
大巨蟲列島37話38話
ネタバレ感想
大巨蟲列島のネタバレエログロ画像、漫画最新話、感想、あらすじ、結末、無料で読む方法を紹介。
祭り会場がイモムシに襲われ、阿鼻叫喚の大パニック。
そこにかつての最強種と言われるシリアゲムシも加わり、犠牲者が増えてしまう。
睦美はイカ焼きの臭いでシリアゲムシを呼び寄せたのだが、その狙いとは…
37話
イカ焼きの臭いに誘われて、もう一匹シリアゲムシが増えてしまった。
もちろんそれを狙っていた睦美は、一番大きな獲物を持っているのがシリアゲムシの中で偉いから、もう一匹もイモムシの方に狙いを定めるはずと説明。
しかし予想に反し、シリアゲムシは屋台を獲物と判定して睦美たちの方に近づいて来た。
その時、もう一匹増えて絶体絶命かと思われたが、突進しそうだった一匹と来たばかりの一匹が睨み合い、尻尾をぶつけ合う喧嘩を始めた。
飛行機が墜落して巨蟲島に流れ着いた当初、ジガバチの脅威にさらされた時を思い出す、蟲同士をぶつけている隙に逃げたことを思い出す光景だった。
ただ当の睦美は凄まじいスピードでやり合うシリアゲムシの戦いに圧倒され、榎先生のレクチャーの想像を上回ることを思い知った。
これだけ激しく素早く暴れられたら逃げ切るのは不可能だと判断し、もう一つの可能性が訪れるのを待つしかなくなった。
その前に絡み合った二匹が屋台に突っ込み、睦美たちは隠れ場所を失ってしまう。
砂煙が晴れると二匹はもちろん、小さな人間たちを前に争いを止めてジーっと見定めており、今度こそ終わりに思われたその時、睦美は自分たちの背後にもう一匹いるのに気づいた。
それこそパッと見でわかる、メスの身体をしている待ちわびた一匹だった。
するとメスが来た途端にイモムシに齧り付いていた一匹がさっそく求愛行動として羽をバタバタし始めた。
やはりデカい獲物を持っている個体がすかさず子孫繁栄の一手に打って出ると、それに気づいた他の奴らは求愛行動野郎に突進して邪魔し、イモムシとメスを巡った数匹での激しいバトルロワイアルをスタートさせた。
そこまでの乱戦になったことでやっと大丈夫と判断した睦美が逃げの号令をかけると、車の陰に隠れている生存者を見つけたのだった。
生存者たちを連れて祭り会場から離れた睦美たち。
それなりの距離を全力で走って一心地ついたところで、シリアゲムシの求愛行動を利用して自分たちに興味を失ったタイミングで逃げれたことを説明した。
そして巨蟲の存在など全く知らなかった生存者に、この島だけでなく、既に列島の中で壊滅しているところもあることも睦美し、更なる驚愕が広がるが、葵は故郷の島はまだ踏ん張っていると信じていた。
その時、諸悪の根源である天宮がしゃしゃり出てくると、巨蟲パニックを以前から把握していた風に装い、自分のふざけた事業で巨蟲化したのではないことをアピールしつつ、まだ善人の皮を被ろうとするだけでなく、睦美と対策を練っていたのだと、嘘八百を素早く並べ立てた。
生存者の女性がマスコミなので、またいけしゃあしゃあと巨蟲化対策への寄付まで募り、底の無い浅ましさを披露しまくっていると、祭り会場で何事かあったと聞きつけた島長が現れた。
もちろん天宮は責め立てられるが、許可した責任を取りたくないだけの老いぼれ島長はササっと任せた言質を取ると、またすぐ家に戻っていった。
もちろん天宮に対策案などあるはずがなく、睦美におんぶに抱っこされるつもりでしかいなかった。
そして睦美が優先したことは被害者を最小限に抑える、全住民の早急な島外避難だったが、緊迫感が冷めやらぬ中、ジュリアは美少女二人とくんずほぐれつすることで頭がいっぱいだった。
狙われているなど知る由もなく、睦美はこれまでの島とは違う不穏な気配を感じていた。