168話169話
王の嫁となり、この島の女として最高の地位になれたと思った鮎加波は、ここにいない葵に向けてこれでもかと勝ち誇ったドヤ顔を晒して嘲笑した。
桐花はそんな新参者に苛立ち、葵の代わりに嘲笑し返してやると、そのバカにした相手が今も脱出に向けて動いていることを教えてやった。

何も知らず、この島で上手くやることしか考えていなかった鮎加波は、これでもかと煽ってくる桐花にイラついてしょうがなかった。
ヨメゴ争奪戦を難なく突破したアレックスたちだが、女に割り振られた番号の木札を取って自由に選んでいいのはいいが、もちろん好みが被ることもあり、その場合はまたライバル同士と争い、勝ち取らなければならない。
そして勝敗の判定を下すのはサカキ。

更に選んですぐに連れ帰れるわけではなく、この場で見守られながら最初の夫婦セック〇を披露しなければならないという。
ガモウのどこまでも悪趣味なイベントの説明が一通り終わったその時、コリオがその狙いを遠慮なく指摘しながら現れた。
嫁の一人を奪われて堕ちた威光を再び輝かせるため、面白イベントで家来の求心力を維持しようという考えをいやらしく指摘したコリオが現れ、幹部たちがすかさず膝をつく中、変態コリオは王の弟として、ブッコダマを起こすカムの剣を拝借に来たと正直に物申した。

意味深なキーワード。
それを耳にした鮎加波はガモウの言葉を思い出し、桐花が出鱈目を言っているわけではないと思えた。

ただそれはそれ、ガモウは王族だろうとミガトでないならブッコダマを起こすなど許されないと、怒気を孕んで却下した。
最初は断られると分かっているコリオもだから、ガモウがかつて島の掟に背いて一人の女を逃がしたことを突いてやった。

剣を借りるだけと言えども、島にとってはとてつもなく重いこと。
その覚悟はあるとコリオが言い切ると、ガモウは鍛え上げた肉体をビキビキ言わせて勝てば許可すると約束したが、おそらく自分の強さを見せつけることも、威光を取り戻す材料にするつもりだった。
ともあれ怒涛の展開を落ち着いて観察したアレックスは、ガモウがイベントを開いた狙いを理解し、とにかくアキラを嫁として迎えるのが最優先に設定。
しかし、幹部の一人がアキラを指名してしまうのだった。


































