
ゆらぎ荘の幽奈さん92話
ネタバレ感想
ゆらぎ荘の幽奈さん92話のネタバレと感想とあらすじと画像、漫画を無料で読める方法を紹介。
何度目かの雲雀の股に顔を突っ込んだり、千紗希の尻を顔で受け止めたり、紫音に顔面に乗られたりと日々おいしい思いをしていたコガラシ。
それに危機感を抱いた幽奈が、近場の温泉宿で一歩抜きん出ようと画策する。
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92話
ゆらぎ荘ではなく、立派な旅館の前に立っていた幽奈とコガラシ。
夜は更け、建物から漏れる明かりで温泉郷が彩られている時間帯で二人きりの二人はその旅館に入ってチェックインの手続きをする。
一般人には彼一人しか見えないのは言わずもがな、ペアチケットを出して連れは幽霊だとさらりと伝え、従業員を戸惑わせていた。
こんなやり取りは、いやらしい水着を幽奈が着た、あのスパリゾート以来のことだった。
なぜ二人が同じ温泉郷内のよその旅館にわざわざ泊まりにきたかというと、仲居さんの粋な計らいのおかげだった。
先日、雲雀や千紗希が彼としっぽり過ごしたかも知れないことを聞いた幽奈は、自分も何か行動を起こそうと思いつつ、どんな風に過ごしたのかまず妄想せずにはいられなかった。
それは妄想に止めておいて、さて何をどうすればいいか分からない。
そんな幽奈の思いを見透かしたように、仲居が温泉郷フェスのお礼でもらった宿泊チケットをあげたのだった。
そしてバイト終わりの彼と共に、泊まりに来たのだ。
通された部屋は豪華だった。
温泉街が見渡せる景色に、鏡張りの内風呂、ぐっすり眠れそうなダブルベッド。
普段から一緒に寝て、毎夜乱れていたとしても、このいつもと違う雰囲気に二人とも胸の高鳴りが抑えられそうになかった。
浴衣に着替え、リラックスしたところで豪勢な夕食が用意された。
さすが立派な旅館だと言いたいほどの懐石料理にテンションが上がった彼がさっそく食べようとすると、今夜は一味違う幽奈が「あ~ん」をしてきた。
これも彼の疲れを癒し、距離を縮めるための策。
嫌ですか?と訊かれて、嫌だと言える性格ではないし、こんな可愛い子に甘えられるのを断る男はいなかった。
お腹が満たされたら、次は絶景を見ながら入れる内露天風呂だ。
温泉郷の夜景を見ていたコガラシが幽奈を待っていると、程なく入ってきた。
てっきり水着で隠すものかと思っていたが、大胆にもバスタオル一枚で攻めた格好だった。
これでもちゃんと隠れているからという幽奈。
嫌ですか?と訊かれて、嫌だと思うわけもないし、逆にありがとうございますと言いたいくらいだ。
断らない彼をいい感じで攻め始めた幽奈は、背中を流すのを断ろうとする彼に鉄板の嫌ですか?攻撃を繰り出し、簡単に背後を取ってドキドキのお背中流しタイムをゲットした。
これはあくまで彼を癒すことが第一の目的だったが、こうして触れ合えるだけで彼女は湯気のように幸せな気持ちで舞い上がっていた。
さて、身体を洗った後は満を持して湯船に入った。
いくらタオルを巻いているとはいえ、もっとお近づきになるためのお泊まりで、ほぼ裸で一緒にお風呂に入っている状況は、一気にのぼせ上がりそうになる。
彼もドキドキしてくれていたらいいな、彼も好きでいてくれたらいいな、なんて希望を思いながら彼の横顔を盗み見た。
そこでもう一つ、して欲しいことはないかと訊きながら立ち上がった。
バスタオルは肌に張りつき、上気した肌がピンク色に染まっている。
その直後、本当にのぼせていた彼女は倒れてしまうのだった。
気づけばダブルベッドに寝かされていた。
裸は見ないように運んだからと照れながら言ってくれるが、そんな心配はしていなかった。
彼は、今夜の彼女が特別労おうとしてくれていたのを分かっていた。
だから、そんなことをしなくても、ゆらぎ荘でおかえりと言ってくれるだけで疲れ知らずなんだと打ち明けた。
嬉しくて堪らない言葉だったが、ここに来るまで帰る場所に誰かが待っていなかった生活を送っていた彼の事を、まだまだ知らないのだと思わずにはいられなかった。
一方、ビルの明かりが煌々と眩しい東京。
あの温泉郷フェスの動画を見ていた狐耳の少女が、幽奈のことを天狐幻流斎と呼んで驚いていた。
生前の幽奈のことを知っているらしい狐耳の少女。
彼女は果たして、見た目通りの九尾の狐なのだろうか・・・
感想
ゆらぎ荘の幽奈さんでした。
あの子が頑張ればこの子も頑張る相乗効果で身体を張る女の子たち。
幽奈の健気さは一番応援したくなりますが、何か大きく動きそうな気配がしますね。ただのハーレム要員でないことを願います。