とは言え、魔導師は純潔なのが大事らしいと聞いたことがあるセリーヌは多少の理解を示すが、やはり処女だと紹介されても戸惑うばかり。

そこでどもり過ぎてあらぬ勘違いをされたことに気づいたジョアンナは、改めて魔法少女だと言い直した。
処女なのか非処女なのかはさて置き、めんどくさそうな相手だなとセリーヌが感じていると、属性を訊かれたので素直に分からないと答えた。
するとジョアンナはポケットからパペットを取り出して呪文を唱え、3m級くらいの自動人形に変えた。
ギルドでも使われているレベル測定用のパペットらしく、詳しい説明もないままにパペットは襲いかかって来た。

セリーヌが一撃目をひらりと躱すと、空ぶった一発は地面を抉るほどの威力を見せた。
小バカにされたジョアンナはその程度のパペットにやられたら騎士の名折れだと煽り、箒に跨って高みの見物を決め込んだ。
だがセリーヌは下らない煽りなど気にせず、冷静に胸元の石が弱点だと見抜き、素早い一閃で実力を示して見せた。
石を破壊されて崩れゆくパペットは、瞬く間に炎に包まれた。
それでジョアンナは白銀級の炎属性だと知ってテンションが上がり、綺麗に着地するのも忘れてセリーヌに走り寄ってとにかく求めた。

ジョアンナも白銀級らしく、炎属性は相性的にばっちりだと一人で盛り上がり、ぴょんぴょん跳ねてもう仲間になってくれる気でいた。
しかし、一方的に試されたセリーヌは気分を害し、自分勝手な自己中処女に協力するつもりはないと吐き捨て、さっさと帰ろうとした。
しかし、拒絶されても簡単に諦められないジョアンナは縋り付き、ダンジョンは剣の腕を上げるにはうってつけで、良い物が手に入るかも知れないと揺さぶりをかけた。

三日月でも満月でもない遅い時間。
アルクがせっせと荷造りをしていると、背後から黒いオーラと共に液体が沸き上がった。
相変わらず気配を悟らせず現れたのは露出たっぷりのラティ。
突然声をかけられて驚いたアルクも、相手がラティだと分かればスッと落ち着きを取り戻し、父の病気の原因の瘴気を探るため、北国に旅立つ用意をしていると話した。
出立前に前にラティが来てくれたのは、アルクにとって好都合だった。
改まって頼みがあると切り出したアルクは、先日も欲望に囚われてウェンヌを犯した経験を省みて、旅の最中にマハトが暴走しないようラティに一発抜いて欲しいと言いたかったが、さすがに恥ずかしくごにょごにょ。
もちろんラティは察し、かろうじて隠していた乳首をさらけ出した。

今更ながらにアルクは赤面して声を失うが、されるがままベッドに座らされ、下半身のズボンを消失させられて陰部を露わにされると声を荒げた。
しかしラティは淡々と空間に歪を作って手を突っ込み、何かを取り出した。
ぷるぷると柔らかそうに揺れるそれは、スライムの無精卵だという。



































