
怪獣自衛隊2巻
ネタバレ感想
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かつて沖ノ鳥島を壊滅させて巨大怪獣が、数年の時を経て人類の前に姿を現した。
祖母と一緒に豪華客船の旅を楽しんでいた防人このえは、防衛大学を卒業して自衛官に着任するのを待つ、正義感溢れる女の子だった。
そんな彼女が乗る船が怪獣に襲われ、モンスターパニック映画さながら阿鼻叫喚な事態に陥っていく。
怪獣自衛隊2巻
ブリッジに侵入してきた触手に襲われたこのえたち。
船員の彼を助けようと触手に攻撃を加えた職場恋愛中の彼女が、代わりに海中に引きずり込まれてしまった。
胸より下を噛まれて重傷を受けた彼を担ぎ、ギリギリで触手から逃れたこのえは、我慢できずに大粒の涙を零した。

著者名:井上淳哉 引用元:怪獣自衛隊2巻
それでも弘原海に励まされ、ヒーローになれるのは自分だけだと思うと、あの日助けてくれたカッコいい自衛官の彼のようになりたい気持ちがまた膨らみ、勇気のスイッチを入れることができた。
今すぐ館内放送で触手の脅威を知らせる役目は、助けてくれた彼女に報いたいという彼に任せたこのえは、船乗りがマスターキーと呼ぶ斧を持ち、乗員乗客を外から遠い映画館に避難させるために動き出した。
食虫植物のような巨大触手が蠢き、人々に食いついている地獄絵図。
このえが大声で避難を呼びかけると、触手に集中攻撃を受けてしまうが、船員の放送が始まると今度はスピーカーに向かって襲いかかった。

著者名:井上淳哉 引用元:怪獣自衛隊2巻
このえは音に反応して攻撃していることに気づいたが、彼にそのことを伝えに戻る前に彼の断末魔の叫びが響き渡るのだった。
こうして勇気を出した二人が、無情にも命を奪われてしまった。

著者名:井上淳哉 引用元:怪獣自衛隊2巻
すると今度は、どこからか子供の泣き声が漏れ聞こえ、触手が音の出所を目指し始めた。
子供まで救えずに手をこまねいていられないこのえは、フロントから今度は自分が放送をかけようと思い、吹き抜けのホールを駆け抜けて託された斧で触手に抗う。
そんな触手の返り血を浴びながらただ一人怪獣に立ち向かう勇姿は、あの生配信野郎に勝手に撮られて世界中の視聴者に観られていた。

著者名:井上淳哉 引用元:怪獣自衛隊2巻
ともあれ、触手が音に反応することを無事に放送することができた。
ようやく一心地つけたこのえは、子供の頃の一幕を思い出した。
当時から人一倍正義感が強かったこのえは、図書館のパソコンコーナーを独占する不良中学生たちに毅然と立ち向かい、あわや怪我させられそうになった。
しかし幼い女の子が一人で立ち向かう姿は、その場にいた大人しい学生たちに勇気を出させ、不良たちを数の力で追い払ったのだった。

著者名:井上淳哉 引用元:怪獣自衛隊2巻
理不尽な状況を良しとしない行動力は、相手が怪獣だろうと変わっていなかった。
乗客たちが続々と映画館に避難してくる中、ヘリの音が聞こえたこのえは誘導しに外に向かうが、上空を飛んでいるのは自衛隊ではなく海上保安庁のものだった。
触手について何も聞かされていないらしい彼らは無防備に甲板に降りたち、ヘリ諸共海の藻屑にされてしまった。

著者名:井上淳哉 引用元:怪獣自衛隊2巻
あまりにお粗末な政府、自衛隊、海保の情報共有に危機感を持ったこのえは、任せっきりではじわじわ触手に殺されるか沈没を待つのみだと感じ、配信野郎に手伝ってもらって政府を焚きつけることにした。
そして、船内の地獄絵図を伝える生配信を放送するテレビ局のうちの一つに、偶然にも入社したばかりのこのえの友達がいたのだった。

著者名:井上淳哉 引用元:怪獣自衛隊2巻