
終末のハーレム45話
ネタバレ感想
終末のハーレム修正前の漫画最新話と最終回まで、最新刊ネタバレと感想、あらすじ、エロ画像、結末、漫画を無料で読める方法を紹介。
第4の男が目覚める前から新章スタート。
見た目も生活も地味な30歳、木根渕善。
しがないサラリーマンの彼に細胞硬化症の症状が出始め、仕事を辞めようと思った矢先、付き合っていた彼女に妊娠を報告されたのだった。
45話
彼女の妊娠の報告。
結婚する気はなかったくせにちゃっかり中出ししていた善はそれでも青天の霹靂のように驚き、言葉を失った。
しかし、堕胎しろなどと言うほどクズでも彼女を愛していないわけでもなく、責任を取って結婚することにした。
だからコールドスリープする前にお金をかけた式と言うほどでもないが、友達、会社関係者を招いてのパーティーを開いた。
純白のウェディングドレスを着たミキは幸せそうに、祝福の言葉をかけてくれる友達に応え、目尻から涙を滲ませていた。
そんな彼女を見て、彼は不憫に思う気持ちがこみ上げた。
自分との結婚を喜んでくれてはいるが、結婚して早々に夫が5年も病気で家を留守にするのだから、もっとヒステリックになってもよさそうなものだが、不安をおくびにも見せない。
彼も今のところあの時の激痛がぶり返すことなく今まで通りなので、間もなく5年も眠りにつかなければならない実感などなかった。
ただ、彼女の笑顔を見て、結婚の素晴らしさを少し知ることができた。
式は滞りなく進み、あのめんどくさい狸親父病院長の挨拶の順番が回ってきた。
アポロン病院の安保院長というアホみたいな名前の院長がマイクの前に立ち、挨拶し始めるが、玉の輿に乗った若奥様と彼のキツい性格の女上司が話も聞かずに話し始める。
部下の結婚式に来てくれたお得意先の奥様にそつなく挨拶をしてお酌をし、余裕を持って若奥様はそれに応える。
隣には、娘の恋子も座っていた。
恋子は可愛いタイプの新婦ミキを素直に美人だと評し、ダイナマイトボディの母はワインを流し込んで少し赤くなった顔で同意する。
狸親父は笑いを取るためだけに下ネタをぶっこんで笑いを取り、満足気にベラベラと喋り続ける。
どれだけ大人に囲まれていようと彼を善呼ばわりし続ける恋子は、どれくらいコールドスリープするのかと女上司に訊ね、女上司は部下と同じように躾がなっていない小娘にも丁寧な言葉遣いで5年程だと答えてあげる。
躾のなっていない恋子13歳は、彼が目覚める頃には自分も十分に子供が作れる18歳になっているのだと思う。
人目を憚らない両親のスキンシップを見せられているせいか、13歳にしては性や恋愛に興味があることを恥ずかしがらず、実質17歳上の彼を本格的に欲するようになった。
少女が大人顔負けの略奪愛を決意したなどその場にいる誰も気づかず、彼は後輩に軽口を叩かれて苦笑いを返し、キスコールで空気を読まなければならなくなった。
囃し立てられた新婚夫婦は寄り添い、お互いに困った顔で見詰め合う。
しかし、これこそ一生に一度の結婚式の醍醐味かもしれないと思い、招待客の期待に応えて愛の口づけを交わした。
誰もが祝福し、拍手や歓声を送ってくれるが、ただ一人、女上司だけが鋭い視線を送り続けているのには気づかなかった。
後日、コールドスリープ当日を迎え、最終検査も終わり、いよいよ眠りの時が間近に迫っていた。
今後5年間できない自発的な最後のトイレを終え、部屋に戻ろうとしたその時、騒ぎ立てる女性の声が聞こえてきた。
若くて可愛らしい女の子が看護師に詰め寄り、目の前の部屋に入りたそうにしている。
その部屋の中にいた患者の少年が女の子を部屋に入れてあげ、別れを惜しもうとする感動の時間のようだった。
その部屋を彼が通り過ぎると、キツいことばっか言って彼を目の敵にしてきた上司の出芽課長が現れた。
まさか、一番お見舞になど来なさそうな出芽が来たことに彼は驚くが、恐縮した感じで声をかけると、意外にも彼女は照れくさそうに目を逸らし、可愛らしい表情を見せた。
