがこみ上げてくるのだった。

 

 

97話

紗月の泣き崩れたビジョンが頭を過ったものの、やはり自分がゲスい女関係を保っていることに罪悪感を感じた晴輝は、きららとだけ付き合うから、紗月に告白される前に断るのが優しさだと信じ、決意を強くした。

 

しかし、手を軽くパタパタと振って渓谷への入り口を指し示す様子を見ると、一瞬前の決意がすぐに揺らいでしまうのだった。

 

 

 

磊々峡

 

ここ秋保地域の真ん中を流れる名取川が作り出した深さ20mに達する渓谷であり、仙台緑の名所百選に数えられていた。

 

そんな風光明媚な自然の中を散策するデートを予定していた二人は、さっそく目も眩むような高さを前にして、芸能界のお笑いのお約束を盛り込みつつ、景色を、写真を、トークをシンプルに楽しんだ

 

 

用意してきたのは、なんのことはないおにぎりと水筒に入れたお茶。

 

遊歩道の脇にあるテーブルで休憩を取りながら穏やかに流れる川のせせらぎや、保菌者騒動など関係なく日々の営みを続けている野鳥の声に耳を澄ます。

 

騒動が解決に向かっている今、ようやく心が休まる一時を感じた二人から漏れるのは、僅かな溜息とこの自然の素晴らしさを共有する何気ない言葉だけ。

 

 

この空気感に彼はただただ安らぎを感じ、紗月といることで得られる懐かしさにゆっくりとお茶を胃の中に流し込んでまったりしていた。

 

 

エッチとはまた違う静かな幸せ

 

そう思った直後、まだ何も言うべきことを言っていないのを思い出し焦るが、まだ川のせせらぎのようなまったりデートは続く。

 

 

 

天斧巌

 

斧で真っ二つに切られたような奇岩を見て、子供のようにはしゃぎ、楽しくて手を繋いで笑い声に包まれ、またついさっきの決意を忘れそうになる。

 

 

それに落ち込んだ直後、紗月が咳払いをして空気を変え、何か重要なことを話し出しそうな様子になり、彼を真っ直ぐ見つめた。

 

それはどれだけ鈍くても、ただの幼馴染からもっと特別な関係になりたいという気持ちを言葉で表そうとしているのは明らかで、必死に頑張る乙女の姿がそこにあった。

 

 

その時彼は、予定とは違うが言うべきことを言えるタイミングを作ろうとしてくれた紗月の告白を途中で遮った。

そして彼は、この不埒な関係に終止符を打つ言葉を紡ごうとした

 

 

したがやはり勇気が出ず、急にお腹痛いとか言い出して一方的にデートのお礼を言って終了させ、恋に関してはヘタレ根性丸出しで逃げ出したのであった。

 

 

その夜、その愚行を高木に愚痴って笑われつつ、改めて自分のクズさやヘタレ具合にほとほと嫌気が差していた。

 

 

紗月に断りを入れれば、イメージ通りに悲しませるのは避けられない。

 

あの震災で亡くなってしまった父親から紗月を託された時に守ろうと思った幸せは、今日のような穏やかな時間だと思った。でも、それを今から奪おうとしていると思うと言い出せず、またかつて想像した未来の中で、そばに紗月がいない状況は考えていなかった

 

 

高木は笑いを引っ込め、保菌者騒動前に戻りたいかどうか訊いた。

 

それに彼は、正直に戻りたいと答えるが、多くを失った現状を受け入れて、前に進むしかないんだと、ここではまだ男前な台詞を吐けていた

 

 

高木はその返答に何を思ったか、彼の童貞も失われてしまったとからかって空気を和ませてから、蓮華が意外と年を食っているように仄めかしてから、警戒すべき人物の自分と一緒にいていいのかと、あえて警告した。

 

 

すると彼はあの日の約束は揺るがないと強気に答えた。

 

 

その直後、神城から電話がかかってきてすぐ行かなければならなくなった。

 

高木はそこで、また試すような質問を投げかけた。

 

たとえ晴輝の味方でも、あの3人の敵になるならどうするか?

 

彼は躊躇いなくぶっ殺すと答え、それ以上言葉を交わすことなく去った。

 

 

確かに殺意を含んだその答えに、高木はおぞましい笑みを零していた。

 

 

 

そして、高木がいつものようにジープにもたれ掛かりながら何者かに報告している様子を、結構な年らしい蓮華が仕掛けたカメラで監視していたのだった。

 

 

 

デートは中途半端に終わってしまったが、紗月はご機嫌のままお風呂から出て来たところだった。

しかし、待ち構えていたきららに捕まり、すぐに気分が悪くなってしまう。

 

きららはここに着いたばかりの時に放った酷い言葉を謝りたいと言いつつ、まだ彼に告白していないとあたりをつけ、謝罪だと言いつつそれを煽った。

 

 

すぐするつもりだと言い返す紗月に、それは何年前に決めたの?と図星を突くきらら。

 

彼が自分から断れないと分かって紗月を焚き付けたのか、それとも他に真意があるのか、きららは紗月の痛いところを突きまくったのだった。

 

感想

インフェクション96話97話でした。

これは三股継続パターンですね。エロゾンビ漫画としてはそれでいいと思います。

きららは胸のボリュームがない分、肉感に物足りなさがありますが、強がっている彼女がよがっていくのは悪くない光景でした。

蓮華が何歳なのか、また追究すべき謎が増えました。

https://kuroneko0920.com/archives/44327