
ヒグマグマ1巻2巻
ネタバレ感想
ヒグマグマのネタバレ最新エロ画像(raw/pdfは危険)、感想、配信サイトを紹介。
北海道北部に存在が確認された巨大ヒグマ。
その調査に出向いたのは動物の専門家と、今だけ金だけ自分だけのテレビクルーだった…
ヒグマグマ1巻
一人の動物写真家がヒグマに襲われて殺されてから一カ月、東京のテレビディレクターが北海大学の動物行動学の教授である辰見を訪ねた。
件のヒグマは既に殺処分されたはずだが、テレビマンの雨咲が手に入れた一枚の画像、それは被害者が死の直前に撮ったものであり、まさにヒグマが喰らいつこうと大口を開けているアップ写真だった。

被害者の手の全体も映っていて比較計算すれば、ヒグマのサイズは体長4m体重約1tにもなり、観測された過去最大のヒグマの2倍はある、まさにモンスター級のデカさだった。
もちろん事なかれ怠慢主義の警察は、既に解決したとして動く気は0、そこで辰見に会いに来た訳は、パリピ大学生のノリで巨大ヒグマを探す企画を立ち上げ、専門家として辰見にも参加してもらおうとオファーしに来たのだった。

立ち上げた雨咲自身は比較的マシで真面目なテレビマンで、元々はガチドキュメンタリーにするつもりだったのだが、視聴率を考えた上司が勝手にバラエティ企画に変更し、筋肉自慢の脳筋芸人や綺麗どころ女性タレントをぶち込み、緊張感0の探検バラエティになった。
辰見は全く知らされていなかったバラエティ化だが、ヒグマを追うことには変わりないので彼は気にせずバカたちの案内役を務めることにした。
そして取材当日、山奥の研究施設に向かう山道の途中、しれっと駐車された車と変に繁みの中で群がっているカラスが気になって、一行は様子を見に行くことにした。
道はあるがあくまで大自然の中、野生動物の住処の真っただ中。
無数のカラスが群がっていたのは、バラバラにされた二人の人間と鹿だった。

鹿が引っ掛かっている罠から見て密猟者がヒグマに襲われたのは明白、それが果たして目的の巨大ヒグマなのかどうか。
そしてヒグマは一度手を付けた獲物には、異常に執着する習性がある。

一行の恐怖が急上昇する中、激しく音を立てて繁みから出てきたのはモンスターヒグマではなく、ライフルを持った黒髪美女だった。
秋辺楓は辰見が声をかけた山岳ガイドで、その美人さと頼もしい雰囲気にホッと空気が緩んだ直後、車に残っていたアイドル崩れ花梨の悲鳴が響き渡った。

最悪の事態に思われたが何のことはない、ゲスプロデューサ―が二人きりなのをいいことに手を出そうとして騒がれたという、テレビ業界らしい性犯罪だった。
ゲスでも権力があるプロデューサの圧で有耶無耶になり、急いで研究施設のログハウスに到着し、改めて撮っておいたさっきの獣害の痕を確認していく。
残された足跡の大きさからも、4m以上の巨大ヒグマはほぼ間違いなく存在する。

ロシアにいて絶滅したとされるカムチャッカオオヒグマがもし、千島列島を渡って北海道にて生き残って種を繋いでいたとしたら、ヒグマが4m以上ある理由も納得できた。
化物、モンスターと呼ぶしかない、とてもバラエティ企画にできるような相手じゃない人畜有害な巨大生物。
人死にが出て証拠もある、しかしゲスプロデューサーは発見だけでも世界的特ダネだと分かると、やはりモラルも常識もなくヤル気になり、撮る方針をゴリ押しし出した。

映像を持ち帰れれば書籍化、映画化、世界が映像をこぞって流して時の人、ゲスの目論見はどこまで行っても欲望、つまり金と自己顕示欲だった。
このしょーもない演説で業界人たちは手の平返しで乗り気になると、辰見も変わらず同行する気を変えなかった。
そして秋辺はガイドの仕事は降りても獣害事件として個人で追うので他はどうぞご勝手に、というスタンスを取った。
まともなら軽自動車並みのモンスターを探すなんて正気の沙汰ではないが、ここが地元でガイドもしている秋辺はまだ、巨大グマは信じていなかった。

結局、撮影続行になる空気になった夜、音声の馬場がロケ車に仕掛けていたカメラを回収し、ゲスが元アイドルにどんなエロいことをしようとしたのか確認し始めた。
プロデューサーが腐ったテレビ業界らしくゲスなら音声も負けじと盗撮ゲス野郎、それをカーセック〇動画として売りに出す予定だったが、乳を揉んだところで完全拒否されての悲鳴で盗撮ゲスの目論見は不発に終わった。

その時、アイドル崩れ二人が外に出てきて、何やら口論を始めた。
エロの代わりにグロ動画をゲットできた盗撮ゲスはもう一つ、元アイドルのスキャンダルかと嬉々としてカメラを構えた。
同じグループに居てユニットを組まされ、男スキャンダルで勝手に辞意を表明した自由奔放で身勝手な花梨と、とばっちりを食らった麻友。
散々身勝手な花梨に振り回されてろくなことがなかった麻友はここに来て、花梨が調子に乗り腐ったゲボなのを思い知らされてしまう。

猫を被っていたおかげで、一応は人気メンバーだった花梨。
真摯にアイドル活動をしていたが、人気はいま一つだった麻友。
その時、麻友は数々の恨みを晴らしてくれそうな悪魔が真後ろに迫っているのに気づいた。
ムカつくからポーチから突き落としてやったそこにいたのは、とても4mどころじゃない大型トラックみたいなヒグマ。
花梨は牙が食い込むまで、きっとこれは笑えないドッキリだと思って現実逃避することしかできなかった。

そして性格がクソ悪いアイドル崩れは顔をぐちゃぐちゃに引っぺがされて絶望を味わってから、ワンパンで首を弾き飛ばされたのだった。
クラクションなり何なりで注意を向けることもできた馬場はフロントガラスに飛んできた生首に謝りながらも、車が軽く横転するほどのパワーですぐ自己保身第一精神に染まった。
とんでもない破壊音でやっと建物内のメンバーも異変に気付いたが、まだヒグマがちょっとした平気でもないと太刀打ちできないレベルなのを知る由もなく、楽観的だった。
そしてポーチで気絶している麻友を見つけた直後、車をボールみたいに投げてきたモンスターをやっと視認した。

突然の地震。
花梨の身体を咥えて森の中に消えた巨大ヒグマ。
一行は花梨の残された頭を見つけて助けに行くのは無駄で、ここは人がいていい場所じゃないと理解した。