長い別れになるからか、これも意外にも団地妻風ムッチリボディと貫禄ある井出たちからそれなりの年齢に見えるが彼より年下なのを気にしていて、上司として評価していた部下の離脱を残念がった。
それもこれも、女が出世するしがらみを跳ね除けるため、自分なりに頑張っていたのだという。
もちろん彼は、年下だろうが上司なので、プライドが高そうな彼女のためにそつなく賞賛の言葉をかけた。
すると、唇までふっくらしている出芽は、人の旦那になったばかりの彼の唇を奪ったのだった。
新妻とは違う厚い唇の感触が消えると、目の前には女の顔をして微かに頬を染めているように見える上司がいた。
この時になって初めて、アンニュイな八の字の眉が色っぽく艶かしさを漂わせているように感じられた。
そのエロテロリストキスが愛の告白なのか、もう部下でなくなった彼をからかっただけなのかは分からないが、5年でも待つ覚悟があるように仄めかして去っていった。
新妻のミキは、先にスリープ室で待っていた。
彼は唇の感触を気にせずにはいられないが、式にも来てくれた上司にキスされたなど暴露できるはずもなく、妊娠・結婚直後に一人にしてしまうことを改めて謝った。
でも幸せ絶頂の新妻は、これから感じるであろう寂しさや不安よりも彼の心配が勝り、抱きしめたくなる悩ましげな笑顔で励ましてくれた。
そんな気丈な彼女も、彼がカプセルの中に入ると悲しみを爆発させて涙を流した。
しかし、言葉だけは最後まで彼を励まし、二人分の愛よ届けとばかりに彼が眠るまで見つめ続けた。
そして、彼の意識は遠くなっていった。
5年も経った感覚がない彼が見たのは、何も見えない真っ暗闇だった。
だが、確かに意識が覚醒しているのだけは分かる。
カプセルの中で寝かされているはずなのに、なぜか身動きできないし視界が暗いままだった。
僅かに動かせる手足をばたつかせると、誰かの声が聞こえてきた。
声も出せず、視界も暗いまま。
どうやら周りの会話から拘束されているらしいことが読み取れ、誰かの出した指示で目隠しが外された。
5年ぶりに見た最初の景色は、夜空に浮かぶ満月だった。
風流だなんて思うよりも前に、猿轡をされて野外で縛り付けられているとんでもない状況になっているのが分かった。
取り囲む怪しげな集団。
岩から解かれたものの、後ろ手に縛られ口を塞がれたまま5年ぶりなのに無理やり歩かされ、拓けた野原に連れて行かれる。
待ってくれているはずのミキもおらず、訳の分からないまま跪かされた彼の前に、熱々に熱せられた焼印が近づいていく。
寝起きに焼印を食らわされる理不尽。
しかし口を塞がれている彼の叫びはまともな言葉にならず、ろくに抵抗もできないまま額に特徴的な印を付けられ、地味な顔に大きな特徴ができてしまった。
焼印を捺した女は、ローブでも隠し切れないムッチリボディの腕を高々と上げ、聖なる痕をつけてやったぞと宣言し、容赦なく次の儀式に移ると叫んだ。
理不尽の連続の中、彼は集団が女だけで構成されているらしいことを冷静に分析した。
このタイミングでようやく猿轡を外された彼は、当然の疑問として彼女たちの正体を問い質した。
すると焼印女はフードを外し、顔を露にした。
集団のリーダーらしい女は、思わせぶりなキスで別れを告げた女上司の出芽だった。
しかも、出芽はローブの下に何も着ていなかった。
恥ずかしげもなく集団に見られながら裸体を晒した出芽。
5年経ったからか、彼より年下だったはずの彼女は少し垂れ気味の巨乳を見せつけ、両乳房の間にある彼と同じ聖痕を示してキスを指示した。
それは上司としてではなく、テロリストが下す性奴隷の身分を身体に覚えさせる命令だった。
感想
終末のハーレム45話でした。
5年前からこの世界状況になることをを出芽が知っていたのかどうか、気になりますね。
この流れだと、若奥様や恋子もテロリストになっている可能性が高そうですが、まずミキの子供の性別がどっちだったのか知りたいです。