
ラクガキ-呪いの館-1巻
ネタバレ感想
ラクガキ-呪いの館-のネタバレエログロ画像、漫画最新話、感想、あらすじ、結末、無料で読む方法を紹介。
モンキーピークのタッグが描き出すのは、またしても血と人の醜さが欠かせないオカルトグロホラー。
ラクガキ-呪いの館-
少年たちが山林の中に作った秘密基地で、見知らぬおっさんが手首を切って自殺を図った。
最期の時に居合わせた少年たちは、おっさんが「呪いの妖館を見つけた、ざまーみろ」と恨み節を吐き出したのを確かに聞き、図らずも最期を看取る形になった。
呪いの妖館とは最近ネットで話題になっている、その壁に名前を書かれた者は死に、書いた者は大切なものを失うと噂されている都市伝説で、その妖館がこの辺りのどこかにあるらしい。

著者名:志名坂高次 引用元:ラクガキ-呪いの館-1巻
この辺りで遊び回っている少年たちもそんな妖館なんて見たことがなく、まさにあやふやな都市伝説だが、彼らにとって秘密基地を曰く付きにされたことが何より迷惑だった。
特に一人の少年にとっては切実な問題で、なぜかと言えば我が家ではどうしようもない父親と逆らえない母親が猿みたいにヤリまくっていて家事など後回し、慕っている母が暴力を振るわれる声や音でもう、少年のストレスと憎しみは限界を突破しそうだった。

著者名:志名坂高次 引用元:ラクガキ-呪いの館-1巻
その夜、少年は逃げ場である秘密基地に行き、隠していたナイフを握りしめて父親への殺意をぶちまけていると、茂みの奥にあるはずのない灯りを見つけ、おっさんが見つけたという妖館を目の当たりにしたのだった。
昨夜からサトキン少年がいなくなったことで大人たちは大騒ぎ、仲間の少年たちも心配しつつ、心当たりの秘密基地に向かいながら、昨日のおっさんについて分かったことを共有した。
妻の浮気。
一昨日の夜の火事。
間男と妻の二つの焼死体。
おっさんが呪いの館に名前を書いて現実になったとするなら、最期の言葉とも辻褄が合うが、おっさんはいつからあそこにいたのか疑問も残る。
そんなことを話していると、サトキンがひょっこり何事もなく現れると、心配する声もスルーして真っ先に、家で何かなかったかと気にするのだった。

著者名:志名坂高次 引用元:ラクガキ-呪いの館-1巻
本当に呪いの館があって、人智を越えた力で人を死に至らしめるのか。
呪いの館に縋ろうとするほどの人の憎しみが気功のように放出され、対象者に害をなすのか。
サトキンは仲間たちと帰る途中、いつもの先が見通しづらい山道のカーブで車を運転する母親と目が合った。

著者名:志名坂高次 引用元:ラクガキ-呪いの館-1巻
彼女は血が繋がっていなかろうと大切な我が子を守ろうとハンドルを切り、崖下に墜落してあまりに惨い死に様を見せてしまうのだった。
ただ少年たちは確かに見た。
運転席の母親と後部座席のクズ父親、その隣にもう一人、見知らぬ誰かがいたのを。
やがて長い月日が経ち、大人になった彼らは何年かぶり全員が集まることにした。
しかし、自分のせいで憎い父親と大切な義母を死なせたサトキンは、あの事件以来、親戚に引き取られたこともあって疎遠になっていた。

著者名:志名坂高次 引用元:ラクガキ-呪いの館-1巻
優しく、正義感と勇気を兼ね備えた女性に成長したキヨ。
天パとどもり気味と気の小ささは変わらないモジャ。
ガキの頃からネット依存症で斜に構えて自己中なタッツー。
サトキンが再婚家庭だったことを知らなかったタッツーは、大人になった今でも一方的な友情だったとこき下ろす思慮の無さは相変わらず、一生忘れられないだろう凄惨な事故現場の光景を思い起こさせたり、やはり神経を逆撫でし、キヨと衝突してしまう。
そうして初っ端から悪い空気になったところで集まりを呼びかけながら遅れた張本人、ひと際がっしり育ったミッチーもやって来た。

著者名:志名坂高次 引用元:ラクガキ-呪いの館-1巻
タッツーとは以前、一悶着あったのだが爽やかに挨拶するミッチーは実は、幼馴染みの集まりにこれでもかと怪しい人物を連れてきていた。
いかにもな格好の男を霊能者の千護篝と紹介したミッチーは、呪いの妖館を潰すと言い出したのだった。

著者名:志名坂高次 引用元:ラクガキ-呪いの館-1巻