
インフェクション246話247話248話
ネタバレ感想
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犯人の弱みを突いて勝てると自信満々な紗月。
そんな彼女らが見せられ始めたのは、渚が母を亡くした地点から始まる本人の記憶だった。
インフェクション246話
死に際の母の笑顔に疑問を抱いた渚は、どんな気持ちで笑ったのかを知りたくなった。
他人の気持ち、心の中。
そんなものは神さえも分からない本人のみぞ知ることだろうが、冷静に死を看取った娘は推測ではなく科学的に導き出すことを決意し、研究を開始した。
まず科学的の定義、それは確からしい仮説を更なる確からしい仮説で繋ぎ合わせていった先の証明だとし、科学の地平を開拓していくことが人類の進化だと思った。
一つの仮説が小石なら、それを石畳のように並べて繋げて数多の道を作り、渚は先人が敷いたそれの上をどんどんと母の気持ちに向けて突き進んでいった。
しかし先人が作った道だけでは母の気持ちを知るには大海原を埋め立てなければならないほどに届かず、そこからは自分で小石を敷き詰めていく必要があった。
若くして亡くなる際、笑った母の気持ち。
子供の頃の疑問を諦めもせず、着実に道を切り開いていくと、やがて年頃の美少女にもなり、その頃に一つの仮説に辿り着いた。
今の晴輝と同じ年頃で自分も母になる必要があると導き出した渚は、次は実験という行動に移すことを考えた。
それと同時に、自分が人類史に例を見ない天才であることに気が付いた。
果たしてその能力を私利私欲に使うか人類の発展に還元するか、もちろん自分の幸せのために使うと即断した渚は女子大生になった途端、母になるには欠かせない素敵な相手を見つけることにした。
ただ彼氏より先に見つけたのが唯一無二の親友の明菜で、後に紗月の母となる女性だった。
そんな親友と楽しい時間を共有しながら彼氏探しにもヤル気を出していたある時、運命的な定番らしく、道端でぶつかった相手が後の夫となる天宮竜夫だった。
まだこの頃はラブコメ的に第一印象は最悪からの後々惚れたパターンなことも恥ずかしげもなく語られるが、ここからサイコパス的一面が発揮され始めた。
天宮を好きになったが好意を抱かれるのが難しく、そのために悪印象な記憶を消し、イイ感じにしかならないようにイジリ回したのだった。
女子大生の時点で記憶をイジれる驚異的な科学力を持っていた渚は計画通りに天宮に好かれて結婚までこぎ着け、螢そして晴輝と子宝に恵まれていった。
ここまではちょっとヤバいだけな天才で普通の母としての幸せを享受している女性にしか見えないが、紗月はただ一点、付け入る隙があるかだけを観察し、精神的に弱すぎると判断した。
そうして人の記憶を操作していたせいか、新しい命の誕生を明菜が喜んでいないことに気づくのが遅れてしまう。
実は妊娠できない体質だった明菜は晴輝の誕生でついに我慢の限界が訪れ、醜い嫉妬心を涙ながらに白状したのだった。
自分のためだけに才能を使ったことを後悔した渚は、親友を繋ぎとめるためにまた記憶をいじくり回すことにした。
自分の第三子に関わる周囲の記憶を全て消し、その子を明菜に育てさせてあげることにしたのだ。
子供を授かれないならせめて養子でもという身勝手な優しさで、紗月はこの世に生まれたのだった。