210話
魔女になることを逃げとしたリーメアリーはモモを詰り、自分の正義を押しつけるが、まずは長く生きて人生を謳歌したいモモに説教など通じず、またボマーみたいな爆破攻撃を受けた。
しかしリーメアリーのスピードはまさに目にも止まらぬレベルで、ノーモーションの爆破も容易く躱し、容赦なくモモを貫くが腹は弱点ではないようで、人外になったモモはもう一発お見舞い。

それも逃げで躱したリーメアリーはもう相手にせず奥へと進んだのだが、その終着地点で見たものにこそ、度肝を抜かれたのだった。
その頃、ルーミは二人の交尾に聞き耳を立てていたのだが、恥ずかしいことに終わったことも気づかずドアを開けられてバタンと倒れ、床に溜まった愛液まで見られてダブルパンチ。
とにかく事後の部屋で打ち合わせすることにしたのだが、そこまで綿密な内容でもなかった。

道順は近くの階段を登っていけば玉座の間まですぐでも、部屋の前にはヤールヤーなるものが守っているという。
その名は最強の魔女としてサーニャから聞き及んでいた彼の緊張感は増すが、ムッツリちゃんが持っているヤールヤーの情報はほぼ無いに等しかった。
ここ百年、ヤールヤーが動くとこを見た者はおらず、国母の敵を排除する存在とだけ認知されているが、鎧の中が空っぽだとしても不思議ではない程、置物と変わらない状態になっているという。

ともかく玉座の間の前までは難なく行けるようなので、彼らは変装せずに自然体で行くことにすると、ムッツリちゃんもお供すると申し出てくれるが、彼は主君殺しに関わることはないと断った。
ムッツリちゃんはそれはルーミも一緒だと矛盾を突くが、最早二人は一連托生、それにルーミは既にお尋ね者だし彼が生きる意味になっているほどドップリ。
そんな二人のイチャラブっぷりを見せつけられたムッツリちゃんはまだ何か言いたそうだったが、二人の間に入ろうとはしなかった。

そして二人は本当にすぐに玉座の間の前まで辿り着き、扉の前に置物か微動だにしないプロ番兵か分からないヤールヤーを目にして、判断に困った。
しかしすぐ、ヤールヤーはギチギチ動き出して二人に顔を向けたのだった。
同時刻、ヤールヤーが動いたのに関係しているのかどうか分からないが、リーメアリーは奥の間でおぞましい生命体に目を奪われていた。

モモ曰くそれは、この城の子宮だという。



































