
ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない7話8話9話10話
ネタバレ感想
ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われないのネタバレエログロ画像、漫画最新話、感想、あらすじ、結末、無料で読む方法を紹介。
汚い交換条件で処女を奪われた深月だったが、無意識に彼を心配し、弟たちには優しくするギャップと抱かれた後の安心感から少しずつ気持ちを変化させていくが、果たしてそれは好意なのか自己防衛に過ぎないのか…
ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない7話
火事の現場に着くと、敷地の中から暴走車が現れ、躊躇なく門に突撃した。
それを運転していたのは生存者の女性で屋根にゾンビが乗っていたようだが、門で動けなくなった彼女は引きずり出されると、容赦なく壁に顔面を叩きつけられた。
そしてゾンビはグッタリした彼女の首まで斬り落とし、止めを刺した。
明らかに今までいなかった、特別な殺意を持って行動しているらしいゾンビ。
襲われない武村でも危険が待っているかも知れないが、情報収集こそ安全に生活し続ける要なのも事実。
彼が覚悟を決めて観察したそいつは間違いなくゾンビで、しかも元警官のようだった。
どこか凄みもある警官ゾンビを大学の校舎内で早々に見失ったので、大きな物音の方へ行くと、そこは火の手が広がっている講堂になっていた。
そこにもゾンビがいたのだが、女子大生らしい二体も今までの個体とはどこか違う雰囲気を放っているように見えたその時、悲鳴が轟いた。
見てみると二階の高さの渡り廊下にさっきの警官がいて、生存者を飛び込み台のような突き出た場所に放り出し、崖から落ちそうな感じであえて捕まらせた。
そして生存者に死の恐怖を味合わせてからまた大鉈で叩き落とし、下でゾンビに襲わせて止めを刺した。
これはもう完全に確固たる殺意を持った行為に間違いなく、武村は他の部屋に入ってビデオカメラを見つけ、何が撮られたのかを確かめた。
その中身はおぞましき人間の業が記録されていて、胸糞悪さしかないものだった。
つまりあの妙に考えて行動している様子の警官ゾンビはこの大学内で面白半分にゾンビの生贄にされた被害者の一人らしいのだが、衝撃映像はそれだけではなかった。
被害者ゾンビたちは人を喰えば喰うほど明らかに知性を取り戻しているようで、それに比例してカメラの存在も認識し、憎悪の視線を送っていた。
ならば街中で生前の行動をなぞっている様子のゾンビも、少なからず知性を取り戻していると見て間違いない。
ここは野外活動センターに向かう最短の通り道にあり、胸糞悪い連中のせいで洒落にならない障害になってしまった。
向かうときは遠回りするしかないと思って、もう引き上げようと廊下に出ると、Bloodシリーズ主人公のような刀を武器にした女子高生と目が合った。
スーパーに戻った時にはもう明るくなっていた。
そしてすぐ、スーパーでも洒落にならないハプニングが起こっていることに気づいた。