
奇習愛1巻
ネタバレ感想
奇習愛のネタバレエロ画像、漫画最新話、感想、あらすじ、結末、無料で読む方法を紹介。
令和の世の中でもまだ残っているかも知れない、性が絡んだ時代錯誤な因習。
それが果たして毒になるか薬になるか、まさに当事者次第だった…
奇習愛1巻
東京でOLをしている三十路の成美は、マッチングアプリで何とか理想に適う相手を探そうとしていた。
その年まで恋愛経験がないのは、ずっと物語みたいな相手との出会いを夢見てきたからだが、さすがに年も年で焦り始めていた。
上司には同僚の独身男性を薦められたりもするが、なんだかんだ高望みが凄い成美は、多くの女子が放っておかない高スペックを望んでいた。
それは眼高手低。
そうして皮肉られても言い返せないのは、やっぱり今更妥協できないからだし、恋愛経験がないのも自分のせいだと理解できていたからだ。
そんなある日、父親の具合が悪いからと久しぶりに実家に帰ったが、当の本人はけろっとしたもので、娘を帰省させるための方便だった。
しかももう結婚を催促されなくなっていて、それはそれで逆にプレッシャーになった。
そして親世代はお見合いで半ば強制的に結婚できて楽だったろうと心中で毒づいたその時、急に意識が遠のいていった。
娘が急に倒れても両親は慌てずに、軽く謝りながらゆっくり手を伸ばしたのだった。
一体どれだけの時間が経ったのか、寒さで目を覚ました成美。
それもそのはず、いつの間にか全裸にされているだけでなくどこか分からない場所に押し込まれ、更に同じく全裸の男も放り込まれていたのだ。
悲鳴、パニック、閉じ込められた同士の二人。
何が起きたのか、誰に閉じ込められたのか、何も把握できていない二人。
何も分かっていない男も被害者のようだが、襲われる危険がある成美は見られるのも恐れながら、少しでも状況を理解しようと努めた。
狭い小屋のような室内、とても届かない天井に穴が開いており空が見えるのみで、戸は全く開きそうにない。
散々叫んで暴れてパニックに陥って、もうしんどくてどうにもならないほどいよいよ死さえ頭にチラついてくると、男も泣き言を言い出した。
似たように恋愛に縁がなかった人生。
男の後悔に触発された成美も、同じような後悔を吐き出した。
すると男はこのままなら死ぬのは間違いなく、だったらその前に一回くらいはやらないかと持ちかけた。
三十路でも理想的な初体験を願っていた成美は、命の危機を感じながら最低最悪の状況でヤルことになったのを自虐った。
そしていざ舌を絡め合い、素肌を密着させると感動するのは男ばかりで、成美は不細工男の生臭さを強く感じ、順序立てて考えていた理想の初体験とは程遠くても、どうでもよくなった。
成美と元春。
見知らぬ男に手マンされても感じる成美は、死を意識するとどうでもよくなることを身を以て思い知った。
人間もやはり動物で、子孫を残そうとして色々な箍も理性も外れて快楽物質が本能的に分泌されるのか。
しかし膣に押し入ってくる痛みは誤魔化し切れない。
だからとて元春は初めてのとんでもない気持ち良さに腰が止められず、また成美も耐えながら自分で気持ち良くなる男を受け止め続けるのだった。
果たして二人はこの後、どうなってしまうのか…