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藤代が思わずさやかちゃんと呼んでも、彼女は何の反応も見せず、淡々と聖女島について説明し始めた。

 

この島は聖女機関の実験場であり、彼ら10人は実験台だという。

 

開発されたばかりの新薬、それはリア獣化を防ぐ効果があるらしく、男性陣には既に投薬していると言い放った。

著者名:智弘カイ 引用元:マガジンポケット

 

 

これで女子とヤってもリア獣化しないならこれ以上の幸せはないと思えたが、疑ってかかる癖がある鎌田は、わざわざ新薬の実験と言うからには、まだ薬の効果が実証されていないから獣化しても世界に脅威を与えない孤島を選んだんだろうと指摘した。

 

銀髪さやかは否定しなかったが、暗に認めているようなものだった。

 

 

そこでえなは、自分たちみたいな反逆者を危うい実験の相手に選んだことに気づいた。

 

彼女たち5人は聖女機関に異を唱えるレジスタンス構成員であり、処女で男嫌いで勃起チン〇なんて見たこともないはずの女たちだった。

著者名:智弘カイ 引用元:マガジンポケット

 

 

それを聞いた藤代は、褐色肌の女があんぐり口を開けて変な顔をしたのは、勃起を見て驚き過ぎたからだと理解した。

 

直後、褐色は初めて言葉を発した。

しかし、初めて勃起を目撃した驚きを言葉にしたようだったが、訛りがエグくて聞き取るのが難しかった。

著者名:智弘カイ 引用元:マガジンポケット

 

 

褐色は、訛りがコンプレックスのようだった。

 

 

それはそれとして、流刑地という表現はあながち間違っていなかった。

 

もちろん、レジスタンスになるほど男を毛嫌いしているえなは怒り心頭、銀髪さやかを人質にして島から脱出するためにいきなり襲いかかった。

 

いきなり過ぎて藤代が助けに入る間もなかったが、さやかはひらりと躱して背後に回り込み、強烈な一撃を叩き込んだ。

 

自分の実力を知らしめるためだけの一発は、大理石の柱を砕くほどの異次元なパワーだった。

著者名:智弘カイ 引用元:マガジンポケット

 

 

圧倒的パワーを見せつけておきながら、実験はあくまで任意で行えばいいという。

 

そう伝えた後でさやかは大きなシーツを捲り、食料や日用品が用意されているのを見せた。

 

これらはあることで手に入れられる景品であり、これから行われるのはエロサバイバル生活だった。

著者名:智弘カイ 引用元:マガジンポケット

 

 

 

彼ら10人の男女は異性にキスをしたり、裸を見せたりなど性的興奮を与えることによってポイントを手に入れることができる。

 

相手の興奮度が高いほどポイントも大きく、数値は手首に装着されたバングルに随時表示されるシステムになっていた。

 

そのポイントと食料や日用品を交換することができ、島からの脱出、またはホテルのスイート永住権はともに100万ポイントで交換できる。

しかも、セック〇さえすれば最高100万ポイントが加算される。

著者名:智弘カイ 引用元:マガジンポケット

 

 

全ての説明を受けた彼らは力づくでホテルから追い出され、ヤらずに死ぬか、ヤッて生き延びるかの選択を選ばなければならなくなった。

 

 

 

美穂は一先ず水や食料程度なら、セック〇までする必要はないだろうと考えたが、洋子の考えでは、最初はそうして軽い行為で必要最低限のポイントを重ねていくうち、女性陣の抵抗感が薄まり、男たちは刺激になれて、やがてセック〇までしてしまうだろうと推察していた。

著者名:智弘カイ 引用元:マガジンポケット

 

 

とは言え、そう簡単に今すぐ自給自足はハードルが高すぎる。

 

 

片やどの景品が何ポイント必要なのかバングルで確かめた男性陣は、とにかく女性陣に交渉して目の前の危機を乗り切ることで意思を統一した。

 

そして彼らはプライドも何もかもかなぐり捨て、土下座でキスさせて欲しいと頼んだのだった。

著者名:智弘カイ 引用元:マガジンポケット

 

 

男たちの作戦。

それはシンプルに背に腹は代えられない状況を共有した上での土下座だった。

 

 

えなは歯を食いしばって一蹴しようとするが、他の女性陣は餓死しては元も子もないと説得。

 

彼らもキス以上はしないと約束した。

 

 

そして女性陣は話し合いの末、最も地味だがどこにも問題のないスタイルをした洋子が代表に選ばれ、男側からは風祭が出た。

著者名:智弘カイ 引用元:マガジンポケット

 

 

緊張していると言いながら、分厚い眼鏡のせいで全く表情が変わっているように見えない洋子。

 

人生初キスかどうか分からない彼女から淡々と身体と顔を近づけるが、眼鏡をつけたままが気になった。

 

外すと何も見えなくなるので仕方ないと聞いた鎌田が悪企みを考え付いたところで、二人はそっと唇を合わせた。

著者名:智弘カイ 引用元:マガジンポケット

 

 

ピコーンと鳴ったバングルには5ptと表示されており、カップ麺の100ptでさえ程遠い数値だった。

 

つまり、生きるための事務的なキスということを、しっかり見抜かれていたらしい。

 

すると鎌田は自分がゲスな性癖をこじらせた童貞なのを棚に上げ、処女とは何たるかを語り出し、男たちを引かせながらもある奇策を提案した。

 

原田はあまりに胸糞悪い作戦に異を唱えるが、鎌田は生きなければ何も意味がないという正論を振りかざし、異を退けた。

 

 

彼らは改めて腰を低く低く保ってキスのワンモアチャンスを願い出た。

 

洋子はこれでもかと大きな溜息を吐いてから、相手が風祭だろうと鎌田だろうと相手が誰でも嫌だと吐き捨ててから、事務的にまた淡々と応じてくれた。

そこで鎌田は洋子の眼鏡を弾き飛ばしたのだった。

 

分厚い眼鏡を失って慌てふためく洋子の素顔は、お目目ぱっちりの相当な美少女だった。

著者名:智弘カイ 引用元:マガジンポケット

 

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